Contents
【目次】
ブースター・導入液の役割や効果とは
角質層を柔らかくしてくれる
ブースター・導入液とは一般的に、洗顔後すぐ(化粧水の前)に顔に塗布する基礎化粧品です。
洗顔後に化粧水をつけても浸透しづらい、すぐに乾燥してしまうという人に推奨されています。化粧水の前に使用することで表皮の角質層をやわらかくする役割があるそう。
後に続く化粧水の浸透をよくする
ブースター・導入液を使用して角質層をやわらかくさせることで、その後に使う化粧水や美容液は、より肌に浸透しやすくなると言われています。
結果的に肌にうるおいが届きやすくなったり、血色がよくなったりして、普段使用している化粧品の効果をワンランクアップさせることができるのだとか。
ブースター・導入美容液単体では効果を期待できない
ブースター・導入液はあくまで、いつものスキンケアの前に使用することで浸透を高め、そのスキンケア効果をアップさせるというもの。そのため、単体で使用しても化粧水や美容液ほどの保湿効果は期待できないと言われています。
ブースター・美容液を使用した後は、保湿ケアを怠らずしっかりスキンケアプロセスを守ることが推奨されています。
ブースター・導入液を選ぶときのポイント
種類で選ぶ
ブースター・導入液は主に以下の種類に分けられると言われています。
・化粧水タイプ
導入化粧水、プレ化粧水などと言われ、脂性肌の人におすすめ。コットンに含ませて肌を拭き取るタイプもあります。
・美容液タイプ
化粧水タイプよりなめらかな質感のものが多く、肌のハリやうるおいアップに効果的。
・オイルタイプ
こっくりとした使用感で保湿力が高く、肌のゴワつき、乾燥、エイジングが気になる人に人気。
ピーリングタイプ
肌表面の角質を除去し、次に使う化粧品を浸透しやすくします。肌のゴワつき、乾燥が気になる人に。敏感肌の人にはあまり推奨されていません。
それぞれのアイテムに必ずしも「ブースター」「導入液」と表記されているとは限りませんが、〝洗顔直後に使用〟〝化粧水の前につける〟などという記載があれば、ブースター・導入液と考えて良さそうです。
それぞれの肌質や目的に合わせて選んでみましょう。
配合成分で選ぶ
ブースター・導入液を選ぶときは、配合されている成分にも注目するのがおすすめ。
例えば保湿をより高めたい人は、「グリセリン」や「ヒアルロン酸Na」「セラミド」などの成分が配合されているものを、さっぱりと使用したい人は「BG」「DPG」「プロパンジオール」などの成分配合のものがおすすめされているのだそう。
また、肌へ刺激になるような成分が配合されていないかどうかもチェックしてみると良いでしょう。
「エタノール」「PG」「精油」等は、浸透をサポートしたり保湿のために配合される成分ですが、人によっては刺激を感じる場合も。肌が荒れているときや敏感肌の人は、パッチテストを行ってから使用するのが推奨されているようです。
価格で選ぶ
価格が高いからいいもの、とは限りません。また、ブースター・導入液は、使い続けてこそ効果を実感できるもの。継続し難いアイテムを一時的に使用するよりも、長く使い続けることが可能な価格のアイテムを選ぶことをおすすめします。
【プチプラ】おすすめブースター・導入液
【1】無印良品|導入化粧液
▲400ml 1,990円、200ml 1,290円(各税込)
美肌成分が浸透しやすい肌に整えてくれるプレ化粧水。岩手県釜石の天然水と、椿種子エキスなど5種類の天然保湿成分を配合。
【2】クナイプ|ビオオイル
▲100ml 1,980円、20ml 550円(各税込)
天然由来成分配合で全身マルチに使える「オーガニック美容オイル」。化粧水前に1、2滴を手に取って薄く伸ばし、顔全体に馴染ませることでブースター効果が期待できます。
【化粧水】おすすめブースター・導入液
【1】ベネフィーク|リセットクリア N
▲200ml 4,400円(税込)
とろみのある化粧液で、肌に残った皮脂や不要な角質を優しく除去。次に使用する化粧水の浸透を高めてくれる。
「マイルドな使い心地が大人にちょうどいいさじ加減のふきとり化粧水は、皮脂を潤いに、くすみを透明感に変換するかのよう。娘の友達に『高校生みたいだね』と言われるのは、これで透明感キープしているおかげかもしれません(笑)」(美容ライター 長田杏奈さん)
【2】CNP|インビジブル ピーリング ブースター
▲100ml 3,410円(税込)
角質をやさしくケアし、透明感あるツルスベ肌へと導いてくれる導入化粧水。
「本来角質ケアは、週に2~3回ほど行うそうですが、私は、このピーリングブースターをほぼ毎日使用しています。そのお陰で肌が柔らかくなった気がします」(編集者・山内 梓さん)
【美容液・オイル】人気のブースター・導入液
【1】化粧水が浸透しないアラフォー肌のレスキューアイテム3つ
▲(右)老化ダメージをクリーニングする成分「PQQ」に着目。100%オイルベースなのにさらりと心地いい感触で、スキンケア成分の通り道を広げます。肌エネルギーが高まり、ハリとツヤが復活。エピステーム ステムサイエンスオイル 26ml 12,100円(税込)
(中)とろみのあるテクスチャーが乾燥して硬くなった肌を潤し、スキンケア成分が浸透しやすい状態に整えます。さらに、機能性海藻由来の成分で肌のゆらぎを防ぐ効果も。毛穴ケアもできるので毛穴の目立ちが気になる人にもおすすめです。シトラナ シカリペア エッセンス 30ml 4,730円(税込)
(左)美容液成分を贅沢に抱えたマイクロカプセルが、1滴に約1兆個も!肌になじませるとカプセルが角層深くまで浸透してゆっくりほぐれるので、潤いやハリ・ツヤが長時間持続します。リッチな保湿感がありながらみずみずしいオイルフリー処方で、化粧水、美容液と重ねても軽やかな感触に。コスメデコルテ リポソーム アドバンスト リペアセラム 50ml 12,100円(税込)
【2】ESS (イー・エス・エス) | ヒートブースター
▲36ml 5,280円(税込)
「酵素で素肌をきれいにする」をテーマに1985年にスタートしたESS (イー・エス・エス) の“あたたかくなる” 導入美容液。
水でもオイルでもない、とろりとした新感覚のテクスチャーは、肌の水分と反応することでじわっとあたたかくなります。手のひらを使い顔全体にのばし広げると肌の中からぽかぽか。チンピ、ショウガ、オタネニンジンといった5種の和漢成分が配合されていて、これは中医薬膳学でも胃腸や体を芯からあたためたいときや冷え性を改善したいときによく使用する中薬たち。優しい柑橘系の香りで、石油系界面活性剤、防腐剤、鉱物油や動物実験を行っている原料も一切不使用。ごわつきやざらざら、また何を使ってもあまり満足できないという、肌の停滞を感じる人にはおすすめの1本です。
【3】シンプリス|アクティブ ブースターセラム
▲50g 7,590円(税込)
古い角質を取り除きながら、肌に潤いを届けます。
ダブルのAHA(フルーツ酸)の働きにより、こわばった肌をやわらかくほぐし、その後のケアが届きやすくなる肌へ。さらに、役割の異なる5種のヒアルロン酸と、肌に浸透しやすく保湿力が高いヒト型セラミドを4種配合。美容成分を届ける道すじを潤いで満たします。
【4】アスタリフト|ホワイト ジェリー アクアリスタ
▲[医薬部外品] 40g 11,000円(税込)
保湿機能・バリア機能が整った肌の土台を強化し、スキンケアのポテンシャルを高めてくれるジェリー状の導入美容液。うるおい成分を角層のすみずみまで届け、美白やハリにアプローチしてくれる。
「洗顔後すぐに使うタイプで、スキンケアに差し込みやすいアイテムです。しかも最新作は美白ケアもかなうから、さらに効率よくお手入れができてうれしい! 夜のお風呂上がりにパッと塗っておけば、その後のお風呂掃除中の肌の乾きをストップできる点も、私にとってはありがたいことです」(ビューティエディター 松村有希子さん)
「弱った肌の土台を立て直しながら、これ自身で潤いやハリ、そして美白と積極的なケアまでしてくれます。化粧水のあとに肌悩みの数だけアイテムをたくさん重ねる手間も要らず、効率的!私の経験上ですが、肌が敏感気味になっているときにもピリつくことなく使える高機能コスメは貴重です」(ビューティエディター 久保田麻子さん)
【5】CASEEPO(カシーポ)|カシーポSPオイル
▲10ml 5,000円(税込)
最高級の〝ウチワサボテン種子オイル〟を99.9%凝縮した美容オイル。洗顔後、化粧水をつける前の肌に1〜2滴のオイルをなじませることで、その後に使用する化粧水の浸透力が高まります。
テクスチャーは、さらっとしていてベタつかずにしっかり密着。また、伸びもいいので少量の使用で良いところも嬉しい。サボテンオイル独特の香りも、特に気にならず使用できます。頭皮のクレンジング・乾燥ケアやボディのマッサージ、ハンド・ネイルケアとしても使えます。
【6】イヴ・サンローラン・ボーテ|オールージュ ユイル N
▲30ml 36,300円(税込)
肌老化を進行させる炎症を鎮静させ、老化にストップをかけるオイル状のブースター美容液。サフラン、アルガン、アボカドなど9つのボタニカルオイル配合で、若見えするツヤ肌を実現。
「美容液オイルでありながらつぎに使うアイテムをブーストしてくれるバリューな1本」(編集・下河辺さやこ)
「オイルでしか出せないツヤって絶対にある!頰にツヤがあると確実に若見えする」(ビューティエディター・木更容子さん)
【7】パルファン・クリスチャン・ディオール|プレステージ マイクロ ユイル ド ローズ セラム
▲30ml 31,350円(税込)
化粧水の前に使用する、エイジングケアに効果大のプレミアム美容液。真皮の線維芽細胞にアプローチし、内側から肌のハリをアップ!
「大輪のバラのような美人肌へ。その生命力を分けていただきましょう」(編集・下河辺さやこ)
「塗るビタミン&ミネラル点滴 。なんか調子悪い肌が元気になる 」(ビューティエディター・木更容子さん)
【8】DEW|キャビアドットブースター
▲40ml 4,400円(編集部調べ・税込)
ヒアルロン酸Naを配合した粒「ヒアロキャビア」配合の導入美容液。みずみずしいテクスチャーで化粧水のなじみをよくし、角質層深くまでうるおいを届けてくれる。
【9】KINS|BOOSTER
▲50ml 8,580円(税込)
乳酸桿菌と豆乳発酵液をたっぷりと配合したブースター美容液。アミノ酸など400種類以上の成分配合で、生き生きとしたツヤ肌を叶える。界面活性剤や合成香料、着色剤不使用。
【10】エリクシール シュペリエル|ブースターエッセンス C
▲90g 3,190円(税込)
炭酸入りのクリーミーな泡状導入美容液。洗顔後、肌をほぐすイメージで使用すると効果的。
「炭酸の泡が血流をアップさせて、乾燥や血行不良のお疲れ顔もパッと明るくしてくれます。その後に使う化粧水が、ぐんぐん浸透していくのを実感」 (皮膚科医 友利新先生)
ブースター・導入液の正しい使い方
洗顔後、ハンドプレスで浸透させる
ブースター・導入液の使い方は簡単。
洗顔後、化粧水を塗る前に肌になじませるだけ。摩擦はNG。なじませたら、両手で顔全体をつつみ、やさしくハンドプレスするとより浸透力が増すと言われています。ただし拭き取りタイプのアイテムもあるので、使用方法は製品に書かれた手順を守るようにしましょう。
導入美容液は洗顔後すぐに使うのがポイント!
洗顔後からスキンケアをつけるまでの時間が空いてしまうと、水分がどんどん蒸発して肌が硬くなってしまいます。導入美容液の効果をしっかり発揮させるためには、洗顔後すぐのしっとりした肌につけることが大切です。手のひら全体を使い、深呼吸のリズムに合わせて肌をやさしくプレスしながらつけましょう。