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LIFESTYLE 四字熟語

2023.12.22

漢字から意味を想像してみよう!「竜頭蛇尾」ってどんな意味?|いまさら聞けない四字熟語

「竜頭蛇尾」は初めの勢いはよいが、終わりは振るわない様子を例える故事成語です。一言でいうと「期待外れ」という意味です。計画性がないことに通じる表現として、ビジネスなどでも使うことがあります。今回は「竜頭蛇尾」の言葉の由来や正しい使い方、類語を解説します。

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「竜頭蛇尾」とは勢いが最後まで続かないこと

【竜頭蛇尾:りゅうとうだび】
《「碧巌録」一〇則から。頭は竜、尾は蛇のようである意》初めは勢いがよいが、終わりは振るわないこと。「鳴り物入りの公演も―に終わった」

竜頭蛇尾

「竜頭蛇尾」は、「りゅうとうだび」と読み、初めの方の勢いは盛んでも、終わりには振るわなくなることのたとえです。頭は竜のように立派だが尻尾は蛇のようで貧弱であるということから、バランスの悪い尻つぼみの状態をあらわします。

有名な故事成語でビジネスシーンにもたびたび登場しますが、ほとんどの場合、否定的な意味で使われます。

【類語】尻切れとんぼ、廃れる、衰える、寂れる、落ち目、減退、後退、下火、退潮、尻すぼまり、廃頽、下り坂、左前、不振、じり貧、どか貧、先細り、下がり目、低落、廃る、傾く、尻下がり、孤城落日

「竜頭蛇尾」の由来は中国の禅語

「竜頭蛇尾」は中国における禅の文書である「公案集」にも出てくる禅語で、逸話は「碧巌録(へきがんろく)」や「恵徳傳燈録(けいとくでんとうろく)」におさめられています。ここでは、「碧巌録」の逸話を簡単にご紹介しましょう。

中国の宋という国で、陳尊者(ちんそんじゃ)という偉い僧侶が、旅をしていた僧侶に問答をしかけると、いきなり「喝!」と返されました。陳尊者が「出会い頭で一喝されてしまった」とつぶやくと、旅の僧はさらに「喝!」とたたみかけてきます。「喝」とは、禅宗において相手に言葉を挟ませないために使う叱咤の言葉です。

間髪入れない「喝!」の連続であったため、陳尊者は旅の僧のことを、悟りを開いた立派な僧なのかと思いました。しかし、「この僧、竜のようか(悟りを開いているのか)と思ったが真の僧ではなさそうだ。竜頭蛇尾であろう」と見抜き、「喝!喝!と威勢はいいが、三喝、四喝の後はどのようにおさめるつもりか」と聞くと、旅の僧は黙り込んでしまいました。

仏教においては、竜は悟りを開く際の守護神とされました。そのため「竜のようだ」ということは「悟りを開いているようだ」という意味になります。

「竜頭蛇尾」は、もともとは逸話のように「悟りを開いているように見えるが、実は見かけ倒しだ」という文脈で使用されていましたが、いつしか「初めは勢いがあるが振るわなくなる」という意味が定着しました。

「竜頭蛇尾」の使い方・例文のご紹介

「竜頭蛇尾」は「竜頭蛇尾な◯◯」あるいは「竜頭蛇尾に終わる」といった使い方をします。物事の結果や、人の活躍ぶりについて否定的な意味で使うことが多いでしょう。

ビジネスシーンでもよく使われる言葉であるため、例文を参考にして使い方を確認してみてください。褒め言葉ではないので、使う相手やシチュエーションには注意が必要です。

竜頭蛇尾

「竜頭蛇尾な◯◯」、「竜頭蛇尾に終わる」

「竜頭蛇尾」は、「竜頭蛇尾な◯◯」というように形容詞的に使うほか、「竜頭蛇尾に終わる」のように名詞として使います

たとえば、初回は勢いがあって面白ったにも関わらず、二話目以降に振るわなくなったドラマを「竜頭蛇尾なドラマ」と表現します。また、最初は繁盛していたものの、次第に閑古鳥が鳴き始め閉店してしまったお店について「竜頭蛇尾に終わる」という言い方をします。

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