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BEAUTY スキンケア

2023.10.07

肌を綺麗にする方法とは?皮膚科医が教える正しいスキンケア方法や肌トラブルの原因を解説

 

季節の変わり目やマスクの擦れ、ターンオーバーなどさまざまな理由で荒れてしまいがちな「肌」。何歳になっても、お肌には気を使いたいですよね。そこで今回は、大人ニキビやブツブツ毛穴、肌のざらつきなどお肌のトラブルの原因とケア方法をまとめてご紹介します。体の中から綺麗をつくる食べ物もぜひチェックしてみてください。

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そもそも「綺麗な肌」とは?

十分なうるおいがある肌

綺麗な肌は、保湿がしっかりされうるおいで満たされています。

透明感のある肌

加齢とともに、くすみが気になってくる人も多いのではないでしょうか。くすみが気になってくるのは、さまざまな要因がありますが、正常なターンオーバーを促すことが大切。血色感がよくなり明るい印象へと導いてくれます。

毛穴の目立たないハリのある肌

もともと皮脂が多く毛穴が開きがちな人もいるようですが、生活習慣や日常のケアの見直しで、毛穴の目立たないハリ肌へ近づくことは可能だと言われています。

スキンケアだけでは改善が難しい場合もありますが、諦めず正しいケアと生活習慣を心がけましょう。

肌トラブルの主な原因とは

多くは「乾燥」がトラブルを引き起こす

肌荒れやニキビについて、皮膚科医・松浦佳奈先生にうかがいました。

「マスクで肌が荒れる原因はふたつあります。ひとつめはマスクが肌に触れることによる刺激。ふたつめは自分の呼吸や気温の上昇によるマスク内の蒸れ。このふたつは肌の乾燥を招くのです。ひとつめはなんとなくわかるけど、『蒸れて乾燥するの? 』と疑問に思われるかもしれません。でも実はマスクの中の湿度が高くなると、肌本来が持っている水分が出ていってしまうんです」(松浦先生)

乾燥で表面の角質がめくれて内側の水分が流出

皮膚の表皮の、いちばん外側にあるのが角質。正常な状態だとキメが整ってレンガのように連なり、内側の水分や美肌に必要な成分が保たれている。

多くは「乾燥」が原因
マスクによって皮膚が擦れたり蒸れたりすると、角質がウロコのようにめくれ、内側の水分や美肌に大切な成分が出ていってしまう。

多くは「乾燥」が原因

乾燥がさらなるニキビを招くことも!

ニキビ=油っぽいのが原因だから、念入りに洗顔したりさっぱり系のスキンケアアイテムを使う、と思い込んでいる人もいるはず。

「実はニキビができる人ほど、肌が乾燥している傾向にあります。人間の肌の表面には油の膜が張っているんですね。それは、肌自らが持つ水分が蒸発してしまわないように、ラップのような役割をしているんです(=肌のバリア機能)。肌に水分が足りていない人ほど、肌を守るための油分をもっと出そうとして毛穴が詰まってしまい、ニキビができやすくなるというメカニズムです」(松浦先生)

肌が乾燥していて、「水分が足りない! そのためには油分だ! 油分を出さなきゃ!」と過剰に油分が出過ぎるということ。

「乾燥状態のうろこのような角層なのに油分が過剰に出てくると、毛穴にその油分が詰まってアクネ菌が活発になりニキビにつながるんです。角層は、紫外線やホコリなどの刺激から守る役目もあるため、角層がガサガサになると様々な悪影響を受けやすい。角層を守るためにはとにかく保湿がいちばんです」(松浦先生)

顔が油っぽいから、ニキビができているからとせっせと洗顔して、そのあとは軽いケアしかしない… というのは間違い。刺激にならない程度に洗顔をし、きちんと保湿ケアをしないとさらなる悪化につながってしまいます。

「マスク生活の今、大事なのはとにかく保湿することです。普段の1.5〜2倍の保湿をしてほしいですね。保湿というと『化粧水をたっぷりつければいいんですか? 』とか『ワセリンをベタベタになるくらいつけたらいいですか? 』と聞かれます。保湿するには水分も油分も大事。肌に水分をたっぷり入れて、それが蒸発しないように油分で膜を張ってあげる。バランスよく整えれば、マスク生活が明けてからも美肌を保てると思います」(松浦先生)

肌を綺麗にする基本的なスキンケアステップ

肌を綺麗にするためには、基本的なスキンケアを正しく行うことが大切だと言われています。あれこれと試したり、効果的と言われるアイテムをどんどん足していったりする前に、まずは基本に戻り正しい方法で丁寧に行ってみましょう。

汚れの除去|洗顔・クレンジング

汚れの除去|洗顔・クレンジング

(c) Shutterstock.com

朝の洗顔の目的は、夜につけたクリームの油や過剰な皮脂など、肌の汚れを落とすことにあります。ただし、皮脂には肌を守る役割もあるので、すべて落としてしまう洗顔は推奨されていません。

汚れの除去|洗顔・クレンジング

(c) Shutterstock.com

夜も同じように肌へ付着した汚れを取るために行いますが、メイクをしている場合先にクレンジングで落としましょう。

ただし、こちらも元々肌にあるうるおいをごっそりもっていかないよう、乾燥しないタイプのアイテムを使うことを推奨します。

肌の保湿&浸透のサポート|化粧水

化粧水には肌にうるおいを与えたり、その後使用する美容液・乳液などの浸透をサポートしたりする目的があると言われています。

中には「拭き取り化粧水」というアイテムもありますが、こちらは保湿というより洗顔で落とし切れなかった汚れ・古い角質を除去することが目的。拭き取り化粧水を使えば、くすみやゴワつきを減らす効果が期待できます。

特定の肌悩みへの集中ケア|美容液

化粧水・乳液など、最低限健康な肌を保つために推奨されているケアのことを「ベーシックケア」と言うなら、美容液はそこにプラスして使用する「スペシャルケアアイテム」という位置づけです。個々の悩みに合わせて選び、肌を集中ケアしていきましょう。

美容液にはさまざまな種類があり、保湿成分配合のうるおい補給に特化したものから、美白有効成分配合のシミ・くすみ改善に特化したものまで数多くのタイプがあります。

水分蒸発の防止|乳液

乳液は油分と水分をバランスよく配合した、スキンケアの仕上げに使用するアイテム。油分によって水分の蒸発を防いで、化粧水や美容液で補給してきたうるおいに「蓋」をするのが役割とされています。

長時間のうるおいキープ|クリーム

クリームも乳液と同じく、化粧水や美容液などスキンケアの仕上げに使用するもの。補給したうるおいに蓋をして「肌の水分蒸発」を防いでくれます。

乳液との違いは「油分の量」。どちらも役割は似ているものの、クリームの方が油分量が多くよりこっくりしており、乳液よりも長時間うるおいを保つことが可能だと言われています。

肌の状態によって使い分けたり、朝は乳液・夜はクリームと使用するタイミングで使い分けたりする人が多いようです。乾燥がとくにひどいという場合は、乳液とクリームのダブル使いで仕上げる人もいます。

肌荒れ|肌を綺麗にする方法

食生活や生活習慣を見直す

食生活や生活習慣を見直す

食生活や生活習慣を見直す
ニキビを少しでも減らしたいと思っている人は、食生活を見直すことが重要なポイントです。血糖値を急上昇させやすい炭水化物や脂質を多く含む食事は、余分な皮脂の分泌を促しやすいため、ニキビを直すどころか肌環境を悪化させてしまいます。肌の新陳代謝を高めるためにも、ビタミンB2やB6などの摂取を心がけましょう。

ビタミンB2が多い食品は、緑黄色野菜・納豆・チーズ・海苔など。ビタミンB6が含まれる食品は、魚・レバー・卵黄・牛乳などです。タバコやアルコール、コーヒーなどの嗜好品は、美肌作りに欠かせないビタミンCの吸収を阻害してしまいます。無理に禁煙や禁酒までしないとしても、回数と量を減らすよう努めましょう。

化粧やヘアスタイルに注意する

化粧やヘアスタイルに注意する
顔のニキビをファンデーションやコンシーラー、髪の毛などで隠す人も多いのではないでしょうか。油分の多い化粧品をニキビに重ねると、皮膚に蓋をして皮脂の排出や皮膚呼吸が行われなくなってしまいます。長時間その状態が続けば、ニキビが悪化する可能性もあります。自宅に帰ったらなるべく早くメイクを落とすようにしましょう。また、肌に優しいミネラル100%のコスメに変えてみるのもひとつの方法です。髪の毛でニキビを隠せば、一時的に気にならなくなるかもしれませんが、風通しが悪くなる上に、髪の毛が炎症部に触れて刺激となり、感染の原因に。少しでもニキビを減らすためには、まとめ髪系のヘアアレンジで患部に触れないよう、清潔を保ちましょう。

ニキビケア用品を上手に選ぶ

ニキビケア用品を上手に選ぶ

使い心地をチェックしよう

塗り薬なら、自分にベストな使い心地で選んでもいいかもしれません。肌に直接塗るタイプも多いため、例えばべたつきが気になるとストレスにつながることがあります。特にべたつきはメイク崩れの原因にもなるため、注意しましょう。肌に触れたときの質感だけでなく、香りの有無・好き嫌いについても確かめておくことが大切です。

鼻周辺にニキビがある場合、意識しなくても匂いが気になってしまいます。苦手な匂いだと気分も下がってしまうため、付けていても気にならないタイプを選んでみましょう。ただし、無香料でも薬品の独特な匂いが残るものもあるため、匂いに敏感な人は不快にならないものを選ぶことをおすすめします。

ニキビケア用品を上手に選ぶ

保湿成分が入っているものもおすすめ

10代の若者のニキビと大人ニキビでは原因が異なります。大人ニキビの場合、乾燥が原因でニキビが発生することもあるため、保湿はニキビを少しでも減らすための第一歩です。ニキビケア用品を選ぶ際は、保湿成分が配合されているかを確認してから購入しましょう。また、清涼感や防腐作用のために含まれるアルコールは肌への刺激が強いため、避けたほうがベターです。化粧品によっては含まれている保湿成分や防腐剤などが、肌に合わないことも考えられます。ニキビが悪化した場合は、皮膚科を受診して、自分の肌に合った処方をしてもらいましょう。

毛穴|肌を綺麗にする方法

皮膚科医が教える毛穴の構造と正しい毛穴ケア

毛穴に関する疑問を解決すべく、銀座ケイスキンクリニック 院長の慶田朋子先生にお話を伺いました。

皮膚科医が教える正しい毛穴ケア
<知っておきたい毛穴の構造>
毛穴には皮脂を分泌する皮脂腺がついています。顔の場合は毛の多くがうぶ毛なので、毛に行き渡らず肌表面にしみ出したり、古い角質と混ざって角栓の原因にも。真皮がたるむと表面がハリを失い、毛穴も開いてしまいます。 お手入れで改善させつつ、プロの手も取り入れてメンテナンスを 皮膚科医の慶田朋子先生に取材すると、「体の毛穴の場合、穴から毛が生えていて、毛を乾燥させないための皮脂腺が横に付属しています。ところが顔の場合、毛自体は退化してしまい、ほとんどがうぶ毛に。逆に皮脂腺は体のそれより大きくなっています」という回答が。皮脂が多く出る分、体にはないテカりやベタつきが起こりやすいそう。さらに、多くの毛穴トラブルも発生します。 「肌表面と同様、毛穴の中でも角層の代謝が行われているので、皮脂と古い角質が混ざって〝角栓〞となり、毛穴を詰まらせます。それを放っておくと、大きく硬くなって毛穴を開かせ、さらに表面が酸化して黒ずみ毛穴に。これらを防ぐには、日々のきちんとした洗顔が大切です」(慶田先生)

もうひとつ、アラフォーの悩みといえば、頰のたるみ毛穴。「肌がたるむと皮膚が重力で伸び、頰の大きな毛穴は引っ張られて目立ちます。保湿やハリを与えるケアなどで多少目立たなくはなりますが、根本改善は難しいもの。日焼け止めを毎日塗ってたるみの進行を緩やかにし、気になるなら医療の力も取り入れましょう」(慶田先生)

Q&A 毛穴ってどうしたら小さくできる? 慶田先生に聞きました!

毛穴が詰まっていたり、たるんでいたりすると、不潔な印象。ついあれこれお手入れしたくなりますが、間違ったお手入れは逆効果になる可能性大! 専門家がすすめる正しいお手入れを。

Q. 詰まった毛穴は押し出してもOK?
A. 軽く表面だけならOK。でも力の入れすぎには注意
「洗顔の後、角栓が表面に飛び出していたら、それを軽く指で押して取り去る分には問題ありません。ただし、内出血するほど強く押したり、指で角栓を絞り出したりするのは、肌を傷つけるのでやめて。かえって毛穴にダメージを与え、広げてしまう原因にもなります」(慶田先生)

Q. たるんだ毛穴は、お手入れで元に戻りますか?
A. 効果的なお手入れはありますが、たるみを巻き戻すのは難しい
「ビタミンCやAなどコラーゲンを増やす成分をお手入れに取り入れるのは、たるみ予防に有効です。保湿しても毛穴は目立たなくなります。ただ、今のたるみを巻き戻すのは難しいですね。たるみ治療を取り入れるのも一案です」(慶田先生)

Q. 毛穴の詰まりをなくすには、やっぱりパック?
A. 剝がすパックは卒業して、毎日の洗顔をしっかりと
「角栓をとるパックは、周囲の肌にも負担が。特にアラフォーの肌は薄く弱いので絶対にNGです。日々の洗顔で少しずつ取り去って」(慶田先生)。普段から角質ケアを取り入れておけば、角栓が硬くなるのを防いでくれ、毛穴も目立ちにくく。

Q. 洗顔料を使わないほうが、毛穴が目立たなくなるって本当?
A. 角栓が悪化します。朝も夜も洗顔料できちんと洗って
「肌が乾燥するから朝はぬるま湯ですすぐだけ、という声もよく聞きますが、毛穴詰まりが気になるなら、洗顔料できちんと洗わないと角栓はとれません。よほど乾燥して毛穴がほぼ目立たない人以外は、朝も夜もしっかり洗顔を」(慶田先生)

Q. 秋になったら毛穴が目立つ…紫外線はやっぱり関係ありますか?
A. 紫外線はたるみと乾燥の原因。毛穴の目立ちにつながります
「老化の原因の多くは紫外線。肌深部の真皮層にダメージを与えてたるみを引き起こし、表面の乾燥も招きます。すると、たるみ毛穴が悪化したり、角栓が詰まりやすくなったり。秋も日焼け止めをしっかり塗りましょう」(慶田先生)

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