連載『ズボラなワーママとめちゃんが、100万円用意したのでお金の殖やし方を教えてください!』第6弾は、プロが実践している勝てる銘柄選びと売買方法についてお届けします。
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教えてくれる人
副業アカデミー 株式投資 認定講師 林 僚 先生
3年前まで年収350万円のサラリーマンだったが、「給料のほかにも収入源が欲しい」という思いから行動し、株式投資と出会う。会社員時代、トイレ休憩時にトレードをし、自己資金50万円を1年で6倍に増やすことに成功。2020年には株で月収100万円を突破。現在は副業アカデミーの認定講師として活躍中。
林先生公式ツイッター
林先生のYoutube
教わる人
ズボラなワーママエディター とめちゃん
大学卒業後、会社員を経て女性誌エディターに。『CanCam』『AneCan』『CanCam.jp』等に携わる。ズボラゆえ、ろくに預金額を確かめていなかったある日、全然利子が付いていないことに驚愕し、投資に目覚める。しかし初心者で何をどうはじめていいかわからないところ、偶然、林先生と出会う。本業に加え、株式投資で収入を殖やし、ビジネスクラスに躊躇なく乗れるようになることが目下の目標。口癖は“富めちゃう!”
プロトレーダー伝授!勝てる銘柄選びのコツ
とめちゃん:先生、株ってたくさんの銘柄がありますが、どうやって選べばいいのですか? 勝てる銘柄と勝てない銘柄などあるのでしょうか?
林先生:とてもいい質問ですね。東証(※1)で扱っている日本株には、約3,800ほどの銘柄がありますが、僕たちは、時価総額5,000憶円以上のものを主に取引しています。
※1 東京証券取引所を略し「東証」という。上場企業の株を購入できる市場のような場所。
とめちゃん:どうして5,000憶円以上じゃないといけないのですか?
林先生:例えば、時価総額が500憶円以下などの小さい銘柄は、ある機関投資家が多く買っただけで、いきなり株価が上がったりして、値動きが激しくなります。
朝、含み益だったのに、午後、含み損になってしまう、なんてことがよく起きてしまいます。
とめちゃん:それは、びっくりしますね。
林先生:時価総額5,000憶円以上の銘柄は、値動きが安定していて、そのようなことが起こりにくいです。あと、僕たちは、チャートを見て売買していますが、株価が教科書通りの動きをしやすいので、とめちゃんのような初心者さんこそ、時価総額の大きい大型株を取引するほうが勝ちやすいです。
とめちゃん:なるほど! でも時価総額って、株価×発行株数なので、一般的に株価が高いものが多くないですか?私は元手が100万円しかないのですが、それでも大丈夫でしょうか?
林先生:もちろんです。数百円台のものも多数あるのでご安心を。証券会社のアプリで、時価総額5,000憶円以上、株価3,000円以下の条件でスクリーニングをかけるといいですね。
とめちゃん:ちなみに、何銘柄ぐらい保有するのですか?
林先生:僕は、1、2銘柄が多いです。多くても3、4銘柄でしょうか。
とめちゃん:思っていたより少ないですね。
林先生:少ないほうが監視しやすくて、いいですよ。あれこれ手を出すと、ベストなタイミングでの売買を逃す可能性が高まるのでおすすめしません。
とめちゃん:株のブロガーさんたちを見ると、かなり多くの銘柄をやっている印象だったので、意外でした。
林先生:それぞれの投資手法にもよると思いますが、僕たちの場合、1~3銘柄で十分です。また、少ない銘柄数のほうがポジション管理もしやすいです。
とめちゃん:ポジション管理って?
林先生:例えば、500円のある銘柄が明日上がると思って、200株買ったとしますよね。でも、予想に反して下がってしまったとき、今度は400株買うんです。すると平均購入単価が下がりますよね。そうやって平均購入単価を下げてから、次の日株価が上がると、損しないですみますし、利益も出やすいんです。逆に明日下がると思って売っていて、上がってしまったときは、売り上がっていきます。
とめちゃん:いわゆる難平(※2ナンピン)と言われているものですか?
※2 上がると思って買った株式や投資信託などが下落した場合に、買い付けコスト(=損益分岐点)を引き下げることを目的に、さらに買い付けること。ナン(難)=損を平均することからナンピン(難平)という。
林先生:そうですね。自分の予想と反した動きをしたときに、リスク回避できるよう、余力(資金)を残しておくことが大事なんです。ですから、特にとめちゃんのような初心者さんで、資金が少なめな方こそ、保有銘柄は、1~2銘柄が適切です。
とめちゃん:とてもよくわかりました。プロの方は、そうやって損しないようにリスク管理できるのですね。
林先生:また、1000株買って、ある程度利益が出たら、500株手仕舞い(決済)して、残りの500株は、もう少し利益が出るまでホールドしたりもします。ポジション管理が上手にできると、損を小さく抑え、利益を大きく取れるようになるので、どんどん残高が増えていきますよ。
とめちゃん:さすがです。富めちゃいますね♪ ちなみに、株のニュースや銘柄の企業情報などは見なくていいのですか?
林先生:実を言うと、僕たちはあまりニュースを見ません。チャートにすべてが織り込まれていると考えているからです。逆にニュース株、話題株には、飛びつかないでください。
とめちゃん:ニュース株、話題株はどういうものですか?
林先生:例えば、新しい技術の特許が取れたというようなニュースが出ると、その銘柄の株価が一気に上がったりします。しかし、そういった株は数日で下落してしまい、あとから見ると、いわゆる高値掴み(※3)してしまった、ということがよくおきます。
※3 株価がまだ上昇するだろうと思って買ったものの、実は天井でその後株価が下落してしまうような動きのこと。
とめちゃん:へー、知りませんでした。私は初心者なので、すぐに買ってしまいそうでした(汗)。