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LIFESTYLE 漢字クイズ

2023.11.11

「はく」「うす」ではありません!【薄】はなんと読む?ヒントは秋の七草でもあるイネ科の多年草の名前!

 

「薄」とは秋の七草にもなっているイネ科の多年草の名前です。この漢字は通常「はく」「うす」と読みますが、秋を代表する植物の名を表す場合には異なる読み方をし、難読語になっています。「薄」の読み方とともにこの言葉を使ったことわざや語句をご紹介しましょう。

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「薄」は秋に大きな花穂をつける多年草の名前

「薄」はイネ科の多年草で、秋になると大きな花穂をつけます。

【薄:すすき】
イネ科の多年草。山野に群生し、高さ約1.5メートル。
秋、茎の頂に十数本の枝を出し、黄褐色から紫褐色の大きい花穂をつける。
これを俗に尾花といい、秋の七草の一。
葉・茎を屋根をふくのに用いた。かや。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

薄

薄」は秋を代表する植物で、ハギ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウとともに秋の七草になっています。万葉集に納められている山上憶良の和歌「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花」で詠まれている、七種の花のひとつが「薄」です。

薄」の葉や茎が屋根をふくために用いられるなど、生活に密着した植物でもあります。紋所の名前にもなっており、「薄」の花穂をモチーフとして図案化されています。

読み方は「すすき」

植物の名前として使われている場合の「薄」の読み方は「はく」や「うす」ではなくて、「すすき」です。すすきは薄の他に「芒」という漢字を使うこともあります。

すすきという言葉の語源は2つの説があります。1つはすくすくと育つ木(草)という意味からきているという説、もう1つは稲に似た「草すすけ」という植物の名前がもとになっているという説です。

「尾花」という言い方をすることもある

「薄」の穂の見た目が馬などの獣の尾に似ていることから、「尾花」という言い方をすることもあります。「薄」全体ではなくて、「薄」の花穂の部分だけを「尾花」と呼ぶこともあります。「尾花」の読み方は「おばな」です。

幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざがあります。幽霊だと思っといたものは実が枯れた「薄」だったということから、恐れられている人物や物の実体がたいしたものではなかったことのたとえを表しています。

「薄」を使った2つのことわざ

「薄」という言葉を使ったことわざもあります。前述した「幽霊の正体見たり枯れ尾花」と同様に、「薄」を何かと見あやまって怖がってしまう状況で使われることわざです。

薄」は高さが1.5メートルほどになる植物であり、風が吹くと揺れるので、幽霊や人と間違われやすいということなのでしょう。ここでご紹介するのは「落ち武者は薄の穂に怖ず」と「薄の穂にも怯ず」の2つのことわざです。

薄

1.落ち武者は薄の穂に怖ず(おちむしゃはすすきのほにおず)

「落ち武者は薄の穂に怖ず」ということわざは、落ち武者は、「薄」の穂でも怖がってしまうというたとえから、びくびくしていると、ほんのちょっとしたことでも恐怖を感じてしまうことを表しています。

落ち武者とは戦いに負けて逃げている武者のことです。古くから「薄」の穂は人を驚かせたり、おびえさせたりする存在であったということでしょう。

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