「朴念仁」の意味&由来
「朴念仁」の読み方は「ぼくねんじん」で、口数が少なくて愛想がない人を表す際に使います。無愛想な様子という意味に加え、恋愛面では自身に対する好意になかなか気づかない人という意味もあります。
推測される由来や語源はいくつかありますが、どの説が正しいかは明らかになっていません。ここでは、「朴念仁」の意味や推測される由来・語源について解説します。
「朴念仁」は無口で無愛想な人を指す言葉
【朴念仁:ぼくねんじん】
無口で愛想のない人。また、がんこで物の道理のわからない人。わからずや。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
「朴念仁」は無口や無愛想、頑固な性格の人を指し、主に男性に対して使う言葉です。「仁」は思いやりという意味をもつ漢字ですが、この場合は人を表す漢字として使われていると考えられます。
どちらかというとネガティブなイメージの表現であり、ただの悪口と思われることがあるため、使う際は注意が必要です。
恋愛面では少し意味が異なり、自身に向けられた恋愛感情に気づきにくい人を指します。この場合は無口や無愛想という意味はなく、お喋りで愛想が良い人でも「朴念仁」といわれるケースがあります。
「朴念仁」の由来・語源は明らかになっていない
「朴念仁」は、由来や語源がはっきりとはわかっていません。韓国人の名前によく使われる「朴」という漢字が入っていますが、「朴念仁」は韓国語ではなく和製漢語です。そのため、韓国語に由来するという説は信ぴょう性が低いとされています。
推測される由来として、元々は素朴で飾り気がない人を意味する言葉だったという説があります。これは、素朴な性格で飾り気がない様子という意味が変化し、愛想がない人を表す際に使われるようになったというものです。
【例文で解説】朴念仁の2つの使い方
「朴念仁」の使い方には、主に以下の2つが挙げられます。
「朴念仁」は男性の性格を表す際に使う言葉であるため、基本的には女性に対して使うことはありません。なお、ゲームやアニメのキャラに対して使う際は、基本的に恋愛面での意味だと考えてよいでしょう。
日常会話で「朴念仁」を正しく使えるように、それぞれの使い方や例文を見ていきましょう。
人の性格に対して使う
「朴念仁」は、無口な人や愛想がない人、自分に対する恋愛感情に疎い人について形容する際に使われます。会話の中で使うよりも、書き言葉として用いられることが多いです。
具体的な使い方は、以下の例文のとおりです。
【例文】
・彼はあなたが嫌いなのではなく、【朴念仁】なだけなんです。
・いくら能力が優れていても、【朴念仁】のままでは就職に苦労しますよ。
・残念ながら、彼は【朴念仁】なので冗談が通じません。
・彼女の好意に気づかないなんて、彼は【朴念仁】である。