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LIFESTYLE インタビュー

2021.05.17

人間を演じるうえで、あえて“ゆらぎ”を大切に。声優・島﨑信長さんの仕事論とは? スペシャルインタビューVol.3

忙しい毎日を送る女性たちに、癒しを!頑張るワーキングウーマンたちにご褒美を!大人の女性誌による、大人の女性のための、大人の男性声優に特化したインタビュー連載『女は耳から恋をする』#耳恋。作りこみすぎないからこそ醸し出される、人間としてのリアル。島﨑さんの声優としての仕事論を深堀り!

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今回の「耳恋」はDomani×Oggiのコラボレーション! 発売中のOggi6月号も合わせてチェック♡

仕事に家事に育児に、毎日頑張っている女性のみなさんに、日々の疲れを忘れるようなご褒美を…! そんな想いでスタートした、WEB Domaniによる大人の男性声優へのインタビュー連載『女は耳から恋をする』。今回の耳恋は、女性誌『Oggi』との初のコラボ企画。撮りおろしたポートレートやインタビューの内容を、こちらのWEB Domaniとは別に、現在発売中のOggi6月号本誌でも紹介中です。

そんなスペシャル回のゲストは、声優の島﨑信長さん。現在、最終章が放送中のアニメ「フルーツバスケット」に草摩由希役で出演しています。そんな島﨑さんに、作品への想い=Vol.1、共演する内田雄馬さんについて=Vol.2とお話を伺ってきましたが、今回は、島﨑さんの「仕事論」についてお話しいただきます。

▲これまでとはガラリとイメージを変え、島﨑さんの内面に迫るようなモノクロポートレートをお届け。

弱みも強みも、表裏一体。だから、あえて「これだ」って決めないようにしたい。

まず、こちらの「耳恋」連載のおなじみとなったこちらの質問。——「自分の声の弱みと強みを教えてください」。

「う~ん、はっきりとしたことが答えられなくて申し訳ないんですけど…。僕ね、“強み”と“弱み”って、その瞬間瞬間で変わると思っているんです」

耳恋連載でこれまでお迎えしたゲストはもう2ケタに突入。過去、いろいろな声優の方々に同じ質問を投げ続けてましたが、こういう形の回答は島﨑さんが初めて。

例えば、『声が細い』って特徴があったとします。それって、一見弱みのように感じるかもしれません。そういう声の人が筋肉隆々の野太い声のキャラクターを演じるのは大変ですからね。だけど、逆にやわらかいイメージの役や、声が細いからこそできる演技というのが絶対にある。もっというと、細い声の人が太い声の役をやるからこそ出る良さもあったりするわけです」

「強みと弱み、武器と弱点。それって、常に表裏一体というか。だから、自分の強みはこれだって決めてしまうと、それが同時に弱みにもなってしまうって思うようになったんです」
だからこそ、あえて「強み」も「弱み」も持たないようにしたい、と島﨑さんは語ります。
「もちろん、“これが強みだ”っていう自信を持つことで、よりその要素に磨きがかかってそれがさらに強力になる、というメリットもあると思うんですけど。ただ、作風や時代、共演者とのバランスによっても、そのときどきで求められるものって変わりますし。そう考えると、不変的なものってないんじゃないか…。まあ、そう考えるようになったのは、最近のことなんですけどね」。インタビューVol.2では、「決めつけることで物事に遊びがなくなる、そうすると堅苦しくなる」と話していた島﨑さん。その考え方は、仕事にたいしても同様のよう。

いい意味で、余白や揺らぎを大切にしたい。それが「人間」を演じるということ。

「年々、よりファジーに、よりゆとりをもって物事を考えるようになってきました。キャラクターに対する理解の深め方も、そう。昔は、ひとつの役を演じるにあたって、『このキャラクターはこういう人』って自分の中でとことん考えて、がちっと固めて作っちゃってたんですよ。まあ、ある意味、きちんと役作りをしていたんですけど。でも、人間ってそれこそその瞬間ごとに、変わる生き物じゃないですか。誰と一緒にいるのか、どんなシーンなのかでも違うし、そして、自分自身が成長して、どんどん変わっていく。だから、その人の『芯』の部分さえちゃんと捉えておけば、その周りの肉づきなんて、決めこんでしまわなくていいのかなって」

▲語っていることはすごく柔らかいようで、だけどすごく芯が通っていて。決めすぎないことの「強さ」が島﨑さんの語りからはにじみ出ていました。

「もちろん、事前に台本を読み込んだり、役の情報を入れたりと、必要なことはやっていますよ? ただ、頭にしっかり叩き込んだあと、いざマイク前に立つと、余計なことは考えすぎないようにしています。その場で感じたことや、共演者から出てくるものに任せて、いい意味で、ノリや勢いを大切に。そこから生まれるキャラクターのゆらぎこそが、人間を演じるうえで大事なんじゃないかと思っています」

最後に、島﨑さんが声優というお仕事をするうえで、大切にしていることを教えてください。

「当たり前のことかもしれないですけど、『作品を大事に』ってことですね。声優って、作品=表現の場がないと何もできないので。台本、絵、キャラクターを全部用意していただいて、はじめて力を発揮できる仕事。スタッフさんやファンの皆さんももちろんですが、今の自分があるのは、まず、作品があってこそです。だから、自分の言動ひとつひとつが、作品をよくすることにつながればいい、そう思って動くようになりました。お芝居はもちろんですが、現場での雰囲気作りとか、スタッフさんとのコミュニケーションとかね。経験を重ねるにつれ、自分のことだけじゃなくて、現場全体を見られるようになってきたような気がします。もちろん、先輩方に比べたらまだまだなんですけど。でも、それを目指して、頑張っていけたらいいなと思います」。

決めすぎない、だけど、大事なところはゆるがない。それはきっと、経験を積んで、自分を信じられるようになったからこその「自由」な表現の仕方。声優・島﨑信長さんは、なにごとも柔軟に受け止める、優しくも強い姿が印象的な方でした。

さて、声優・島﨑さんへのインタビューは、発売中のOggi6月号にも掲載中。ということで、本誌に掲載している、島﨑さんのとびっきりのショットをご紹介。

撮影現場で思わずスタッフから歓声が上がったワンカット。本誌サイズで見たい!という方は、Oggi6月号をお手に取ってくださいね。WEB Domaniでは見られないカットもたっぷり掲載しています。

そしてそして、WEB Domaniでは内田雄馬さんへのインタビュー記事も同時に公開中。撮りおろしカットたっぷりのこちらも必見です!

さて島﨑さんへのインタビューはこれにて終了…。ですが、続いて、耳恋おなじみ、インタビュー現場の裏側エピソードを紹介する、イラストルポが始まります!
「イケメン付箋(c)日本ホールマーク」で有名な、イラストレーターの奥田直子さんが、独特すぎる視点とキュートなイラストで描き下ろし! 連載のラストには、島﨑信長さん&内田雄馬さんのサイン入りチェキプレゼントの情報もありますよ♡
引き続き、WEB Domaniをチェックよろしくお願いします!

■TVアニメ「フルーツバスケット」The Final  大好評放送中!

2021年4月5日より毎週月曜深夜1:30~テレビ東京・テレビ愛知・テレビ大阪ほかにて放送中。原作・総監修:高屋奈月「フルーツバスケット」(白泉社・花とゆめCOMICS)/監督:井端義秀/シリーズ構成:岸本卓/キャラクターデザイン:進藤優/美術監督:神山瑶子/色彩設計:菅原美佳/撮影監督:蔡伯崙/編集:肥田文/音響監督:明田川仁/音楽:横山克/音楽制作:トムス・ミュージック/アニメーション制作:トムス・エンタテインメント/製作:フルーツバスケット製作委員会
公式サイト公式Twitter公式Instagram ※放送情報は変更になる可能性があります。
©高屋奈月・白泉社/フルーツバスケット製作委員会

声優

島﨑信長

しまざき・のぶなが/12月6日生まれ。2009年声優デビュー。2021年、第15回声優アワード助演男優賞受賞。主な出演作に『Free!』七瀬 遙役、『ましろのおと』澤村 雪役、『ソードアート・オンライン アリシゼーション』ユージオ役、『呪術廻戦』真人役など。

■衣装クレジット
カットソー¥17,600(Sian PR〈CONTOROLLA+〉) その他/スタイリスト私物

撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メイク/瓜本美鈴 構成/旧井菜月、福本絵里香

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