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2023.04.17

「百日紅」←なんと読む? 植えてはいけないという言い伝えの由来も解説

 

意外と街路樹として目にする機会の多い「百日紅」ですが、この漢字はなんと読むのでしょうか? また、“植えてはいけない”という言い伝えはどんな理由から来ているのでしょうか。今回は、名前の由来・花言葉・英語名も合わせてご紹介していきます。

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「百日紅」の由来や読み⽅とは?

「百日紅」はなんて読むのか、わかりますか? 身近にある美しい花を咲かせる木の名前です。また、数年前に葛飾北斎の娘を主人公に、漫画から長編アニメーション映画化した作品のタイトルも「百日紅」。この作品がフランスの国際映画祭で賞を受賞し話題となっていたので、見かけた方も多いかもしれません。それでは由来や読み方、花言葉や英語名を紹介しますので、確認しましょう。

百日紅

<由来と読み方>

「百日紅」は、「さるすべり」で、別名「ひゃくじつこう」と読みます。漢字は「百日紅」の他にも、「猿滑」「紫薇」があります。名前の由来は、「猿ですらも、あのツルツルの幹では滑り落ちそうな木」から来ています。ですが、実際に猿を登らせても、落ちることはなく、登ってしまうのだそう。因みに、「紫薇」は唐の時代の都・長安の宮廷(紫薇)で、良く育てられたことから、漢名で使われていますが、中国では「百日紅」も使われます。

「百日紅」の特徴

「百日紅」は、中国南部原産のミソハギ科落葉中高木です。日本には江戸時代以前にすでに入ってきたと言われています。根付けば水やりも不要で、強くて丈夫なため、日よけにもなります。定期的に剪定をすれば、健康的に育ちやすいことからも人気のある木です。

また、品種によっては盆栽や鉢植えで育てられるものもあり、2~3年に1回、ひと回り大きな鉢植えに植え替えると長持ちします。それでは、特徴を3つ紹介します。

百日紅

幹がツルツル

一般的に、樹の幹は成長と共にコルク層と呼ばれる硬い樹皮が出来ますが、「百日紅」は成長しても、どんどん古い皮が落ち、ツルツルしています。「さるすべり」という名の由来にもなっている特徴です。ツルツルの状態である理由は、つる植物に巻き付かれないようにと言われています。

「百日紅」を植えてはいけないと言われている理由は“幹”にあり?

11月から3月の落葉期に、皮がむけ、冬の時期を中心に枝も幹もツルツルになっていきます。また、「百日紅」は植えてはいけない、縁起が良くないと言われているようです。科学的根拠はありませんが、昔は人肌のように見える幹という特徴から、人の生気を吸って成長すると考えられていたことや、「すべり」という字が「受験」や「運気」の面から印象が良くないという理由から出てきたようです。

咲き乱れる花

「百日紅」の開花時期は7月~10月、7月から8月に最盛期を迎え、白・ピンク・紅色・紫と多くの色があるのが特徴。形状は枝の先に円錐花序に咲き、花弁は6枚で縮れています。花が咲き終わると、青い実がなり、最終的には濃い茶色に。「百日紅」という漢字の由来どおり100日間同じ花が咲いているわけではなく、4日ほどで次々に芽を出し開花していきます。

木材として利用可能

「百日紅」は、独特な幹や花の美しさ、そして病気にも強い品種も出てきていることから、庭や公園、街路にもよく植えられます。実はこの「百日紅」は、木材にすると、堅くて重く、粘り強い耐久性があるということで、大量には出回りませんが、重宝されています。

加工が困難なほどの堅さですが、磨けば艶が出るため、様々なものに加工されています。例えば、乱暴に扱われることもある伊勢玩具の独楽やけん玉、箸、線路の枕木などとしても使用されています。

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