箱根の自然と文化を堪能する贅沢な時間
街道を行き交う旅人の疲れを癒してきた箱根湯本温泉。そんな言わずと知れた温泉地にあるのが、箱根旧街道沿い、須雲川に面した地に佇む温泉旅館「界 箱根」です。
▲界 箱根 外観
箱根の名物と言えば、「寄木細工」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。「天下の険」と言われるほど深く険しく、さらに高低差のある箱根の山は、多種多様な木材がとれ、木の色合いや木目の違いを生かしてデザインを作りだす寄木細工が江戸時代より盛んな地でした。そんなこの地域に息づく伝統工芸が館内いたるところに取り入れられているのも、この旅館の大きな特徴です。
▲ロビー
今回は「界 箱根」の気になる見どころをたっぷりご紹介します。
山川の景色を望む静かな客室
まずは、ロビー棟を抜け、竹の回廊を進むとたどり着く客室棟から。全室リバービューの32の客室は、ローソファとベッドを備えた開放的な和室に加え、伝統的な技法と現代的な感覚を併せ持つ箱根寄木細工の作家、露木清勝氏・清高氏親子とコラボレーションした3つのご当地部屋も用意。
▲清流リビング付き和洋室 リビング
随一の眺望を誇る最上階にあるのは、伝統工芸に囲まれた「清流リビング付き和洋室」。寄木の家具と開放的なテラスがある「露天風呂付き洋室」は、箱根の自然を独り占めできるのが魅力。また、せせらぎ縁台を備えた「せせらぎ縁台付き和室」は、露木氏親子が普段使用している寄木アイテムが室礼として再現されています。
▲露天風呂付き洋室 テラス
すべての客室から湯坂山と清流・須雲川を望めるため、川のせせらぎに耳を傾けながら心休まるひとときが過ごせるはず。
▲せせらぎ縁台付き和室 縁台
「ご当地楽」で箱根名物の魅力を深掘り!
各施設ごとにその土地の文化に触れられる催し「ご当地楽」を開催しているのが、温泉旅館ブランド・界の特徴の1つ。箱根寄木細工についてもっと知りたい人は、毎夕食後の21:00時よりオープンする「寄木CHAYA」に参加してみてください。
▲ご当地楽 寄木細工
箱根は京へ向かう旅人にとって最初の難所で、旅人を癒す「茶屋文化」が盛んな地域でもありました。「寄木CHAYA」はその頃の文化を再現したもので、鑑賞して好みの器を選び、実際に使うことができます。季節の飲物や甘味と一緒に、その当時の旅人になった気分で夜のひとときを過ごしてみては。
さらに、紙芝居「寄木のひみつ」を通して、寄木が誕生した際の逸話から作業工程の秘密まで、写真や実物を見ながら学ぶこともできます。紙芝居後には、季節ごとに異なる寄木細工に触れる体験の時間も。
▲ご当地楽
開放感あふれる半露天風呂で自然との一体感に浸る
箱根まで来たなら、やっぱり1番の楽しみは温泉! 箱根湯本温泉は、冷え性などにもよいとされるナトリウム–塩化物泉。界 箱根では、開放的な半露天の大浴場より、目の前に迫る大きなモミジを見上げ、四季折々の風情を楽しめるのも大きな魅力です。
▲大浴場
特に朝露の残る早朝は、澄んだ空気が心地よい時間帯。ぜひ季節や時間によって変化する景色や空気を味わってみてください。
箱根の文化と食材を取り入れた特別会席を堪能
旅を彩る食事も、もちろん見逃せないポイント。界 箱根なら、日本各地から集められた旬の食材を使用した季節感あふれる料理を、宿場町の町家をイメージした風情ある佇まいの食事処 (半個室) にて堪能できます。
▲特別会席 明治の牛鍋
温泉地として欧米人や上流階級の人々が訪れ、早くから西洋料理が親しまれていた箱根エリア。特別会席の台の物「明治の牛鍋」には、そんな旅人をもてなす美食が育まれてきた歴史的背景が取り入れられています。近隣の山海の幸を使い、味噌ベースの味付けで仕上げられた一品です。
箱根の自然や文化、歴史に触れ、ときにタイムスリップしたかのような気分にさせてくれる界 箱根。周囲には「芦ノ湖」「富士山」「仙石原」などの名所から美術館まで、多彩な見どころが揃っています。定番の温泉地での滞在を存分に楽しめる温泉旅館に、ぜひ注目してみてくださいね。