エレガントな花と上品な香りが魅力の「百合」。部屋に飾ったり、冠婚葬祭のシーンでも大活躍する百合ですが、その花言葉や由来、開花時期についてはご存じでしょうか? この記事では、花の色別の花言葉や、百合を贈る際のメッセージ例なども紹介します。この機会に、百合の奥深い世界に触れてみませんか?
「百合」の意味や特徴とは?
百合は、園芸品種としても人気があるため、多くの人々に馴染みのある花ですね。そんな世界中の人々を魅了してきた百合について紹介します。
意味
百合の名前の由来には諸説ありますが、風に揺れる姿から「揺すり」が変化して「百合」と呼ばれるようになったといわれています。「百合」という漢字は、根が幾重にも重なる様子を表しているのだとか。
また英語では「Lily」といい、西洋では「純潔のシンボル」として聖母マリアを象徴する花です。17世紀にローマ教皇が白い百合を聖母マリアに捧げる花と布告したことから「マドンナリリー」と呼ばれます。
日本には「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざがあります。これは美しい女性の立ち居振る舞いを例えた言葉で、百合は風に揺れる姿が美しいことから女性の歩く姿を表しています。
このように、百合には美しい女性を表現する逸話が多くありますね。
開花時期
百合は、ユリ科ユリ属の球根植物です。主な原産地は、北半球の温帯域で、開花時期は5月から8月。色は白やピンク、黄色などがあります。品種にもよりますが、一般的に風通しがよく日のさす場所を好みます。比較的初心者にも育てやすい花といえるでしょう。
日本には、ヤマユリやササユリ、テッポウユリなどの野生種が野山に自生しています。
また、百合の球根は「百合根」と呼ばれ、食用や薬用として使用されています。旬は秋から冬。日本では正月のおせち料理によく使われています。栄養価が高く、薬膳や漢方にも使用されているようです。
「百合」の花の色別の花言葉とは?
百合全般の花言葉は、「純粋」や「威厳」、「無垢」ですが、花の色によって異なる花言葉があるようですよ。花言葉付きのメッセージを添えて、百合の花束を大切な人に贈ってみてはいかがでしょうか?
なお、花言葉は地域や文化などによって異なる場合がありますので、一つの参考としてご覧ください。
白い百合
白い百合には、「純潔」「威厳」「無垢」という花言葉があります。高貴な花の様子からも窺い知ることができますね。また、フランスでは、聖母マリアにちなみ「清浄」「純潔」という花言葉もあります。そして、百合の花を紋章としたルイ王家にちなんだ「誇り」「自尊心」「栄華」という意味も併せ持っています。
メッセージ例
・あなたの純潔さと威厳を象徴する、この白い百合を贈ります。
・あなたの美しさと誇りを称えて、この白い百合を贈ります。
ピンクの百合
「ピンクの百合」の花言葉は「愛情」や「尊敬」です。ピンク色は一般的に優しさや思いやりを象徴し、百合は純粋さや美しさを表現する花なので、これらの花言葉が結びついています。ピンクの百合は、特に感謝や愛を伝える場面で贈るのに適しています。
メッセージ例
・優しさと愛情を象徴するこのピンクの百合が、あなたの毎日をさらに素敵なものにしますように。
・あなたへの感謝と愛を込めてピンクの百合を贈ります。いつも温かい心をありがとう。
黄色の百合
黄色の百合の花言葉は、「陽気」「偽り」「不安」です。明るいイメージのある黄色の百合ですが、特にヨーロッパでは黄色は不誠実や嫉妬の象徴とされることがあり、その影響が花言葉にも反映されています。誰かに贈る際は気をつけましょう。
メッセージ例
・あなたの明るさを象徴する、この黄色の百合を贈ります。
・明るく輝く黄色の百合が、あなたの毎日を彩り、幸せな気持ちで満たしますように。
オレンジの百合
オレンジの百合の花言葉は、「華麗」「愉快」です。オレンジ色の花には、親しみのある前向きな花言葉が多いですね。
メッセージ例
・あなたの華麗さを称えて、このオレンジの百合を贈ります。
・オレンジの百合のように、あなたのエネルギーと情熱が周りの人々に光をもたらしています。これからも輝き続けてください。