ターンオーバーを整えることも大事
皮膚が繰り返しているターンオーバーが乱れると、不要な角質が通常より早く剥離してしまい角栓の原因に。このターンオーバーの乱れが原因で、毛穴の目立つ肌ができてしまう可能性があります。
ターンオーバーを乱す要因は主に以下の4つ。
・摩擦や過度な洗顔
・肌の水分不足
・ブルーライト、紫外線や過酸化皮脂の刺激
・皮脂の角化
過剰な皮脂分泌を抑えるため、ターンオーバーが乱れる習慣を見直し、整えることも大切です。
くすみ|肌を綺麗にする方法
肌がくすむ原因とは?
最近「肌がくすんできた」と感じる人は、「自分の原因は何か」について考えてみましょう。肌のくすみの原因として考えられるものを紹介します。
乾燥で肌が凸凹に
くすみの原因としてまず考えられるのが、肌の乾燥です。みずみずしく水分を保った肌は、肌にハリがありキメもそろっています。肌が光をきれいに反射させるため、ツヤっとして透明感のある肌に見えます。一方で、乾燥した肌はキメが乱れた状態です。肌表面には凹凸ができているので、十分に光を反射できません。影になる部分も多く、全体的に暗い印象の肌となります。次の項目に思い当たることがあれば、そのくすみは乾燥によるものかもしれません。
・肌色が灰色っぽい
・肌が粉を吹く
・毛穴が目立つ
あまりにも乾燥が進むと、外部からの刺激や異物の侵入から肌を守ったり、体の内側に蓄えている水分が逃げないようにする肌のバリア機能も低下するため、注意が必要です。
紫外線によりメラニンが増加
肌は、皮膚上にメラニンが増加したときもくすみやすくなります。メラニンとは、肌が紫外線や刺激を受けたときに生成される黒色色素です。シミの元ともいわれるため忌避されがちですが、ほとんどはターンオーバー時に排出される仕組みになっています。ところがターンオーバーが乱れていたり、過剰な量のメラニンが生成されたりすると、メラニンが肌に残ります。結果、黒色色素が肌に堆積し肌色が暗くくすんで見えてしまうのです。次の項目に当てはまる人のくすみは、メラニンが原因かもしれません。
・肌が茶色っぽい
・屋外での活動が多い
・UVケアをあまりしていない
紫外線はさまざまな肌トラブルの原因となるため、UVケアを徹底するのがおすすめです。
古い角質が肌に残っている
肌に古い角質が堆積した場合も、顔色がくすみがちになります。通常、古い角質は一定のサイクルではがれ落ち、新しい肌細胞と入れ替わっていきます。これが「肌のターンオーバー」といわれるもので、健康な状態なら数週間のサイクルで繰り返されるのが一般的です。しかし、何らかの原因でターンオーバーが乱れると、古い角質が排出されません。肌の上に積み重なって残り、これが透明感を失わせる原因となります。ターンオーバーが乱れやすいのは、次のようなケースです。
・疲れがたまっている
・外食が多い
・よく眠れていない
血行不良によるもの
クマができやすい人、むくみやすい人は血行不良がくすみの原因となっているのかもしれません。血行不良から血液やリンパが流れにくくなると、肌の細胞や組織に十分な栄養や酸素を届けられなくなります。老廃物も停滞してしまうため、肌のツヤが失われたり冴えない顔色になったりしがちです。血行不良によるくすみは、次の項目がチェックポイントです。
・肌色が青く暗い
・目の下に青クマがある
・冷え性
このほか、寝不足が続いている人や疲れがたまっている人も血行不良によるくすみを引き起こしやすくなります。
肌のくすみを改善する有効な3つの方法
1. たっぷり保湿をする
肌に水分が足りていない場合は、念入りな保湿によって肌のターンオーバーが正常化されれば、くすみにくい肌に近付けられることがあります。効果的な保湿対策としては、保湿力を高めるスキンケアを意識することが大切です。
・肌を洗い過ぎない
・保湿効果の高いスキンケアアイテムを使う
・化粧水→美容液→乳液・クリームの順番でスキンケアする
などを心掛けましょう。また、空気が乾燥し過ぎているときも肌の乾燥が進みます。エアコンの効いた部屋で過ごす時間が長い場合は、加湿器などで適切な湿度を保つことも必要です。
2. 紫外線対策を徹底する
紫外線を浴びることも、肌のくすみにつながります。過剰なメラニンを生成させないよう、日々の紫外線対策を徹底しましょう。さらに紫外線のダメージは、肌の乾燥の原因にもつながります。乾燥による肌のくすみを感じている人も、保湿ケアと同時に紫外線対策を意識したいところです。
普段の対策として「メイクの下地やファンデーションはUVカット効果のあるものを選ぶ」「屋外での活動が多い人はよりUVカット効果の高いアイテムを選ぶ」などがポイントです。また、屋内にいても紫外線によるダメージはゼロではありません。「今日は外に出ない」という日も、軽めのものでもいいので日焼け止めやUVカット効果のある下地を付けておくと安心です。
3. マッサージで血液の流れを促す
くすみにくい肌にするには、血流を停滞させないようにすることも重要です。マッサージを習慣づけて、血液の流れを促しましょう。マッサージを行うときのポイントは、「力を入れ過ぎないこと」「指の滑りをよくするクリームなどを付けること」です。「血流をよくしたいから」と強い力でマッサージしたり、何も付けずにマッサージしたりすると、摩擦によってくすみが悪化することがあります。マッサージを行うときは肌に刺激を与え過ぎないよう、軽くなでるくらいの力加減で指を動かしてください。
肌を綺麗にしたいならスペシャルケアでメンテナンスも
肌のメンテナンスに試してみたいピーリング
健康な肌細胞は一定の周期で生まれ変わっており、これを「ターンオーバー」と呼んでいます。新しい肌細胞は肌の奥にある基底層で作られ、徐々に肌の表面へと押し上げられていくのです。押し上げられた肌細胞は肌表面の角質層になり、肌の潤いを保ったり、肌を外的刺激から守る働きを担います。
肌表面の角質は、時間の経過とともに古い角質となって自然と剥がれ落ち、数週間で新しい肌細胞と入れ替わっていくのが通常です。
古い角質が残るとどうなる?
自然と剥がれ落ちるはずの古い角質が肌に残ってしまうと、さまざまな肌トラブルを引き起こします。古い角質がたまることで角質がどんどん厚くなり、肌のゴワつきやザラつき、くすみなどの原因に。化粧水や乳液なども浸透しづらくなり、乾燥による肌荒れなどを引き起こすことも少なくありません。
また、毛穴はふさがれるため皮脂や汚れがたまりやすく、ニキビができることも。さらに角質の厚みが増すことで毛穴が目立ちやすくなります。そのまま放置していると毛穴にたまった皮脂や汚れが酸化して、イチゴのように黒いポツポツ状態になる可能性もあります。
ターンオーバーが乱れる原因は?
まず考えられるのが生活習慣や食生活の乱れです。具体的には、睡眠不足・運動不足・ストレス・疲労・無理なダイエット・野菜不足・便秘・過度のアルコール・タバコなどが影響します。
また外的な刺激によってもターンオーバーが乱れます。例えば、紫外線や空気の乾燥などによって肌がダメージを受けると、ターンオーバーが早まってしまうこともあります。ターンオーバーは遅れるだけでなく、早まることでも乱れてしまうのです。
美容のプロも角質ケアで肌の力を引き上げている
美容家である神崎恵さんも、タフな肌を作るために角質ケアを重要視しているよう。
「いろいろなことを大事にしているのですが、しっかりと角質ケアをして、自分自身の肌の力を引き上げていくことはとても重要だと思っています。それは体も同じですが、何か取ってつけてすぐに美しくなるようなその場限りの力を与えるのではなく、自分自身でしっかりと鍛えていくことを大事にしています。その時に意識しているのは、やはり角質ケア。昔から角質のケアはしていますが、今はより大事に取り組むようになっています」(神崎さん)
古い角質を無理なく取り除く方法って?
柔らかくして取るのが基本
角質ケアというと、「スクラブ」を思い浮かべる人もいるでしょう。ピーリングと同じだと思っている人もいるかもしれませんが、実際には異なるものです。
スクラブはジェルやクリームの中に粒が入っており、粒で肌をこすることで古い角質を取り除きます。一方、ピーリングは硬くなった角質を柔らかくして取り除くというものです。ピーリングと聞くと、薬剤で角質を無理に剥がすというイメージを持っている人もいるかもしれません。しかしホームピーリングは、リンゴ酸など肌に負担の少ないフルーツ酸が配合されている物が一般的。肌にはマイルドな刺激を与えて、優しくケアできるタイプが多いのが特徴です。
自宅でできるホームピーリング
近年は、自宅で手軽にできるピーリングアイテムが数多く販売されています。石鹸・ジェル・美容液タイプなど種類はさまざまで、いつものスキンケアにプラスするだけで簡単に使えるのがメリットです。ピーリングをするときは、まずは洗顔をして顔の汚れや余分な皮脂を取り除き、水気を拭き取りましょう。
顔に洗顔料が残ったままだと肌ダメージの原因になるため、しっかりすすぐことがポイント。皮脂の多いTゾーンからピーリング剤を塗っていきます。指先で円を描くように優しくなじませましょう。皮膚の薄い目や口の周りには塗らないようにすることも大切です。洗い流すタイプであれば、ピーリング剤が肌に残らないようにしっかり洗い流します。
肌を綺麗にするために積極的に摂りたい栄養素
肌あれなど元気がないときに摂りたい「美肌栄養素」
アンチエイジングのための肉食も、ヘルシーライフのためのビーガン食も度が過ぎるのは肌トラブルのもと。「食事と肌は密接なつながりがある」とまいこ ホリスティック スキン クリニック 院長の山崎まいこ先生は話します。
「肉や魚などの動物性タンパク質は、肌の潤いを保つ細胞間脂質やハリを高めるコラーゲン、セラミドの原料となる必要なもの。ですが、肉食ばかりの食生活では腸内環境が乱れ、吹き出物など肌トラブルを招きます。筋トレ中で肉ばかりを食べていて『ある日突然、肌にブツブツができた』と驚かれる人もいますが、肉食続きで腸内環境が乱れてしまったためです。また、逆に野菜ばかりの食事では、コラーゲンやセラミドなどを肌が作れずに乾燥などの肌あれに直結します。健康で美しい肌のためには偏った食事をせず、野菜、肉、魚、海藻、穀物などできるだけいろいろな食材を摂りしましょう」(山崎先生)
ビタミンA
肌のバリア機能をサポートする働きがあります。緑黄色野菜に多く含まれますが、効率よく吸収させるには動物性食材も必要。赤身肉やうなぎに多く含まれます。
亜鉛
意外と見落としがちですが、肌の潤いのカギとなる重要な成分。牡蠣や煮干し、レバーなどの動物性食品や、わかめや海苔などの海藻に多く含まれています。
鉄分
女性は不足している人が多く、鉄分が足りないと皮膚炎が起きやすくなります。レバーに多いのはよく知られていますが、おすすめはビーツ。鉄分はもちろん、トータルで栄養価が高く「飲む輸血」と言われるほど。
オメガ3脂肪酸
くるみやアマニ油などに含まれるオメガ3脂肪酸。ダイエット食材の印象が強いですが、じつは花粉症などのアレルギーによる炎症を抑える働きがあります。ブリ、サバ、サンマなどの青魚の脂にも多く含まれます。
肌を綺麗にするために摂りたいおすすめの食べ物
肌荒れにも生活習慣やストレス環境などさまざまな原因がありますが、腸内環境の悪化が原因の場合、腸内環境を整えることで肌荒れの解消につなげられます。ヨーグルトは肌の調子を整えたいときに有効な食品とも言われています。
ヨーグルトを食べ続ければ、ビフィズス菌や乳酸菌などを摂取することができ、正常な腸内環境が維持されることになります。体の内からきれいになり、自然と肌荒れしにくい状態をキープできるように。スキンケアによる美肌作りも必要ですが、ヨーグルトを食べて体内から美しい肌を育てるのもおすすめです。
抗酸化作用があるトマトや鮭など
肌の状態を大きく左右する日々の食生活。できることなら体の内側からも錆びにくい肌づくりを心がけたいものですよね。トマト・パプリカなど色の鮮やかな野菜、そして “アスタキサンチン” が豊富に含まれるエビ・鮭・いくらなど赤い海の食材には強力な抗酸化作用が。
その中でも特に抗酸化力が密集しているのが、常に空気 (酸素) に触れている野菜の皮の部分。また、黒豆・黒キクラゲ・ひじきなど色が黒い食材にも肌を錆びさせない働きがあり、アンチエイジングにも◎。肌力の底上げには、ターンオーバーを正常化して、血液のめぐりを整えてくれるハトムギ茶もよいのだそう!
ナッツ
アーモンドやカシューナッツ、マカダミアナッツやクルミ、ピスタチオなどのナッツには、美容や健康に嬉しい栄養分がたっぷりと含まれています。
例えばアーモンドには抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、アンチエイジングに効果的。食物繊維やビタミンB2も豊富です。カシューナッツには亜鉛や鉄、ミネラル、オレイン酸が豊富でエネルギー補給に最適です。
またナッツに含まれている脂質の多くは「不飽和脂肪酸」です。これは脂肪燃焼を促進してくれたり、体に脂肪を付きにくくしてくれたりする効果のある、ダイエットに嬉しい栄養素と言われています。
きのこ
きのこに多く含まれるビタミンB群には、皮膚の健康を保ち代謝をサポートする働きがあるとされています。さらに食物繊維もたっぷりで、美腸にも◎。
飲む点滴「甘酒」
その1:毎日の美と健康をサポートしてくれる栄養が凝縮されている
甘酒にはブドウ糖、アミノ酸、ビタミンB群、ミネラルなどが豊富に含まれていて、日々の健康と美容をサポートしてくれる栄養がギュギュッと詰まっています。
その2:腸内環境を整えて便秘の予防にもつながる
さらに甘酒には腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を改善してくれるという働きもあるそうです。「最近胃腸の調子がイマイチ… 」なんていう方にもおすすめ。
その3:老廃物を流し美肌効果にひと役
そしてビタミンB群が豊富! ビタミンB群は血行と代謝がアップし、皮膚の状態を整えるとか。美肌のために欠かせない栄養素をとれるんです。
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