【目次】
親子上場は何が問題なの?
とめちゃん:勉強になります。あと親子上場って何ですか?
林先生:親子上場は、親会社と子会社の両方が上場していること。簡単に言うと、親会社は子会社の大株主で議決権、経営権が一番あるため、子会社の株主である場合、私たちのような個人投資家には不利益になります。
とめちゃん:確かにそうですね。
林先生:日本の上場会社には海外に比べて親子上場が多いため、問題視されています。また、日本株の7割が海外投資家に買われているため、ずっと親子上場を続けていると海外の株主からの評価が得られなくなることも。そこで、親子上場を廃止する動きがあります。
逆にいうと、親子上場している子会社の株をもっているとチャンスがくる場合があります。
とめちゃん:どういうことですか?
林先生:親会社が子会社を買収する可能性があるからです。TOB(ティーオービー)って聞いたことありますか?
とめちゃん:TOB?
林先生:はい。TOBは公開買い付けといって、個人投資家から、株を買い取ることをいいます。だいたい、そのときの株価よりも上乗せして買い取ってくれるので、TOBされる株を持っていると、利益が出ます。
とめちゃん:めちゃ富めちゃいますね。
林先生:ファミリーマートは伊藤忠商事の子会社だったのですが、親子上場廃止のため、去年ファミリーマートの株をTOBする発表がされ、ストップ高になるほど株価が上がりました。
とめちゃん:つまり、親子上場している子会社の株を今のうちに仕込んでおくと、富めちゃうかもしれないチャンスがあるってことですね。
林先生:とめちゃん冴えてますね。その通りです。
とめちゃん:まとめると、自社株買い、株式分割は、ポジティブですね。
林先生:そうですね。先日、トヨタがコロナ禍において奇跡的にいい決算と自社株買い、株式分割を発表し、株価がきれいに上がっています。
林先生:株式併合も長い目で見れば、会社は株主管理のコストが減り、実はポジティブですよ。
とめちゃん:基本の短期のトレードをしながら、こうやって長期目線で株を楽しむのもおもしろいですね。
林先生:はい。株式投資って奥深いですよね。だから僕もやめられないです。
とめちゃん:私ももっと株を理解して楽しみます!
次回、『みんなの含み益見せて!見せて!』に続く。
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イラスト/おめがちゃん チャートの引用元/ストックシミュレーション 取材・文/とめちゃん
とめちゃんはこの本に出会い、株式投資に開眼。会社員をしながら、株でお給料以上稼げるようになった林先生が実践している、再現性の高い手法が網羅されています。すでに4刷りのベストセラー投資本!これから株式投資トレードしたい方必読の1冊。