黒い「百合」の花言葉は怖い?
実は、百合が怖い花言葉を持つことは知っていますか? 「黒百合」には「復讐」「呪い」という意味があります。
その由来は、戦国時代の悲しいお話が元となっています。戦国時代に、佐々成政という武将がいました。あるとき、彼の側室だった早百合という女性が妊娠しましたが、お腹の子は浮気相手との子供だという噂が流れてしまったのです。噂を信じた佐々成政は、早百合を殺してしまいました。早百合は殺される前に「立山に黒百合の花が咲いたら、佐々家は滅亡する」という呪いの言葉を残したといいます。この話から、黒百合の花言葉は「復讐」「呪い」という怖い言葉になったそうです。
ちなみに黒百合は、百合と同じユリ科ですが、属が異なるフリチラリア(バイモ)の仲間です。
たくさんある 「百合」の花の種類
百合の自生種は約100品種あり、そのうち15品種ほどが日本に自生しています。園芸品種もとても種類が多く、野生種にはない華やさな色の花を咲かせます。交配して作った品種には、大きく分けると「オリエンタル系」と「スカシユリ系」の2つの系統があります。このほかにテッポウユリやササユリなど、日本に自生している野生種があります。代表的な品種を3つ紹介します。
カサブランカ
オリエンタル系の銘花。名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。純白で香りが強く、直径が20cm以上になる大輪の花です。丈夫で育てやすいため、初心者にもおすすめ。
エンチャントメント
スカシユリ系。オレンジ色に斑点のある花。上向きに咲く姿が特徴的です。鉢植えや庭植えに向いています。
テッポウユリ
屋久島から琉球の島々に自生している品種。純白の花で、花の先がラッパ状に反っており、やや下向き。“ひのもと”など多くの園芸品種があります。
初夏になると、各地のフラワーガーデンやユリ園で様々な品種の百合を楽しむことができます。足を運んで華やかな百合の姿や香りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後に
世界中には百合の逸話や物語がたくさんありました。このことからも、百合が古くから様々な人の心を魅了してきたことが伝わってくるようです。また、百合といえばその優雅な香りが女性に人気です。
個人差はありますが、リラックス効果やホルモンの分泌を促す効果もあるようです。百合がお好きな方は、リリーの香りのフレグランスを使ってみたり、お部屋に飾ってみたりして、日常生活の中で楽しまれてはいかがでしょうか。
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