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「目が泳ぐ」の正しい意味や類語、英語表現は?
普段何気なく使っている「目が泳ぐ」いう言葉。意味を正しく理解できているでしょうか。まずは、「目が泳ぐ」の意味や類語、英語表現などを確認していきましょう。
■「目が泳ぐ」は慣用句
「目が泳ぐ」とは、瞳が左右に揺れ動く様子を表す言葉です。動揺や焦りを表す、慣用句として用いられます。慣用句とは、「歯を食いしばる」「足を洗う」のように、複数の単語を組み合わせた言葉のことです。実際には、瞳は水の中で泳ぐことはありませんよね。「目が泳ぐ」は、慣用句ならではの独特の表現を持つ言葉です。
■「目が泳ぐ」の類語や言い換え表現
しっかりと目線が合わない「目が泳ぐ」様子は、さまざまな類語で表現できます。例えば、「焦りの色が見える」は、「目が泳ぐ」のように、心の動揺を表す言葉です。「おどおどしている」には、動揺や焦りとともに、「気が滅入っている」という意味も含まれています。
また、どうしたらいいか途方にくれる「当惑」という言葉を用いた類語が、「当惑を見せる」です。「目が泳ぐ」のように、物事に対して動揺したり困惑したりする状態を表しています。
■英語では「shifty eyes」
目が泳いでいる状態は、英語で「shifty eyes」と表現します。
<例文>
・He had shifty eyes.
(彼の目は泳いでいた)
「shifty eyes」は、「ずるがしこい」「嘘をついている」といった意味を持つ言葉です。「恥ずかしがって目が泳いでいる」と表現したいときには、「embarrassed(恥ずかしい)」を付け加えましょう。
・My eyes shift when I’m embarrassed.
(私は恥ずかしいときに目が泳ぎます)
嘘をついている?目が泳ぐ人の心理状態とは
話し相手の目が泳いでいると、「嘘をついているの?」と心配になることもありますよね。目が泳ぐ人は、どのような心理状態なのでしょうか。
■やましいことを隠している
目が泳ぐ人は、やましいことを隠している可能性があります。知られたら困るような、嘘をついているケースもあるでしょう。「ばれたらどうしよう」と不安になるため、相手としっかりと視線を合わせられず、目が泳いでしまうのです。隠しごとの核心を突かれ、なんとか言い訳をしようと考えを巡らせている場合もあります。
■内気な性格で人と話すのが苦手
嘘をついているのではなく、恥ずかしがったり緊張したりしているときにも、目は泳いでしまいます。内気な性格で、人と話すのが苦手な方ほどしっかりと目を合わせられないものです。そのため、相手と視線をそらした目が泳ぐ行動をとってしまいます。話し相手が気になる異性である場合にも、緊張や恥ずかしさで目が泳ぐこともあります。
目が泳ぐ人とはこう接する! 3つのポイント
目が泳ぐ人との会話は、こちらも落ち着かないものではないでしょうか。目が泳ぐ人と会話する時には、以下の3つのポイントに注目してみましょう。
ポイント1:必要に応じて話題を変える
目が泳ぐ人は、頭の中で必死に話す内容を考えています。そのため、こちらが会話を投げかけても、思うような回答が得られないこともあるのです。
特に、心にやましいことがある場合は、嘘や言い訳をひねりだそうと必死になっている場合もあります。そのようなときは、思い切って話題を変えてみましょう。当たり障りのない話題に内容を変更すれば、相手の心も落ち着き、話が続けられるようになります。
ポイント2:相手が自信を持てる言葉がけをする
自分に自信がない人は、相手をまっすぐ見つめらないため、結果的に目が泳いでしまいます。そのような人には、相手が自信を持てるような言葉がけを心がけましょう。
「へぇ、すごいね」「うんうん。それで?」など、相手が話しやすい相槌を打つのもおすすめです。「自分の話を聞いてもらえている」という安心感が、目が泳ぐ人の心を前向きに変化させてくれます。