前回の記事でお届けした通り、イギリス人の夫に「箱根駅伝を観に箱根に行きたい!」とねだられた私。そう気は進まなかったものの、「また日本で年越しできる」と思い、頑張ることに。となればまずは宿探しから。
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英国パブリックスクール出身、ダンディなイタリア男に憧れる夫
その前に、ここで少し夫の紹介を。ハリーポッターも真っ青な開校500年超の歴史を誇る英国のパブリックスクール(日本でいう私立校)出身のコテコテのイギリス人なのですが、ダンディなイタリア男に憧れ、日々の鍛錬を欠かしません。ハードな仕事、会食をこなしながらの体調管理をするならば、和食。 そう、夫は和食が大好きなのです。 寿司、しゃぶしゃぶ、焼肉なんて当たり前、煮物、焼き魚、茶碗蒸し、納豆さえも軽くクリア。大好物はイカの塩辛(行きつけの近所のお寿司屋さんの大将が帰国の際にはお土産で持たせてくれるほど)。
日本食大好き!な夫が日本文化で苦手なもの、それは…
そんな彼が唯一苦手なのが「大浴場」なのです。どうにもこうにも知らないおじさまたちとの裸のお付き合いはできないらしい。でも、温泉は大好き。というわけで、望みは、箱根駅伝の応援ができる沿道沿いで客室露天風呂付き。えっ?その理想はハードル高すぎないか? 一応調べてみるとどこもかしこも予約がびっしり。そりゃそうだ…。この時期の箱根をなめてもらっちゃ困る、という現実にぶつかるわけです。
とはいえ、ちょっと遠いけど(しかもどうやって沿道まで行くのかは不明)なんとか1軒の宿を予約した私に、日本のお友達から出発ギリギリ前に朗報が!ベストポジションのお宿のキャンセル情報!速攻で予約しました。ありがとう、持つべきものは友ですね。これで準備は整った。あとは箱根駅伝の応援に行くのみ。と言ってもそう簡単にはいかないのであります。
そんな続きはまた次回…。
キング亜紀
キング・アキ 1967年、東京生まれ。日系化粧品会社にて、6年間のN.Y.駐在期間を含む、海外営業担当として、約10年間勤務。その後、夫の仕事の都合で、イギリスへ移住。3年半のイギリス生活を経て、2017年からイタリア・ミラノへ移住。現在はミラノを拠点に、N.Y.、東京の3カ所を点々とする生活。