「バーバパパたびにでる」アネット・チゾン、タラス・テイラー
1970年に出版されて以降、世界中で愛されている人気キャラクター「バーバパパ」の絵本です。
バーバパパが、伴侶となってくれる「バーバママ」を探し、ロンドン・インド・ニューヨークなど世界中を旅します。場面がどんどん変わっていくので、子どもを退屈させません。地球を飛び出して宇宙にまで出かけていきますが、それでもバーバママは見つからず、最後は思わぬ場所で発見することになります。
家族を作ることの喜びや愛情などを感じさせるストーリーで、読めば温かい気持ちになれるでしょう。
商品名:「バーバパパたびにでる」アネット・チゾン、タラス・テイラー 訳:山下 明生
アニメにもなった、絵本の人気キャラクター「ノンタン」の絵本です。ノンタンをはじめとするキャラクターたちの生き生きとした表情に、子どもは感情移入しながら読めます。
ブランコで遊んでいるノンタンに友達が「ぶらんこのせて」と言ってきますが、ノンタンは譲ろうとせず、大好きなブランコを独り占めしてしまいます。
小さな子どもが、ルールや順番を守ることの大切さを学べる内容です。現実の公園や学校などでありがちなシチュエーションが描かれ、子どもがストーリーを身近に感じられるように作られています。
しつけに役立てられる「かぞえ歌」も掲載されており、数や時間の概念を学べるところも魅力です。年齢の目安は3歳となっています。
商品名:「ノンタンぶらんこのせて」キヨノサチコ
「あんぱんまん」やなせたかし
子どもたちが大好きなキャラクター「あんぱんまん」の絵本です。現在広く知られているアンパンマンの元祖にあたる作品で、アニメとは少々キャラクターのデザインや作品の趣が違っています。
登場人物は主に、おなかをすかせた人・あんぱんまん・パンを作るおじさんです。小さな子ども理解しやすいシンプルな物語で、食べられないことのつらさがストレートに伝わってくるでしょう。
大人になってから読むと、人を助けることの尊さや真の正義とは何かを考えさせられる内容となっています。年齢の目安は3歳です。
商品名:「あんぱんまん」やなせたかし
おすすめの懐かしい絵本~20代編~
子どもと絵本の思い出を共有したくても、自分がどんな絵本を読んでいたか忘れてしまったという人もいるでしょう。20代の人が懐かしく感じやすい絵本を紹介します。
「はらぺこあおむし」エリック・カール
小さなあおむしが、たくさんの食べ物を食べながら成長していく様子を描いた絵本です。あおむしは、描かれた食べ物に小さな穴を開けながら食べていきます。
実際のページに穴を開けてあり、穴を指で触ったり向こう側を透かしてみたりしながら楽しめる仕掛け絵本です。豊かな色彩で描かれた食べ物は、果物だけでなくケーキ・アイスクリーム・ソーセージなど、子どもにとって身近なものも登場します。
あおむしは「月曜日にはリンゴを一つ」「火曜日にはナシを二つ」というように食事をしていくので、絵本を読みながら自然に曜日や数の概念も学べるところもポイントです。
商品名:「はらぺこあおむし」エリック・カール 訳:もり ひさし
「ごんぎつね」新美南吉
童話作家の新美南吉氏の作品に、画家の黒井健氏が絵を付けた絵本です。小学校の国語の教科書に掲載されていたこともある作品なので、絵を見たことはなくてもストーリーを知っている人が多いかもしれません。
淡く優しい色彩で自然の風景を描いており、美術作品としても見応えがあります。現代の子どもには見慣れない、昔の田舎風景や人々の暮らしを、絵本を通じて知ることができるのも魅力です。
きつねの「ごん」が、猟師の兵十が取ってきた獲物を盗んでしまったことから物語が大きく動き出し、最後にはショッキングな展開が待っています。
大人になってから読み返すと、自分が犯した罪にどう向き合うべきかについて深く考えさせられる内容です。年齢の目安は5歳からになっています。
商品名:「ごんぎつね」新美南吉 黒井健
「いちねんせい」谷川俊太郎
学校に興味を抱いている子どもや、小学生になったばかりの子どもに贈りたい絵本です。谷川俊太郎氏の詩に、イラストレーターの和田誠氏によるユーモラスなイラストが付いています。
声に出して読みたくなるリズミカルな詩で、言葉の世界に触れ合えるところが魅力です。「せんせい」や「なまえ」など、これから学校へ行く子どもの好奇心をかきたてる題材の詩ばかりを集めています。
子どもならではの素朴な疑問や優しい魅力があふれる詩の数々は、大人になってから読み返しても懐かしく温かい気持ちにさせてくれるでしょう。
商品名:「いちねんせい」谷川俊太郎 和田誠
おすすめの懐かしい絵本~30代編~
好きだった絵本のタイトルがぱっと思い浮かぶ人もいれば、そうでない人もいるでしょう。もう一度読んでみたい懐かしの作品が見つかるような、30代の人におすすめの絵本を集めました。
「いないいないばあ」松谷みよ子
1967年に発刊され、2020年には日本の絵本としては初めて700万部を突破するベストセラーとなった作品です。絵本のページをめくると、いないいないばあができるようになっています。
いないいないばあは「いないいない」のタイミングで顔を隠し「ばあ」で顔を出す遊びです。周囲の大人たちに、同じ方法で遊んでもらったことがあるというママやパパは多いでしょう。
動物たちが「ばあ」をするタイミングで、赤ちゃんと目が合うように描かれていることがポイントです。育児中のママたちの間で「赤ちゃんがよく笑う絵本」としても人気があります。
商品名:「いないいないばあ」松谷みよ子 瀬川康男
「しろくまちゃんのほっとけーき」わかやまけん もりひさし わだよしおみ
ママやパパが料理をしている様子に、興味を抱いている子どもにおすすめの絵本です。かわいい「しろくまちゃん」がママと一緒にホットケーキを焼くストーリーとなっています。ホットケーキを作る過程が分かりやすく描かれており、見開きのページで段階ごとに焼けていくホットケーキの様子が見所です。
「どろどろ」「ぺたん」などの擬音語で調理の様子が表現されているところも、子どもの心をくすぐります。詳しい調理の様子を知ることで、食に対する関心を高められるでしょう。
年齢の目安は0〜3歳ごろです。
商品名:「しろくまちゃんのほっとけーき」わかやまけん もりひさし わだよしおみ
「ねずみくんのチョッキ」なかえよしを
小さな「ねずみくん」のチョッキを、動物たちが着ていく様子を描いたユーモラスな絵本です。最初はねずみくんにピッタリだったサイズのチョッキが、伸びていく様子は楽しさの中にもどこか哀愁が感じられます。
ストーリーはシンプルで、どんどん新たな動物たちが登場する構成です。動物たちの得意げな表情にも、注目して見てみましょう。
「最後は一体どうなってしまうんだろう」と思いながら、どんどん読み進められます。3〜5歳が対象の絵本です。
商品名:「ねずみくんのチョッキ」なかえよしを
おすすめの懐かしい絵本~40代編~
40代の人はどんな絵本に懐かしさを感じるのでしょう。長年にわたって愛され続けている、有名な作品の中からおすすめのものを紹介します。
「モチモチの木」斎藤隆介
夜中に1人でトイレに行けない弱虫の主人公「豆太」が、大切な人のために勇気を出して成長していく物語です。子どもが「自分だったらどうするか」という視点で読み進めやすく、作品を通じて追体験しやすいストーリーです。
版画家・きりえ作家の滝平二郎氏が絵を描いており、コントラストが強く印象的な絵が自然の厳しさや美しさなどを表現しています。
商品名:「モチモチの木」斎藤隆介 滝平二郎
「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」レオ・レオニ
小さな魚の「スイミー」が主人公の絵本です。スイミーの仲間たちは大きな魚に食べられてしまい、1人で海をさまよいながらさまざまな生物たちに出会います。やがて、食べられてしまった仲間たちとそっくりな魚の集団に出会いますが、かつての仲間たちと同じように大きな魚に怯えて暮らしていました。
スイミーは仲間たちとは違い、1人だけ真っ黒な色をしていることに価値を見出し、機転を利かせて大きな魚を追い払おうと画策します。
皆で力を合わせることや、勇気を出すことの大切さを学べる内容です。大人が読むと「自分の価値をどのように生かすべきか」について、考えさせられるでしょう。
商品名:「スイミー ちいさなかしこいさかなのはなし」レオ・レオニ 訳:谷川俊太郎
「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン
静かな田舎に建つ、一軒の「ちいさいおうち」をテーマにした作品です。時代の流れとともに変わっていく、ちいさいおうちの様子が描かれています。
絵を眺めているだけでも、花が咲く丘や実を付けるリンゴの木など、美しい四季の移り変わりを楽しめるでしょう。住人に愛されていたはずのおうちの思いがけない結末など、見所がいっぱいです。
のどかな田舎の暮らしと、都会の便利な暮らし双方のメリットやデメリットに思いを馳せられる内容で、読み進めていると「真の豊かさは何か」を問いかけられます。成長してから読むと、より深く読み込める作品です。
商品名:「ちいさいおうち」バージニア・リー・バートン 訳: 石井桃子