部下を指導する立場に変わったり、難しい仕事を任されることが多くなり、「考える力」を身につける必要性を感じるようになった、という方も多いのではないでしょうか? 自分の頭で考え行動することは、知性や教養のある大人に欠かせない能力ですよね。
本記事ではDomani読者に「考える力があるかどうか」というアンケートを実施しました。皆さんが普段どのように考える力を磨いているのか、一緒に見ていきましょう。
【質問】あなたは「考える力」が高いと思いますか?
※アンケートは30~45歳の日本全国の有職既婚女性を対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名(未回答含む)。
「自分自身に考える力があると思いますか?」の設問に対して、ワーママ100人中36.9%の4割弱の方が「はい」と回答しました。
子どもの成長においてはもちろん、大人になった今でも生活や仕事をこなすうえで「考える力」を育てていきたいことですよね。
では、「はい」と回答した方は具体的にどのようにして「考える力」を身につけたのでしょうか。アンケートに寄せられた回答を紹介します。
「考える力」がある人の特徴
考える力がある人には、具体的にどのような特徴があるのでしょうか? 行動や性格の特徴を説明します。
分析力がある
分析力を持つ人は、問題や状況を細かく分けて理解するのが得意です。複雑な課題でも、一つ一つの要素に分解して考えることで、全体像をつかみやすくなります。例えば、仕事のプロジェクトを小さなタスクに分けて、それぞれがどうつながっているかを理解し、効率的に進めることができますね。
好奇心が旺盛
好奇心が旺盛な人は、常に新しいことに興味を持ち、学ぶことを楽しんでいます。本やニュース記事などを読んで新しい知識を吸収し、疑問に思ったことはすぐに調べる姿勢があります。
このような人は、新しい発見をすることが多く、日常生活や仕事に活かすことができるでしょう。
ロジカルシンキング
論理的に考える力を持つ人は、感情に流されずに冷静に判断することができます。問題解決の際には、感情ではなく事実に基づいて判断を下します。例えば、トラブルが発生したときにも冷静に状況を分析して、最も合理的な解決策を見つけ出すことができるでしょう。
柔軟性がある
柔軟性がある人は、変化に対応しやすく、新しいアイデアや視点を受け入れることが得意です。状況が変わっても迅速に適応し、新しい方法を試すことができるでしょう。例えば、急な計画変更があっても柔軟に対応し、最適な解決策を見つけることができますね。
「考える力」を高めるメリット
考える人の特徴に当てはまる部分はありましたか? それでは考える力を高めることで、仕事においてどのようなメリットがあるのか一緒に見ていきましょう。
問題解決能力が向上する
考える力が高まると、複雑な問題や課題に対して効果的な解決策を見つけやすくなります。例えば、職場でのトラブルやプライベートでの悩みを迅速に解決できるようになり、ストレスが減ったり、仕事の効率化に繋がります。
問題を細かく分析し、一つ一つの要素に対して対策を考えることで、全体的な解決策を導き出すことができるのです。
自己成長に繋がる
考える力を高めることで、常に新しい知識やスキルを身につけることができ、自分自身の成長を促進します。特に、自己啓発やキャリアアップに役立ちますね。
学び続ける姿勢が身につき、変化する環境にも適応しやすくなるため、様々な場面での成功が期待できるでしょう。
ストレス軽減
問題を冷静に分析し、適切な解決策を見つけることで、不安やストレスを軽減できます。例えば、仕事や家庭でのストレスを減らし、心の安定を保てるようになるでしょう。
感情に振り回されることなく、論理的に考えることで、解決への道筋が見えやすくなり、ストレスを感じにくくなるのです。
対人関係が円滑になる
論理的に物事を考え、他者の意見を尊重することで、対人関係が良好になります。例えば、職場や家庭でのコミュニケーションが、スムーズに進むようになります。
相手の立場や意見を理解しやすくなるため、誤解や衝突が減り、協力しやすい関係を築けますよ。
「考える力」を身につけるためにできることは?
Domani読者の皆さんは、普段考える力を身につけるために何を心がけているのでしょうか? 以下のアンケート結果を見ていきましょう。
日頃から考える
「考えて、書き出す」(30代・茨城県・子ども2人)
「視野を広く持ち、常に考えながら行動すること」(30代・神奈川県・子ども3人)
「頭を使う複雑なことを考えてみる」(30代・兵庫県・子ども2人)
「ニュースなどを聞くだけじゃなくしっかり読んで考える」(30代・広島県・子ども1人)
情報を得る
「常にアンテナを張り、情報に敏感になる。さまざまな人とコミュケーションをとる。些細なことでも、それに対して自分がどう感じるのか常に意識して考えてみる習慣をつけること」(30代・東京都・子ども1人)
「知識教養を深め、常に友好的な態度をとることを意識する」(30代・東京都・子ども2人)
「情報を交換できる知識を持つ」(40代・兵庫県・子ども3人)
学ぶ
「本を読んだりしてまずは知識を増やす」(40代・大阪府・子ども2人) 「セミナーなどに参加する」(40代・千葉県・子ども2人) 「自分の意見を持てるように、あらゆる知識を身につける」(40代・埼玉県・子ども1人)
思考力が高い人から学ぶ
「身近にいる考える力がありそうな人を良く観察する」(30代・茨城県・子ども1人)
「意見をきちんと言う人をみる」(30代・静岡県・子ども1人)
先を見据える
「引き出しをつくるため、たくさんのパターンを予想する」(30代・群馬県・子ども2人)
「言われた以上の事をする 先を見て行動する」(40代・広島県・子ども3人)
「常に今何をすべきか、未来のために何をすべきかを意識して行動すれば、おのずと考えざるを得ない」(30代・大阪府・子ども2人)
調べる
「小さなことでも分からないこと、ふと気になったことは調べるようにしている。人、もの、社会など何でも、システマチックに読み解いていくのが好き」(30代・沖縄県・子ども1人)
「日頃から疑問に感じたことをそのままにせず、調べたり考えたりする。 何事も長期的視野で物事を考える」(40代・東京都・子ども2人)
「見聞した情報を鵜呑みにすることなく、自分でも情報の裏付けを取るべく調べること。良い意味で色々なことを疑うことも必要だと思う」(30代・神奈川県・子ども2人)
感情や感覚で行動しない
「何かあればきちんと順を追って考えるようにしている」(30代・大阪府・子ども2人)
「日頃からロジカルシンキングを心がける」(30代・東京都・子ども1人)
「理論的な思考を身につける 」(30代・福岡県・子ども2人)
挑戦
「とりあえず挑戦してみる」(40代・大阪府・子ども3人)
「困った状況にどんどん立ち向かうこと」(40代・愛知県・子ども1人)
何事も堀り下げる
「興味を持ち、掘り下げる」(40代・千葉県・子ども3人)
「諦めずにりかいしようとすら、ら」(30代・群馬県・子ども1人)
「常に考えるきっかけをもつ」(30代・福島県・子ども2人)
経験
「経験をつみ、そのときの評価をする」(30代・兵庫県・子ども2人)
「数多くの失敗経験が、物事を決めるときに考えるヒントになっていると思う」(30代・静岡県・子ども1人)
「いろいろな経験を積む」(30代・愛知県・子ども2人)
好奇心
「好奇心を持つ。なんでも調べる」(40代・兵庫県・子ども3人)
「幅広く知見を広げるために、情報に敏感になる」(40代・愛知県・子ども2人)
「周りを取り巻く事象に対して興味を持つ、視野を広げる 」(40代・愛知県・子ども3人)
自分軸を持つ
「いろいろな事柄に対して、自身で調べたり、方法を模索したりして、自己決定力を高める。」(40代・群馬県・子ども3人)
「自分もしっかりしていないと、考える力を持った人とはうまく付き合えない。考えない人、他人任せな人と、考える力を持っている人はそもそも合わない」(40代・東京都・子ども2人)
「決断力」(30代・愛知県・子ども1人)
分析する
「いろいろな情報にアンテナを張って見識を広げる。情報化社会で真実と嘘が判別しにくい事柄も多々あるので世の常識にとらわれず、いろいろな角度から分析する癖をつける」(40代・千葉県・子ども2人)
「今まで学んだメモを振り返り、いろんなパターンをさがし準備をする」(30代・群馬県・子ども2人)
コミュニケーション
「相手の話をよく聞き色んな捉え方があることを学ぶ」(30代・埼玉県・子ども1人)
「さまざまな意見に触れる」(40代・埼玉県・子ども2人)
「困ったことを聞いて、相手の思いを色々探る」(30代・山梨県・子ども4人)
冷静さ
「俯瞰的な視点で物事を考えるようにする」(30代・福岡県・子ども2人)
「冷静に捉え、また周りの人の気持ちを考え行動する」(40代・神奈川県・子ども2人)
「想定外のことが起きても動揺しないメンタルトレーニング」(40代・神奈川県・子ども2人)
「物事を常に客観的に見る」(30代・埼玉県・子ども1人)