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LIFESTYLE インタビュー

2021.06.20

幸せな毎日を生きるために。話題のダンサー・IGが実践している考え方や生き方【インタビューvol.2】

ハッピーなキャラクターとポジティブなメッセージで人気のダンサーIG(アイジ)さん。コロナ禍中の2020年4月に始めた独自のエクササイズメソッド・セクササイズはInstagramで大人気となり、現在はTBSテレビ『Let’s!美バディ』などのテレビ番組に出演するなど各方面から注目を集めています。 そんなIGさんの初の書籍『本気で生きるって気持ちよくな〜い?』(双葉社)が現在好評発売中。今回は発売を記念し、ハッピー&ポジティブなインタビューをお届けします。

自分に集中して夢中で生きよう!

以前は、アーティストビザを取得し、ハリウッドを中心に活動していたIGさん。2020年にはあのレディー・ガガさんにも認められ『Stupid Love』のMVにも出演しているんです。ポールダンスチャンピオン、インドでの本格的なヨガの修行経験があるなど、すべてにおいて“本気”。

ハッピー&ポジティブなインタビュー2回目の今回は、幸せな毎日を生きる実践的な考え方や生き方を紹介します!

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【お悩み4】
子育てしながらの仕事は制限があったり、理解されないことも多く、迷いだらけ。キャリアを花開かせるための考え方を教えてください。


IGさん(以下敬称略):
それは好きなことに集中して、自分の道を進み続けるしかないと思う。私自身も、旅の半ばどころか、出発したばかり。悩みも迷いもあるからこそ、本を書いたとも言えます。
あとは、自分の生きるスタンスや方向性、目的を明確にすることね。これは文章を書くといいと思う。

私、この本を書く機会をいただき、自分で文章を書くことで、己を客観視できました。すると、いいところも悪いところも明確になったんです。そこで気づいたことで「もっとよく生きなさい」と自分に言い聞かせています。

もうひとつ、おすすめしたいのは、自分の意見をストレートに言葉にすること。去年までの2年間、ほぼ英語で生活していて気が付いたのは、日本語は本音の前に〝建前〟という包装紙をかけるけれど、英語は包み隠さずモノを言う言葉なんですよね。自分の思っていることだけでなく、自分の状態をストレートに話すようにしたら、きっと仕事を取り巻く状況は変わってくるはず。

【お悩み5】
自分をさらけ出すことは、実際やってみるとハードルが高いです。どうすれば自分をさらけ出せるようになりますか?


IG:少しずつ自分をオープンにしたらどうかな
。体を動かして自分を愛していれば、自ずとできるようになるはず。私自身も、自分を隠している時代の方が長かった。そもそも、自分の性アイデンティティが女性に近いことをずっと隠していたしね。自分でも自分がずっとわからなかったんです。

小学校、中学校、高校と自分をオープンにできなかったから、どうすればいじめられられないように生きられるかを考えていた。それに私は4人兄弟の末っ子だから、姉や兄の成功体験を見て、「こうすれば学校生活はうまくいく」ってわかっていたんだと思います。性的マイノリティの人と話していると、過去にいじめられた経験を持つ人は意外と多いんです。でも、私はそうではなかった。なぜなら、いじめられないキャラクターをインストールして、そのキャラを演じて、自分を守っていたから。

でも、いじめられなかったけど苦しかった。その10年以上の八方美人ライフを送っていたことが、今では、仕事に生きているけどね。だから、もしあなたが良妻賢母の仮面をかぶって生きているなら、それを少しずつ脱いでみたらどう? 仮面をかぶるってことは、他人に合わせて生きること。それではあなたがもったいない。

【お悩み5】
転職を考えていますが、なかなか踏み出せずにいます。IGさんは33歳で渡米するという大きな挑戦をしましたが、その時はどのような気持ちでしたか?


IG:
もう、これは大きな冒険だった。日本でもダンサーとして仕事をしていたし、それなりに実績も積んできた。でもね、「このまま日本にいたら、こんな感じでキャリアが仕上がって行くんだろうな」ってゴールが見えちゃったの。

その時に「自分は何がしたいんだろう…」って真剣に考えた。その結果、私はアメリカに行きたいんだって気づいたの。だって、英語が好きで、アメリカの曲も好き。海外の曲をかけて日本でダンスの仕事をしている自分がフェイクっぽく思えてしまったの。それに、ダンサーの仲間たちはもちろん、見てくれてる人に何かをシェアする感覚が薄れてきたタイミングでもあったのね。そのときに「フェイクからリアルに行くタイミングだ」と思ったんです。

実際に行ったら、みんなダンスが上手だし、いろんな悔しい思いもした。それに歯がゆい経験もしたわ。でも、現地の人の間合い、空気の匂いって最高なのよ。それまでとは段違いで。英語で堂々と自分のことを話したし、ハッタリをかましたりしてね。アメリカでは、日本では奇抜とされることをしても、全く目立たないの。だからチャンスをつかむためになりふり構わなかったわ。それがいい経験になっている。

でもこれはあくまで私の経験だからね。他人にフォーカスするのではなく、自分に集中して夢中で生きることが大切だと思います。

【お悩み6】
他人の目を意識して、とりつくろっていたら、余計なエネルギーがかかってしまい、全力で生きられません。

IG:社会構造上、日本は女性がマイノリティになってしまう。すると、建前の部分を強化して、笑顔で奥ゆかしく生きようとするじゃない。だってそうすれば、疎外されないし、いじめられないから。でも続けるうちに苦しくなり、誰かの人生を生きているようになるんじゃないかな。だから、本当の自分を生きてほしい

これは聞いた話なんだけれど、子どもにやってはいけないのは、表情と心が違う行動なんだって。笑顔で暴力を振るうとかね。怖いんです。日本の社会を極論するとこれを日常的にやっている社会になっていると思うの。理不尽なクレームを受けたオペレーターの人は笑いながら怒っているし、ママたちは疲れているのに笑顔を要求される。本音を出さず、意見を言わない、感情を出したら終わりという教育をされているから。だからこそ、感情のまま言葉を発したり、行動をすると世界が変わっていくから。

私、渡米の時に、感情を相手に伝える練習をしたの。日本人は不利益だと思っても、曖昧なまま受け入れてしまい、自分で自分を潰してしまうから。この練習をしてから、利害関係がある人に対して、ノーと言えるようになった。それで関係が壊れたり、収入が減ってもいいんです。NOと言えなくて悶々として、道や駅で無関係な人に八つ当たりしたり、家族に当たりして、発散する人がいるけれど、あれはホントにやめてほしいなぁ。

【お悩み7】
不安がなくなる方法を教えてください。キャリア、収入、子育て、子供の成長や成績、進路などについて、悩みだらけなんです。


IG:
悩みなんてなくならないと思う。ブッダもキリストも、死ぬまで悩み続けたんだから。だからこそ、今ある幸せに気づいて楽しむ

私は、不安を解消する方法は3つだと思っているんです。まずは目の前のことにのめり込むこと。次にダメな自分を愛すること。最後に体を動かして笑うこと

不幸を生み出す敵は、己。敵は己の中にあるんです。だから、己に勝ってこの瞬間を幸せにすることが大切だと思います。みんな~、私が見ているから〜。みんな優勝よ!

考えすぎて頭も体もがちがちな人は、肩甲骨を回して!

考えすぎて頭も体もがちがちな人に、おススメのエクササイズは肩甲骨を回すこと。これにより肩こりが改善し、呼吸も深くなっていく。また、肩甲骨を回すにつれ、不思議と自分への愛も深まっていく。焦らず、ゆっくりと自分を好きになり、自分を愛していこう。

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※厳正な抽選にて当選者を決定します。
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ダンサー

IG(アイジ)

1986年東京都生まれ。33歳でアメリカのアーティストビザを取得し、レディー・ガガのMVに出演するなどワールドワイドに活動。現在は、アーティストのバックダンサー、ツアーダンサー、振り付け師、舞台演出など幅広く活躍中。
YouTube:IG SEXERCISE 公式チャンネル
Instagram:ig_sexercise

撮影/田中麻以 取材・文/前川亜紀

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