対義語は「軽率短慮(けいそつたんりょ)」「軽挙妄動(けいきょもうどう)」
「深謀遠慮」の対義語としては、次の2つが挙げられます。
・軽率短慮(けいそつたんりょ)
・軽挙妄動(けいきょもうどう)
それぞれの言葉の意味について見ていきましょう。また、どのように使うのか例文を用いて解説します。
軽率短慮(けいそつたんりょ)
「軽率短慮」とは、あまり深くは考えないで行動することです。「深謀遠慮」とは異なり、せっかちに物事を決めてしまうことを意味します。例えば次のように使えるでしょう。
【例文】
・もう少しきちんと考えをまとめてから話してください。【軽率短慮】な発言に聞こえます。
・【軽率短慮】とは彼女のことだ。物事の表面だけを見ているように感じる。
・彼の【軽率短慮】な行動で、私たちは大きな被害を被った。
軽挙妄動(けいきょもうどう)
「軽挙妄動」とは、良いのかどうか考えずに軽はずみな行動をすることです。物事の善悪についても考えないので、周りに迷惑をかけることもあるでしょう。いくつかの例文から使い方を解説します。
【例文】
・彼女は【軽挙妄動】なところが多い。流行っていると聞いたら、とにかく自分で試してみなくては気が済まないようだ。
・もう彼の【軽挙妄動】な言動に振り回されるのはまっぴらだ。物事の裏や事情を考えず、表面的なことだけで判断しては怒っている。
・この前は間違った情報を伝えてしまい、本当にごめんなさい。私の【軽挙妄動】な勘違いのせいです。
「深謀遠慮」の言葉を日常生活でも使いこなそう
「深謀遠慮」という言葉は、遠い将来まで深く考えて計画すること、あるいは深く考えることを指す言葉です。日常生活でもしばしば用いる言葉なので、意味を正確に理解して使っていきましょう。
また、似た言葉に「深慮遠謀」や「遠望神慮」などがあります。語順や漢字が微妙に異なるので、間違えないように注意して使うようにしましょう。
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