毎日通ってしまうくらい気に入っているお店を(一部)公開!
1日のうちで幸せを感じるのはどんなことをしている時ですか?
天真:夜ご飯の時間かなぁ。今、「伊勢屋」というお店にがっつり胃袋をつかまれているんです。お弁当やおにぎり、お惣菜を売っていて、朝4時から開いている老舗のいい感じのお店なんです。煮卵が「ダイナマイト」で、それを包んだおにぎりが「バクダン」て名前だから、「ダイナマイトとバクダンください」って言うんですけど、なんだかあやしいですよね(笑)。
この間、おまけで天ぷらをつけてくれたから、常連として認識されつつあります。その近くの「みこし」というもつ焼きのお店の誘惑もすごいんですよ。店頭で味噌煮込みを炊いていて、絶対に何も買わずに通り過ぎようと思うのに、気づいたら「ひとつ」って買っているんです。劇団にいた頃は自炊したりもしていたのですが、今はこの2店に胃袋をつかまれすぎていて何もしていないです。
(「伊勢屋」を検索)これすごいですね。お店の外観から魅力が伝わってきますもん。ところで最近、何か始めたことはありますか?
天真:稽古場への行きと帰りにウォーキングしています。今使っている路線は駅と駅の間隔が広すぎないから1駅分とか、歩くことを心がけています。去年は自宅で脚本を書く仕事が多かったですし、基本的に家から出られないような状況だったので腹筋とかストレッチをしていましたが、今は通勤できるので。歩くとスッキリしますよね。隅田川沿いを歩くことが多いので、歩いているとどこかしらに必ずスカイツリーが見えるんですよ。スカイツリーを拠点にして自分がどのあたりにいるのかがなんとなくわかる。押上くらいまで行くと、怖いくらいの存在感です。東京タワーは真下から見ても電飾もボワッとなじんでおしゃれなのに、スカイツリーはネオで邪悪な感じ(笑)。でっかいし、上の方は見えないし、写真に撮っても切れちゃうしでとても怖いけど、遠くから見るのは好きです。
たそさんの部屋を一部公開していただきましたが、物が多いのに整頓されていて素晴らしい! 自分の好きなものに囲まれている空間は、幸せですよね。そしてスタッフも取材翌日にさっそく行きましたよ、「伊勢屋」。バクダンとダイナマイトのほか、天むす、メンチ、厚焼き卵…。
とってもおいしかったです! 出てくるヒントをもとに、お店にたどり着いて味わっていただきたいところです。
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撮影/石野千尋 文/淡路裕子
【Information】
『こう見えて元タカラジェンヌです』(3月31日発行 左右社刊/¥1,700+税)
清く正しく……おもしろく!? 100年以上の歴史を持ち「清く、正しく、美しく」をモットーに女性たちが歌い踊る宝塚歌劇団。その美しさでファンを魅了するスターの隣には、角刈りの車引き・モヒカンのチンピラ・麻薬密売人などクセの強いおじさん役で唯一無二の存在感を発揮した名コメディエンヌ「たそ」の姿があった…。一次敗退の翌年のタカラヅカ合格、先輩スターに囲まれ興奮の入団と次々にのしかかる試練、奇跡のSMAP×SMAP出演で「タンバリン芸人」になったエピソードなど、音楽学校入学から宝塚歌劇団卒業まで15年の月日をコミカルに描く。「宝塚に新ジャンルを築いた」と言われた伝説の元タカラジェンヌによる、誰も知らない爆笑宝塚エッセイ。
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クリエイター
天真みちる
てんまみちる/11月18日生まれ、神奈川県出身。2006年に92期生として宝塚歌劇団に入団し、宙組大劇場公演『NEVER SAY GOODBYE』で初舞台。男役として花組に配属され、老老男女幅広い役を演じる。また、タンバリン芸でも注目を集める。2018年10月花組大劇場公演『MESSIAH―異聞・天草四郎―/BEAUTIFUL GARDEN―百花繚乱―』退団し、11 月に株式会社ミキサーへ、企画・クリエイティブ・余興芸人として入社。現在はフリーで活動しており、朗読劇やイベントの企画・脚本・演出を手掛けるかたわら、自身もMCや余興芸人として出演している。4月開幕の『エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート』への出演が決定している。愛称は「たそ」。
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