「百日紅」の花言葉
8月29日の誕生花でもある「百日紅」。花の色は、白やピンク、紫などたくさんありますが、「白の花言葉」「ピンクの花言葉」といった色別の花言葉は明確にはないようです。どんな花言葉があるのか、言われと共に紹介しますので、確認しましょう。
「あなたを信じる」
この素敵な花言葉は、韓国や中国に伝わる悲恋の物語が由来と言われています。竜神の生贄になっていた娘を、ある国の王子が救い、恋仲になり100日後に迎えに来ると言って、王子は旅立ちます。100日後に王子が戻ると、娘は病で亡くなっており、王子は嘆き悲しみます。すると、娘の墓から1本の木が伸び、美しい花を100日間咲かせました。それが「百日紅」という漢字の由来だとも言われています。
因みに、お墓から生える木は2本の場合もあり、その場合1つは白、もう1つは紅色の花が寄り添うように咲いたという説も存在しています。また、この話から「潔白」という花言葉もつけられています。
「雄弁」
花の形状が枝先に集まって咲き、堂々と華やいでいる印象を与えることから、つけられました。また、枝先に次から次へと花が咲き乱れ、花や葉が揺れている様子が、賑やかに話をしているように見えることから、「雄弁」とつけられたとも言われています。
「愛嬌」
こちらの花言葉は、猿でも滑って落ちそうなツルツルの幹の印象からつけられました。同じ理由から「不用意」という花言葉もつけられています。
「百日紅」の英語名は?
「百日紅」の英語名は、「Crape myrtle」です。「Crape」は、洋菓子のクレープの語源にもなっている「縮緬」で、「myrtle」は「ギンバイカ」という花の名が合わさっています。「ギンバイカに似た縮緬状の花を咲かす」ことから、つけられたようです。
因みに、フランス語では「Lilas d’été」で「夏のリラ(ライラック)」と呼ばれています。日本のように、幹の特徴からではなく、花の特徴からつけられた呼び名が多いようですね。
百日紅は1年を通して楽しめる木
「百日紅」はよく見かけますが、名前の由来や花言葉に悲恋の伝説があることなど、知らなかった方も多いのではないでしょうか。街中でもよく植えられている木ですので、覚えておくと、見方が変わって違う楽しみ方が出来ますね。花咲く夏、幹を楽しむ冬と、1年を通して「百日紅」を楽しみましょう。
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