「厚情」は相手の気配りに感謝する言葉│意味や類語、「好意」との違いや例文を解説 | Domani

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2021.07.18

「厚情」の正しい意味は? 類語や「好意」との違いを解説

「厚情」は、相手が自分に気を配っていることに対し「ありがとうございます」と伝えたいときに使用できる言葉です。ビジネスシーンで活用することも多く、正しい使用法を身に付けておきたい言葉のひとつでもあります。今回は「厚情」の正しい意味や類語、例文を解説します。

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【目次】
 ・「厚情」の意味と活用シーン
 ・「厚情」の5つの類語や言い換え表現
 ・「厚情」と「好意」「厚誼」の違いとは?
 ・ビジネスで活用!「厚情」を使った2つのフレーズ
 ・シーン別「厚情」の活用法を例文でマスター
 ・「厚情」を正しく使って感謝の気持ちを伝えよう

「厚情」の意味と活用シーン

「厚情」は相手の思いやりの心を表す言葉です。「いつも気にかけて下さってありがとうございます」というニュアンスで用います。

厚情

「厚情」はかしこまったシーンで使うことが多いため、意味を正しく理解しておくことが大切です。まずは「厚情」の意味と活用シーンを確認していきましょう。

■「厚情」は「厚い人情」を意味する言葉

「厚情」の「厚」は「あつい」「あつみがある」という意味を持つ漢字です。また、「情」には「こころ」「きもち」という意味合いがあります。

このふたつの漢字で成り立つ「厚情」という言葉は「厚い人情」を意味し、「深い情け」や「思いやり」といったニュアンスで用いられる言葉です。

■「ご厚情」として感謝を伝える場で活用する

「厚情」に「御(ご)」を付けた「ご厚情」は、相手への敬意を示す言葉です。目上の人にも適したていねいな表現だといえます。

「ご厚情」は、主に感謝を伝える場面で活用されます。「ご厚情を賜り御礼申し上げます」「ご厚情をありがとうございます」などが代表的なフレーズです。

感謝の相手は目上の人であり、格式ばったシーンやビジネス文書で使用することも、合わせて覚えておきたいポイントです。

親しい友人に対し、「いつもご厚情ありがとう」と伝えると、かえって皮肉めいた表現になってしまいます。また相手が目上の人であっても、日常的に「ご厚情」を多用していると軽く感じられてしまうこともあります。

「ご厚情」を使用するのは、かしこまった場面であることを大人のマナーとして心得ておきましょう。

「厚情」の5つの類語や言い換え表現

「厚情」には、「愛想」や「ホスピタリティー」など5つの類語や言い換え表現があります。類語とは、響きは異なるものの似たような意味合いを持つ言葉です。

厚情

類語を知っていると、会話の幅が広がります。「厚情」だと少し堅苦しい感じがするときも、シーンに応じた言い換え表現が可能です。「厚情」をより正しく使用するためにも、5つの類語の意味を理解しておきましょう。

1. 愛想

「愛想(あいそ)」は、人に接するときの態度を意味します。特に、人当たりが良く、感じの良い態度を表す言葉です。

また、相手の機嫌をとるような態度を示す場合もあります。相手への好意や信頼感といった、内面を表す言葉としても使用されます。

・愛想のいい店員さんですね。
・またお愛想ばかり言ってる。
・もう愛想が尽きました。

2. ホスピタリティー

「ホスピタリティー」は「心のこもったもてなし」を意味する言葉です。ホテルや飲食店、販売業といった、接客や接遇が必要な業界で重視されます。

「歓待(かんたい)」という、相手を手厚くもてなす精神も表します。「相手を思いやる」という点で「厚情」と似た意味合いを持つ言葉です。

・料理の味はもちろん、ホスピタリティーの素晴らしい店だったね。
・お客様それぞれに応じたホスピタリティーが当社の自慢です。

3. 配慮

「配慮」は、相手の事情をふまえた取り計らいを意味します。ビジネスでの活用も多く、改まった会話に適した表現です。相手からの取り計らいに敬意をはらうときには、「ご厚情」のように「ご配慮」と言い換えます。

・細かいところまで配慮が行き届いて感心しました。
・この度はご配慮いただき誠にありがとうございました。

4. 労り

「労り」は、相手へ思いやりの気持ちを持って接することを表します。「苦労」という意味合いで使用されることもある言葉です。「ホスピタリティー」のように、相手への思いやりという点で「厚情」と似た意味を持つ言葉だといえます。

・あのとき労りの言葉をいただいたおかげで、困難を乗り越えることができました。
・大きなプロジェクトにもかかわらず、なんの労りもなく成し遂げてしまった。

5. 厚意

「厚意」には「厚情」のように「厚い情け」という意味があります。前述したように「厚」は「あついこと」を意味し、「意」には「こころ」「きもち」という意味があります。

「ご厚情」と同じように「ご厚意」とていねいに表現することで、相手からの思いやりに敬意を示す言葉として用いられます。

・皆様からのご厚意に深く感謝申し上げます。
・僭越ながら、ご厚意に甘えさせていただきます。

「厚情」と「好意」「厚誼」の違いとは?

「厚情」と似た言葉に「好意(こうい)」や「厚誼(こうぎ)」があります。響きは似ていますが、それぞれが持つニュアンスは少々異なります。

厚情

また、「厚情」とは使用シーンが異なる場合もあります。漢字で意味が表される、メールや文書に使用するときは特に注意が必要です。

相手に間違った想いが伝わらないよう、それぞれの正しい意味を理解しておきましょう。

■「好意」は「親しみや好ましく思う気持ち」

「好意」は、相手に対する親しみや、好ましいと思う気持ちを表します。「愛情」に近いニュアンスを持つ言葉です。また、「その人のために」という親切な気持ちを表すこともあります。

「厚情」との大きな違いは使用するシーンです。あらたまった会話に適した「厚情」に比べ「好意」は日常会話でも使用できます。

・彼に対して密かに好意を抱いていた。
・彼はどんな人にも好意的な態度で接している。
・君が気付かないだけで、彼女は君に好意を寄せている。
・〇〇様からの好意を無にすることがないよう尽力したい。

■「厚誼」が意味するのは「親しいお付き合い」

「厚誼」には「情のこもった親しい付き合い」という意味があります。「誼」は訓読みで「よしみ」と読み、「親しみ」を表す漢字です。「誼」を使った言葉には、「恩誼」や「交誼」など親しい付き合いを表す言葉が並びます。

「厚誼」は主に、年賀状や喪中のはがき、スピーチといった格式ある場面で使用されます。「ありがとうございます」と後に続くことが多く、感謝を伝える言葉になるため活用例を覚えておきましょう。

・昨年中はご厚誼を賜り誠にありがとうございました。
・今後とも変わらぬご厚誼をお願い申し上げます。
・格別のご厚誼にあずかり深く御礼申し上げます。

ビジネスで活用!「厚情」を使った2つのフレーズ

前述したように「厚情」はあらたまった場面に適した言葉です。そのため、ビジネスシーンでも活用できます。

厚情

ここからは、「ご厚情を賜りますよう」と「ご厚情痛み入ります」という2つのフレーズの使用法をマスターしていきましょう。

1.「ご厚情を賜りますよう」

「ご厚情を賜りますよう」は「厚い思いやりを頂戴できますよう」と、自分の立場をへりくだりながら、相手へていねいに依頼するフレーズです。

「賜る(たまわる)」は「目上の人から物をいただく」という意味を持ちます。「頂戴する」という意味合いを持ち、相手に対してへりくだり、自分の主張を控えた表現です。

「ご厚情」もまた相手への敬意を表しています。よりていねいに、自分をへりくだった表現である「ご厚情賜わりますよう」は、ビジネス文書やあらたまった席でのスピーチにも適した表現です。

・今後とも変わらぬご厚情を賜りますよう、どうぞお願い申し上げます。
・ご支援ご厚情を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2.「ご厚情痛み入ります」

「ご厚情痛み入ります」は、「相手からの気遣いに恐縮するほど感謝している」ことを伝えるときに使用します。

「痛み入ります」は、相手からの親切心が自分にはもったいないと感じ、胸が痛くなるほど申し訳ない気持ちを表す言葉です。相手への親切に対し、感謝の気持ちを持ち合わせていることも意味します。

「ご厚情痛み入ります」はかしこまった表現になるため、上司や取引先など目上の人に対して使用されます。日常生活で使うと相手へ違和感を与えることもあるため、使用シーンに気を付けましょう。

・このように手厚いご支援を頂戴し、ご厚情に痛み入ります。
・ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、温かいお言葉を頂戴しご厚情に痛み入ります。

シーン別「厚情」の活用法を例文でマスター

「厚情」はビジネスシーンだけでなく、披露宴や葬儀のスピーチでも使用されます。歓送迎会のような席にも適した言葉です。また、口頭で使うだけでなく、年賀状やお礼状の挨拶文としても用いられます。

厚情

このように、「厚情」は格式ばったさまざまな場面で使用することの多い言葉です。シーンに応じた活用法をマスターし、大人のマナーを身に付けましょう。

シーン1. 披露宴や葬儀のスピーチ

「厚情」は「ご厚情」として多くの人へ気持ちを伝えたいときに使用します。披露宴や葬儀のような、人生の節目の場にも適した表現です。

日頃からの相手の「厚情」に対し、「ありがとうございます」「今後もお願いします」という気持ちを伝えられます。多くの人へ伝える言葉こそ、失礼のないように正しい使用法を理解しておきましょう。

・本日はお忙しいなか、私どものために多数お運びくださいまして、誠にありがとうございました。本日皆様から頂戴しましたご厚情の数々を深く胸にきざみ、今後とも2人力を合わせてまいります。なにぶん未熟な2人ではございますが、どうぞ末永く見守っていただきますようよろしくお願い申し上げます。

・本日はご多忙中にもかかわらず、故人のためにご会葬、ご焼香賜りまして誠にありがとうございました。生前中は皆様に格別のご厚誼を賜り、遺族一同心から感謝申し上げます。今後とも故人同様ご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

シーン2. 歓送迎会のスピーチ

歓送迎会では、送る側と送られる側、双方がスピーチをする場面が多々見られます。これまでに受けた思いやりや気遣いには「ご厚情」を使い、感謝の気持ちを述べましょう。入社や転任のスピーチであれば、今後の「厚情」をお願いするという意味で使用できます。

・本日はお忙しいところ、このような場を設けていただき誠にありがとうざいます。在職中は皆様から多大なご厚情にあずかり、深く感謝申し上げます。今後は新たな道に進むことになりますが、培った経験を糧に精進してまいる所存です。皆様のご健勝とご活躍をお祈り申し上げ、私の挨拶とかえさせていただきます。

・本日は私のためにこのような場を設けていただき、誠にありがとうございます。おかげさまで就任から1ヶ月が経ち、仕事にも少しずつ慣れてまいりました。今後も皆様のお力を借りることも多々あるかと存じますが、どうぞご指導とご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

シーン3. 年賀状やお礼状の挨拶文

「厚情」は、年賀状やお礼状に添える挨拶文にも使用されます。直接顔を合わせる場面でないからこそ、文面には正しい言葉を使うことが大切です。

「この度は」「昨年中は」といった冒頭の言葉に続き、「ご厚情をありがとうございました」と感謝の気持ちを述べましょう。

この際も「厚情」ではなく「ご厚情」として相手への敬意を表します。そのため、友人や親戚のような親しい間柄より、目上の人へのかしこまった挨拶に適していることも合わせて覚えておきましょう。

・暑い日々が続きますが、皆様変わりなくお過ごしでしょうか。先日ご来社いただいた際は結構なお品を頂戴し、誠にありがとうございました。部署一同、さっそく賞味させていただきました。お忙しかったにもかかわらず、〇○様のご厚情に深く感謝いたします。今後とも変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

年賀状では、以下のような使い方が一般的です。

・謹んで新年のご祝辞を申し上げます
昨年中はひとかたならぬご厚情を賜り、厚く御礼申し上げます。
本年も昨年同様、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

「厚情」を正しく使って感謝の気持ちを伝えよう

「厚情」の使い方をマスターすると、ビジネスやかしこまった場に適した挨拶ができるようになります。「厚情」は人生の節目の場で用いられることも多いため、大人のマナーとして正しい意味を知っておきたい言葉です。

厚情

「好意」や「厚誼」といった響きの似た言葉もありますが、ニュアンスは少しずつ異なります。文字で意味が伝わるメールや文書では注意が必要です。

「いつも気遣ってくださりありがとうございます」「これからもお願いします」という気持ちを伝えられるよう、「厚情」を正しく使用していきましょう。

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