対義語は「悪因悪果(あくいんあっか)」「恩が仇(おんがあだ)」
「情けは人の為ならず」の対義語2つは下記のとおりです。
・「悪因悪果」:悪い行いが原因となり悪い結果が生じること
・「恩が仇」:恩を受けた人に対して、酷い仕打ちをすること
対義語はどちらも、生じる結果がよいものではありません。
「情けは人の為ならず」の使い方と例文
誤用されやすい「情けは人の為ならず」ですが、使い方のポイントと例文をチェックすれば、間違った使用を回避できます。
「情けは人の為ならず」を使うコツは、他人や自分に「ある人を助けよう」と言い聞かせる際に用いることです。ポジティブな意味を持っている言葉であるため、アドバイスや教訓にも使えるでしょう。
実際の例文を確認すれば、自然に使いこなせるヒントになるはずです。
アドバイスとして使う
「情けは人の為ならず」は、誰かへのアドバイスとして背中を押す際に使える表現です。正しいことだと分かっていても、なかなか心が決まらなくて悩んでいる友人や、勇気が出ない自分に対しても使えるでしょう。
ただ「情けは人の為ならず」を、相手が間違ってマイナスな意味で認識している場合、アドバイスとして使うことで誤解を生む可能性があるため、そのあたりの確認をしておくと安心かもしれませんね。
「情けは人の為ならず」の例文
例文を確認して、自分でも使えるチャンスを探してみましょう。前向きな表現であるため、比較的利用しやすい表現です。
【例文】
・困ったときはお互いさまでしょ、【情けは人の為ならず】ってね。
・【情けは人の為ならず】の精神を忘れずに、手を差し伸べられる人でいよう。
・ここは協力しましょうよ、【情けは人の為ならず】って言葉もありますし。
・【情けは人の為ならず】ですから、積極的にサポートしてあげてください。
「情けは人の為ならず」の正しい使い方をマスターしよう!
「情けは人の為ならず」は、半数近い人が意味を誤解してしまっている表現でもあります。正しくは、他人にした親切が自分に戻ってくる、ポジティブな意味で使われます。
正しい言葉の使い方をマスターするには、由来や言葉のパーツごとの意味を理解するのも大切です。立ち止まって一度再確認をすれば、知識も定着にも効果的ですよ。
適切なシーンで言葉を選べるスキルは、プライベートでも仕事でも欠かせません。他人や自分へ善行を促す言葉として、「情けは人の為ならず」を正しく使ってみましょう。
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(引用全て〈小学舘 デジタル大辞泉〉より)
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