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LIFESTYLE 漢字クイズ

2023.10.24

「萌葱(もえぎ)色」ってどんな色?

「萌葱」とはネギの芽の色のことで「もえぎ」と読み、青みがかった緑色を指します。同じ読み方でも漢字が異なると色が変わるので、注意が必要です。どのような漢字を使えるのか、また、ほかの読み方や関連する言葉についてもご紹介します。

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「萌葱」の読み方は「もえぎ」

「萌葱」は「もえぎ」と読み、ネギの芽が出てきたばかりの色を指す言葉です。「萌」の漢字は「萌える(もえる)」と使われ、草木が芽を出すことを指します。近年では別の用法として、特定の人やモノに対して、一方的な愛着心を持つことを「萌える」と表現するケースもあります。

萌葱

一方、「葱」の漢字は「ねぎ」と読み、野菜の葱を指します。葱の芽は黄色と青の中間色です。また、色の名前であることがわかるように、「萌葱色」と呼ぶこともあります。色の感じ方は人によって異なるので、黄色と青の中間色というよりは、濃い緑色や濃い青緑色と感じるかもしれません。

【萌葱】もえぎ
《葱(ねぎ)の萌え出る色の意》
1.黄と青の中間色。もえぎいろ。もよぎ。
2.襲(かさね)の色目の名。表裏ともに1の色のもの。また、表は薄青、裏は縹(はなだ)色ともいう。
1で、類似した二つの色を指すことがある。明るい緑色は「萌黄」、濃い緑色は「萌葱」と書き分けることが多い。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「もよぎ」と読むこともある

「萌葱」は「もえぎ」と読むことが一般的ですが、「もよぎ」と発音することもあります。「もよぎ」は「もえぎ」の音が変化したものなので、正しい読み方は「もえぎ」です。

「萌黄」や「萌木」と書くときは色が異なる

「萌葱」は、「萌黄」や「萌木」と書くこともあり、いずれも「もえぎ」と読みます。しかし、「萌葱色」は青と黄色の中間色で、どちらかといえば青が強めの濃い緑を指すのに対し、「萌黄色」や「萌木色」は黄色が強めの黄緑色を指すことが一般的です。

「薄萌葱」などのバリエーションもある

「萌葱色」も「萌黄色」も、どちらかといえば主張の強い濃い色です。薄くて淡い色を表現するときは、薄(うす)という漢字と組み合わせることができます。

例えば「薄萌葱」は「うすもえぎ」と読み、黄色と青の中間色で淡い色です。そのほかにも、「淡萌黄」と書いて同じく「うすもえぎ」と読み、黄緑色を指すことがあります。

淡萌黄」と「苗色」は同色です。源氏物語にも「若苗色」という表現が残っているので、平安時代にも使われていたと考えられます。

「萌葱」についての豆知識

次の3つを理解することで、「萌葱」や「萌黄色」についての知識を深めましょう。

萌葱

・紫との色合わせは年中使える便利な組み合わせ
・藤や蓬(よもぎ)との色合わせにも使える
・萌黄色と浅葱色はどちらもネギの色

それぞれについて詳しく解説します。

紫との色合わせは年中使える便利な組み合わせ

長着を重ねて着用することを襲(かさね)といいます。平安時代には長着を2枚重ねた「二枚襲」や3枚重ねた「三枚襲」などを着用しました。重ねることで保温効果を高めるだけでなく、お洒落さを高める効果もあります。また、季節によって色の組み合わせなどを変え、季節感を表現することもありました。

「萌葱色」は、襲の色目の名前としても使われます。表も裏も同じ青緑色をしたもの、あるいは表は薄青色、裏は縹色(はなだいろ、薄い藍色)のものを「萌葱」と呼ぶことが一般的です。

また、「萌葱色」を使って襲の色目を作ることもあります。表に「萌葱色」、裏に紫色を重ねた色目は「松重(まつがさね)」と呼び、季節を問わず使える色目として重宝されました。そのほかにも、表に香(こう)と呼ばれる薄ベージュ色、裏に白色を重ねた色目「胡桃色」なども、季節を問わず使われます。

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