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2023.05.21

「撫子(ナデシコ)」の花言葉は? 特徴や開花時期、育て方、種類をまとめて紹介

淡いピンク色や白い花が奥ゆかしい「撫子」。「大和撫子」やサッカーの「なでしこジャパン」など、女性に例えられることが多い花ですよね。古くは「万葉集」に記述が見られるなど、日本人とは馴染み深い植物でもあります。今回はそんな「撫子」の特徴や種類、育て方、花言葉などを紹介します。

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「撫子」の特徴や開花時期は?

「撫子」は、「なでしこ」と読みます。ナデシコ科の多年草で、日本各地の山野や河原に自生します。品種にもよりますが、開花時期は4月から8月。赤やピンク、白、黄色などの花を咲かせます。花びらが糸状に細かく分かれているものや、繊細な切れ込みが入っているのが特徴です。英語では「pink」といいます。7月14日、7月22日、7月28日の誕生花です。

「撫子」は、アメリカやアフリカに約300種が分布しています。日本には、4種が自生しており、カワラナデシコ、シナノナデシコ、フジナデシコ、ヒメハマナデシコがあります。園芸種は数十種類あります。

「撫子」の語源は諸説ありますが、花が小さく、色も愛らしいことから、幼い子供の姿に喩えて「撫子(なでしこ)」と名付けられたといわれています。

「撫子」は、秋の七草のひとつとされ、日本人とは馴染みの深い植物です。ちなみに秋の七草は、「女郎花、尾花、桔梗、撫子、藤袴、葛、萩」です。春の七草のようにお粥にして食べる植物ではなく、主に観賞用や薬用として親しまれてきました

中国では「撫子」の全草は「瞿麦(くばく)」と呼ばれ、漢方の一種として使われます。一方、種を乾燥させた部分は「瞿麦子(くばくし)」と呼ばれており、日本ではこちらの方がよく使用されているようです。主な効能には利尿作用があり、尿路疾患などの改善のために用いられることも。

「撫子」の淡い桃色の優しい色合いは「撫子色」とも呼ばれ、平安時代の重ね目の色にも用いられてきました。「撫子」は秋の季語。江戸時代の俳人、松尾芭蕉は「酔うて寝む撫子咲ける石の上」をいう句を残しています。

また、家紋にも使用され「丸に撫子」「変り撫子」「三つ盛撫子」などがあります。美濃の斎藤氏が使っていたことが有名です。江戸時代には品種改良も進められ、園芸植物として広く栽培されました。

撫子

「撫子」の育て方とは?

「撫子」は、種や苗を園芸センターや花屋さんで購入できます。「撫子」の種は比較的発芽しやすく育ちやすいため、育苗ポットなどにまいて育てます。9月から10月が種まきに適した時期で、十分に苗が育ったら大きめのプランターや庭に定植しましょう。

「撫子」は、日当たりと水はけの良いところを好みます。少なくとも半日以上は日光のあたるところにおいて、風通しをよくしておくことも大切です。種類にもよりますが、一般的に耐寒性に強く、暑さにも耐えるものが多いため、育てやすい植物であるといえるでしょう。乾燥にも比較的強いですが、生育時や開花時期にはたっぷりと水を与えてあげましょう。

ただし、「撫子」は根が多く根腐れを起こすこともあるため、様子を見ながら与えてくださいね。プランターに植えた場合は、年に一度大きな鉢に植え替えることで、根詰まりを防ぐことができます。

撫子

「撫子」の花言葉とは?

美しい女性や恋愛の例えとしても昔から使われてきた「撫子」。花言葉にもそのようなロマンティックな意味が込められています。花の色によって意味も異なるため、詳しくチェックしてみましょう。

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