「やっぱいいや」「なんでもない」と言われると親は不安に
「やっぱいいや」「なんでもない」と子どもが言うとき、この背後には何が隠されているのか分析してみると…。
1:質問しようとしたら答え(解決法)が浮かんだ
この場合は大丈夫です。「やっぱいいや」と言いつつ、次の作業に取り組んでいれば答えが見つかった証拠ですね。
2:親の回答が想像できるので言うのをやめた
これは「どうせ言っても仕方ない」といった諦めがみられることも。言うことで叱られたり、否定されることが予測できてしまったということですよね。日常的に頭ごなしに否定をしていたり、子どもの話をきちんと聞いていなかったりしていないか振り返ってみてください。
3:言ったら心配かける
自分の気持ちを伝えることで、親に心配をかけてしまうと考え思い止まる状態。自分でどうにか解決しようと頑張ったり、我慢をしたりしてしまうことも。
日頃から〝言葉に頼らない育児〟も視野に入れて
子育てのコミュニケーションは言葉に頼りすぎないことも大切です。その理由は、子どもにとって言葉はまだまだ発達途上スキルに過ぎないから。例えば、悩みがあってもうまく言葉にできないと「お腹が痛い」という表現になってしまうことも。このとき、親は「お腹が痛い」という言葉に惑わされず、その言葉の裏にある悩みに気付いてあげられるといいなと思います。
そこに気付くには日頃から【子どもの様子(非言語メッセージ)をキャッチ】【子どもの気持ちを想像】に気を配ってみてください。この2点を磨いていけると、子どもからたくさんのメッセージを受け取ることができ、子育てに手応えを感じると思います。
画像/(C)Shutterstock.com
取材・文/福島孝代
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臨床心理士
吉田美智子
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