ポイント3:冷静にゆっくりと会話を進める
目が泳いでいるとき、人は緊張が高まっている状態です。そのため、次々言葉を投げかけるほど、相手は困惑してしまいます。
相手の目が泳いでいるときには、こちらが冷静に、ゆっくりと会話を進めるように心がけましょう。相手が言葉に詰まるときには、あえて待つ姿勢をとることも大切です。相手の目が泳ぐことなく、きちんと話せる状態になってから話の続きを進めていくとよいでしょう。
【対策法】目が泳ぐ癖を治すには?
人前で話すとき、自分自身の目が泳いでしまうと悩むこともあるのではないでしょうか。目が泳ぐ癖には、次の4つの対策が有効だと考えられます。ひとつずつ確認しながら、自分の心理状態を振り返ってみましょう。
対策1:話す前にはゆっくりと深呼吸
目が泳ぐ人は、話したい内容がまとまらないため、焦ったり動揺したりする傾向にあります。「人と話すのは苦手」「人前は緊張する」と自覚している人ほど、話す前にはゆっくりと深呼吸してみましょう。
相手と話す予定が決まっているのであれば、会話の内容をまとめておくのもおすすめです。自分が話す姿をイメージトレーニングするだけでも、落ち着いて話せるようになりますよ。
対策2:自分に自信を持つ
目が泳ぐ癖の原因には、「自分に自信がない」「人と話すのに引け目を感じる」という心理が働いていると考えられます。しかし、実際はどんな人でも、自分に何かしらのコンプレックスを抱えているものです。自信満々に見える人も、事前に準備をしたり、経験を重ねたりしていることもあります。
自分に自信を持つためには、小さな成功体験を重ねるのがおすすめです。信頼できる人との会話から少しずつ経験を重ね、「大丈夫」という安心感を得ていきましょう。
対策3:失敗をしても隠しごとは禁物
隠しごとしているほど、人は目が泳いでしまいがちです。目が泳ぐ自覚がある人は、仕事で失敗をしても隠しごとはしないようにしましょう。胸のなかに不安を抱えていると、失敗と関係ない話題のときにも、相手の目を真っすぐ見られなくなってしまいます。相手との信頼関係を保つためにも、どんなときにも正直な対応が大切です。
対策4:子どもの場合は病気の可能性も考慮する
子どもの目が泳いでいる場合には、「眼振」の可能性も考えられます。眼振とは、瞳が痙攣したように動いたり、揺れたりする病気のことです。
「乳児眼振」と呼ばれる眼振は、生後間もない乳幼児期から発症することもあります。物をしっかり見ようとし、精神的ストレスがかかると眼振が見られるタイプもあるため、子どもの瞳が動くように感じるときは専門医の受診を検討しましょう。
目が泳ぐ心理を理解し、コミュニケーションを円滑に
「目が泳ぐ」という言葉は、動揺したり焦ったりしている状態を表す慣用句です。
心に後ろめたいことがあると目が泳ぐことから、ネガティブなイメージを持つことも多いでしょう。しかし、実際に目が泳ぐ人のなかには、緊張や自信のなさから会話に不安を感じているケースもあります。「上手に話したい」と思うほど、言葉が出ずに焦ってしまうのです。
多くの人と接する大人であるほど、それぞれの個性を理解しながら上手なお付き合いを心がけたいもの。目が泳ぐ人の心理を理解し、コミュニケーションを円滑に進めていきたいですね。
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