ピーリング作用のある化粧品を試してみる
「ピーリングとは肌の古い角質を柔らかくして取り除く美容法。ピーリングジェルや美容液などが販売されているので、自宅でのシミ予防に使っている方もいると思います。ピーリングは肌の新陳代謝を促してくれるため、スキンケアに取り入れるのはよいことですが、注意していただきたいのが使用する時間帯。
ピーリング作用の強い化粧品を使うと、肌が紫外線ダメージを受けやすい状態になります。そのため、朝使うと逆効果! よかれと思って使った化粧品のせいで肌がよりダメージを受けてしまうこともあるので、必ず夜のスキンケアに取り入れるようにしてくださいね」(山崎先生)
【生活習慣編】内側から肌を綺麗にする方法
胃腸にやさしい食事にする
食べ過ぎ・飲み過ぎはもちろんですが、脂っこく消化に時間がかかるものも胃腸に負担をかけます。また、塩分の多い食事はむくみを招くので肌の老廃物が流れにくくなってニキビを悪化させることに。自炊できるときはなるべく、塩分控えめで消化のいい食事を心がけましょう。
しっかり睡眠をとる
肌荒れが治りかけても、睡眠不足の生活では再び悪化します。ストレスが溜まると「息抜きに…」とドラマ鑑賞やスマホ時間がつい長くなりがちですが、しっかり寝ることが一番のストレス解消法。ニキビができたときは早めに寝るようにしましょう。
重要なのは量より質! 最初の90分を良質な【睡眠】に!
成長ホルモンが分泌される入眠後すぐは「肌のお掃除タイム」。肌に溜まったゴミを効率よく捨てるには、寝つきよく深〜く寝ることが大切。そのためにも、照明は寝る1時間位前から落とし、スマホやパソコンなどブルーライトを発するものにはできるだけ触らないなど、リラックスできる環境づくりも忘れずに。眠りの質を上げるには、夜にビタミンCを摂るのが効果的なんだそう! また、睡眠時間には諸説あるものの、長生きするには6〜7時間寝るのが理想とのことです。
朝食を抜かない
皮膚科医の小林智子先生いわく、美しい肌を作るのに一番重要なものは『朝食』とのこと。体内時計がリセットされて体のリズムが整ったり、自律神経が整うことでメンタルも安定したり、老化の原因の一つとされる糖化リスクを抑えるなど、朝食はまさに『食べる美容液』! 美肌や健康に数々のメリットを与えてくれる存在とあって、朝食をしっかり摂るべきなのです!
酸素不足にならないように意識する
ほとんどの方は、特に意識することもなく、普通に呼吸しているつもりだと思いますが、実は呼吸が浅く、酸素が足りていないことがあるそう。その結果、体にも肌にも悪影響が及んでしまうことも。では、酸素をたっぷり体に行き渡らせるためには、どんなことに気をつければいいのでしょうか? 山崎まいこ先生に聞きました。
呼吸が浅くなると、体にはどんな影響が出ますか?
「たかが呼吸と思うかもしれませんが、毛細血管内の酸素が不足して末端まで酸素や栄養が十分に運ばれなくなることもあるため、肌のくすみや手足の冷えといったさまざまなトラブルが出てきます。脳が酸素不足になることでぼんやりしてしまったり、処理能力が低下することも。1日に数回、2〜3分でいいので深呼吸するなど、呼吸を意識することが大事だと思います」(山崎先生 以下同)
呼吸が浅くなりがち。深い呼吸のためにできることは?
「仕事の合間や休憩時間に、手のひらで肌を優しくゆっくり触ってみてください。“皮膚へのタッチ”でストレスホルモンが軽減するため、リラックスできて呼吸も深くなるはず。信頼関係にある人に優しく触られることも、ストレス解消法のひとつですよ」
酸素不足を解消する生活習慣&食事は?
「取り込んだ酸素を全身に行き渡らせるためにも、血流をよくすることが大事。そう考えると、全身が温まるお風呂は効率のよい“脱・酸欠習慣”ですね。筋肉を緩めてリラックスさせるマグネシウムは経皮呼吸もできるので、エプソムソルト(硫酸マグネシウムの別名。海水などに多く含まれる天然ミネラルの結晶のこと)を入浴剤として使うのもおすすめ。
また、貧血も酸素不足の原因になるので、貧血が疑われる場合は、鉄分を積極的に摂取しましょう。赤身の肉やレバーなど動物性タンパク質で摂るのが理想ですが、難しければサプリでもOKです」
仕事や育児に追われて、リラックスしようとしてもなかなかできません
「仕事や育児の合間に深呼吸をしたり、首や肩のストレッチをしてみてください。『大笑いする』というのも立派なリラックス法ですよ。緊張して呼吸が浅い状況だと、なかなか爆笑できませんよね? 大笑いできる楽しい時間を意識的につくるというのも、酸素不足解消の秘訣といえますね」
肌を綺麗にするためにおすすめの成分
【ビタミンC】肌の身代わりとなってくれる頼もしきパートナー
サプリメントだけでなくスキンケア成分としても古くから使われているビタミンC。皮膚科でもシミやニキビの治療としてビタミンC入り化粧品を処方することが多く、ブライトニングやニキビ対策のイメージが定着していますがじつはシワやたるみにも効果が! そのカギとなるのが酸化ダメージなんです。
ビタミンCが「肌の身代わりになる」とは?
酸化ダメージでよく例えられるのがりんごです。りんごを切って放置すると切り口がだんだん茶色くなりますよね? これは切った部分が空気に触れて酸化するためです。同じように肌も酸化ダメージをうけると色素がだんだん濃くなり、シミになります。さらに肌では酸化によってコラーゲンなどが壊されるため弾力が低下してたるみやシワが発生します。ビタミンCは抗酸化という効果があり、肌よりも先に酸化ダメージを引き受けてくれるのでシミやたるみ、シワを防げるというわけです。
他にもこんな美肌効果が!
●濃くなったメラニンの色を薄くする→シミケア
●コラーゲンをつくるサポート→ハリ、弾力をアップ。たるみ毛穴を改善
●肌の生まれ変わりをサポート→キメが整った健やかな肌になる
●過剰な皮脂を抑制→毛穴詰まり、テカリを抑える。黒ずみ毛穴を防ぐ
ビタミンCコスメは朝使うのがおすすめ
大人ほど使うメリットが多いビタミンCコスメ。朝と夜の両方使ってももちろんOKですが、朝or夜のどちらかに使いたい…という場合なら、朝がおすすめです。というのも酸化ダメージは、紫外線やストレス、大気中の汚染物質などで大量に発生するため、朝のスキンケアでしっかりビタミンCを補給することが大切なのです。
【ナイアシンアミド】シワ・ハリ不足、シミ・くすみ、肌荒れをケア
数年前からブームとなっている「シワ改善コスメ」。保湿でシワを一時的にケアするものとは違い、肌の奥に働きかけてコラーゲンをつくる司令を出して肌の弾力を高める効果があります。コラーゲンが増えることでシワの溝がどんどん押し上げられ、シワが改善されるというわけです。
なかでも40代からデイリー使いしたいのが「ナイアシンアミド」。ナイアシンアミドは、シワ改善だけでなく、メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすを防ぐブライトニング効果もあります。コラーゲンをつくり出すということは肌のハリそのものがアップするので、ふっくらむっちり肌になれるのです。
さらに、ナイアシンアミドには、肌のバリア機能を高める効果も有り!バリア機能が弱くなると乾燥や紫外線などの刺激が肌の中に入り込み、肌荒れを起こしやすくなります。ナイアシンアミドでバリア機能を高めれば、肌荒れしにくくなるというわけです。
ナイアシンアミドの効果をまとめると…
●コラーゲンをつくってシワ改善やハリ密度を高める
●ブライトニングケアでシミやくすみを防ぐ
●バリア機能を高めて乾燥や肌荒れを防ぐ
なお、シワ改善やブライトニングの効果があるナイアシンアミドは[医薬部外品]と書かれているものになりますので、コスメを選ぶ際はそこもチェックしましょう。
▼あわせて読みたい