断られてもいいときに使う
「差し支えなければ」は、相手に判断を委ねることが前提になる表現です。そのため、断られたら困る場合には使わないほうがいいでしょう。
「差し支えなければ」と言われたときの返答方法と断り方
相手から「差し支えなければ…」と言われた場合の返答を見ていきましょう。依頼を承諾する場合と、断る場合に分けて紹介します。
承諾する場合
依頼を承諾する場合は、「承知しました」「かしこまりました」などというように返答します。また「もちろんです」「よろこんでお受けします」というような積極性を感じさせる表現を加えるのもいいですね。例文は次の通りです。
例文
・ご依頼の件、承知しました。よろこんでお受けします。〇〇様にもよろしくお伝えくださいませ。
・お申し出の件、かしこまりました。当日お待ちしております。どうぞお気をつけてお越しくださいませ。
断る場合
やむを得ず依頼を断る場合も、丁寧に返答しましょう。「無理です」とか「できません」などといった返答ではなく、依頼を断ることに対して「申し訳ない」と思う気持ちを示すようにします。
「たいへん申し訳ないのですが」「とても心苦しいのですが」というような前置きをして、断るようにしましょう。
例文
・ご依頼いただき、誠にありがとうございます。たいへん申し訳ないのですが、〇〇のため、ご依頼をお受けするのが難しい状況です。
・あいにく、その日は先約がございます。お役に立てず申し訳ございません。
「差し支えなければ」の言い換え表現を3つ紹介
「差し支えなければ」の言い換え表現を見ていきましょう。「よろしければ」「不都合でなければ」「ご都合がよろしければ」を紹介します。
よろしければ
「よろしければ」は、「相手の都合がいいのであれば」という意味合いで使います。「差し支えなければ」の言い換え表現としても使えますね。「よろしければ、今週中にご回答いただけますでしょうか?」というように使います。
「不都合でなければ」
「差し支え」は、「支障」や「差し障り」を表すと先述しました。ですから、「不都合でなければ」は言い換え表現として使えますね。「不都合でなければ、来週のミーティングを火曜日から金曜日に変更してもよろしいでしょうか?」というように使います。
「ご都合がよろしければ」
「ご都合がよろしければ」は、予定やスケジュールが問題ないなら、という意味で使うことが多いですね。「ご都合がよろしければ、ぜひお越しください」というように使います。
最後に
「差し支えなければ」というフレーズは、適切に使うことで依頼やお願いがスムーズに進むことが多いでしょう。また、相手への配慮も伝えることができるので、ぜひ覚えておきたい表現ですね。正しい使い方をマスターして、日常のコミュニケーションに取り入れてみてくださいね。
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