撮影衣装に隠された〝秘密と気遣い〟にびっくり! スペシャルインタビューVol.2は武内さんのパーソナルに迫ります
本日9月3日(金)より公開中の映画『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』でテニスギャングのブー役を演じる(ラップソングも熱唱!)、声優・武内駿輔さんへのスペシャルインタビュー。Vol.1では作品や役への想いについてお答えいただきましたが、今回は武内さんのパーソナルな部分をフィーチャーしていきます。まだ23歳とは思えない落ち着きのある貫禄や抜群の存在感の秘密とは…?
自分を一言で表すと?「若さゆえのエネルギーを大事にしていきたい。今はまだまだ〝子供〟です」
さて、このインタビュー連載がWEB Domani初登場となる武内さん。自己紹介をしていただくかわりに、こんな質問をぶつけてみました。「ご自身をひとことで表すと?」
▲今回も雰囲気たっぷりなポートレート写真とともにインタビューをお届けします!
すると、何かを思い出して笑う武内さん。つい先日、インスタグラムのストーリーズで質問を募集したときにも「はじめて武内さんを知る人に対して、武内さんをどう説明したらいいですか?」という質問が寄せられたのだそう。
「そのときは、粗大ゴミ、音が鳴るゴミです、って答えました(笑)」
と、無邪気な笑顔でいきなりの珍回答! いやいや、こんな〝贅沢な音〟が鳴るゴミなんて、世界中のどこを探しても見当たりませんよ!(笑)
「あはは、ありがとうございます(笑)。でも、ひとことで言うと〝子供〟ですね」
撮影中、そして前回お届けした作品インタビュー時の様子から感じ取れたのは、むしろ落ち着いた大人の貫禄。〝子供〟だなんて、意外すぎる答えです。
「もうすぐ24歳になりますが、とっても子供。口悪く言えば、まだまだ〝クソガキ〟なんです(苦笑)。いつか大人になる日がやってくるんだろうか…と思いながらも、30歳になるまでは視野を広く持っていろんなことに挑戦していきたいです。今はまだ20代前半ですから、探究心だったり、若いからこそ持っているエネルギーを大事にしていきたいなと思っています」
となんとも大人びた分析。大人の視点をしっかり持っているからこそ、自身の子供である部分が際立って見えているのかもしれません。
ファッションセンスにも注目! おしゃれな衣装は、なんと私服を使ったセルフスタイリング!
〝大人〟といえば…「こんなふうに大人の女性のファッションメディアに出演できて嬉しいです!」とWEB Domaniのターゲット層をしっかりとチェックしてくださっていた武内さん。「スタイリングも大人っぽい感じを意識したんですよ」とポートレート撮影時の衣装についても教えてくださいました。
▲たっぷりとした丈感が今っぽいデニムコート。長身でスタイルのいい武内さんによく映えます。
驚くなかれ、なんと当日の撮影衣装はすべて武内さんの私物によるセルフスタイリング! 白Tにスポーティな黒パンツ、黒のラインが入った白スニーカーでまとめたモノトーンスタイルに、絶妙な色落ちのデニムコートをバサッとはおって。サイジングやシルエット、素材感にセンスが問われる、潔いシンプルスタイルを見事にモノにされています。大人のカジュアルスタイルってこういうこと!
「実はこのコート、声優の櫻井孝宏さんから譲っていただいたものなんです。本当についこの間…3日前にもらったばかりで(笑)。ヴィンテージものなんですが、この味のある大人っぽい感じがDomaniさんにちょうどいいんじゃないかなと思って選んでみました」
とまさかのエピソードが飛び出し、取材スタッフもびっくり! というのも、この声優連載「耳恋」の初回ゲストがまさにその櫻井孝宏さんだったのです。しかも、櫻井さんも私服でのセルフスタイリングによるご登場。(気になる方はこちらの記事をチェック!▶︎アニメ『からくりサーカス』に出演中! 声優・櫻井孝宏さんにスペシャルインタビューVol.01)
▲首元にはシルバーのチェーンネックレスを。ラフな装いにほんのりと色っぽさが加わります。ほんのりと目元が透けて見えるサングラスも、着こなしにメリハリを与えて。
「孝宏さんのインタビューも拝見しました! あの撮影の私服もめちゃくちゃ素敵でした! 孝宏さんのおしゃれは、声優業界でトップなんじゃないでしょうか。しかも、ただおしゃれなだけじゃなくて、ヴィンテージアイテムにも詳しいというのが粋なんです。歴史あるものを無邪気な心で探索されている、勉強されている様子にすごく憧れます。僕もそんな童心が見え隠れする大人の男性になりたいです」
武内さんが憧れる〝大人〟の姿は、どうやら身近にあるようです。
「〝強い特徴がない地味な声〟が武器になる」武内さんの声の強み・弱みとは?
とはいえ、いい意味で年齢を感じさせない貫禄の持ち主である武内さん。それは見た目だけでなく、渋い声質や深い表現力が担っている部分も多いにあるように感じます。出せるキーの幅広さ、演技力、歌唱力、そしてモノマネ…と、なんでもソツなくマルチにこなすイメージがありますが、ご自身が考える〝自分の声の強み〟とは? そう問いかけると「う〜〜〜〜〜ん…」と考え込みます。
Vol.1での内容も含めて、ここまでの質問に対してはスラスラとあまり迷むことなく答えていた武内さんですが、ここではじめての長考。何度も「う〜〜〜〜〜ん」と唸りながら、「芸事だけでなく、何においてもそうだと思うんですけど」と話し始めます。
「〝自分の弱点〟が武器になるのではないかと考えていて。僕の場合は〝強い特徴がない地味な声〟がそれにあたるのかな、と。地味だけど、地味だからこそ、色々なところに当てはめやすい。それを生かして仕事も演技の幅も広げていけたら…といつも思っているんです」
▲撮影中もインタビュー中も、まっすぐな視線と言葉を向けてくださったのがとても印象的でした。
たとえばキャラクターに声を吹き込むとき。果たしてどれくらい特徴をつけるのが正解なのか、そのさじ加減は非常に難しいもの。
「特徴をつけすぎると〝やりすぎ〟になってしまうけれど、特徴がなさすぎるとキャラが立たないんです。そのバランス配分も、僕は特徴がある声ではないから操りやすい。個性の中に無個性をうまくなじませられるようになっていきたいなと思っています」
強い個性はない。だからこそ、無限の可能性が広がっている。私たちが武内さんに感じる〝芸達者さ〟は、表裏一体である自らの強みと弱みを理解し、向き合ってきた結果そのものなのかもしれません。
次回のスペシャルインタビューVol.3では、日々忙しい武内さんの〝癒し〟事情などについて質問しました! また、働く女性に向けた応援メッセージも! 引き続き、WEB Domaniをチェックしてくださいね。
『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』公開中!
『リョーマ!The Prince of Tennis 新生劇場版テニスの王子様』
2021年9月3日全国ロードショー
原作・製作総指揮:許斐 剛
原作:許斐 剛 「テニスの王子様」(集英社 ジャンプ コミックス刊)
「新テニスの王子様」(集英社「ジャンプSQ.」連載)
監督:神志那弘志 脚本:秦 建日子 劇中歌全作詞作曲:許斐 剛
CG スーパーバイザー:菱川パトリシア
アニメーションディレクター:由水 桂 CGディレクター:山田桃子 システムディレクター:城戸孝夫
エグゼクティブCGプロデューサー:千田 斎
音響監督:高寺たけし 音楽:津田ケイ 音楽プロデューサー:松井伸太郎
3DCG制作:The Monk Studios/株式会社ケイカ 協力:スタジオKAI
総合プロデューサー:依田 巽 プロデューサー:新井修平
制作・配給:ギャガ
《キャスト》
越前リョーマ:皆川純子
越前南次郎:松山鷹志
竜崎桜乃:高橋美佳子
エメラルド:朴 璐美
ウルフ:杉田智和
ブー:武内駿輔
フー:竹内良太
アダム・アンダーソン:山路和弘
クリス・バークマン:奈良 徹
ベイカー:楠見尚己
ウェズリー・ヴォーン:伊藤健太郎
<Decide>
手塚国光:置鮎龍太郎
幸村精市:永井幸子
<Glory>
跡部景吾:諏訪部順一
白石蔵ノ介:細谷佳正
公式サイト:gaga.ne.jp/RYOMA_MOVIE/ 公式Twitter:@ryoma3dtenipuri
©許斐 剛/集英社 ©新生劇場版テニスの王子様製作委員会
声優
武内駿輔
たけうち・しゅんすけ。1997年9月12日生まれ。現在の所属事務所である81プロデュース付属の養成所・81ACTOR’S STUDIO在籍中に声優デビュー。2015年、現役高校生ながらもアニメ『アイドルマスターシンデレラガールズ』のプロデューサー役に抜擢され、大きな注目を集める。翌2016年には、第10回声優アワードで新人男優賞を受賞。主な出演作に『KING OF PRISM』の大和アレクサンダー役、『アナと雪の女王』シリーズのオラフ役など。歌手としても活躍中。
撮影/トヨダリョウ ヘア&メーク/呉 あきえ 構成/旧井菜月・福本絵里香