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2022.06.01

町田啓太「刺激的で夢のような時間だった」|映画『太陽とボレロ』東京プレミア詳細レポート

 

――オーケストラのお話ということで、今回は本当にクラシックの名曲がたくさん聴ける映画ですが、その演奏シーンも見所のひとつ。そしてですね、吹き替えなしでの演奏シーンを担当された町田さんと森さん、いかがでしたか?

町田:試練でしたね。(と森さんに微笑みかける町田さん)

森:試練でしたね。毎日ずっと楽器に触ってました。

町田:ね、僕たちは交響楽団ということで、実際に…(しばし、考える様子の町田さん)。ちょっとこれネタバレになりそうなんで、いろいろ細かくは言えないんですけれども、はい(いつもながら、作品を楽しまれる方々にうっかりネタバレをしてしまわないか全力で配慮する町田さんの優しさ全開)。演奏シーンがもちろんあるんですけれども、実際にこういった舞台でちゃんと演奏させてもらうんですね。楽屋のほうで待機してるときも、ずーっとみんな練習してましたね、本当に。

森:(町田さんの言葉に深く頷きながら)冗談なしで練習してました。

町田:それがもう本当になんていうんですか。交響楽団の雰囲気といいますか、みんなでやろうという感じが出ていたその時間がすごく印象的で、僕も頑張らなくては!と。音を出したら絶対に誰かが続いて、もうずっとやっていましたね。

森:やってましたね。共通言語として、音楽っていう話題があったので、他の普通の現場よりもより一体感が感じられました。

――どのくらい練習されたんですか?

森:私は1日7時間ぐらいは、ほぼ毎日練習してました。

町田:僕も期間的に言うと多分1年以上やらせてもらったんですけれども。あのー、トランペットはすごく音が大きいもので、家でどう練習しようかと思ったんですけど…。 (思わず笑いながら)布団を被り…時にはマウスピースだけでやったりとか、 はい。そんな風に練習してました。

(隣で頷きながらお話を聞いてらっしゃる檀さんが印象的でした)

――おふたりの努力がスクリーンで輝いていますから、それもぜひ皆さんお楽しみにしていてください。そして、そのおふたりの演奏シーンをご覧になる形だった檀さん、石丸さん、いかがでしたか?

檀:客席でね、私たちは見たんですけれども。本当に触ったことがない楽器を担当された方も他のメンバーにもたくさんいまして、 イチからのスタートというかゼロからのスタートで。楽器の持ち方から、どういうふうに音を出すのか、そして曲を吹かなければいけないで、その上で役者として役を演じながら演奏するっていうのは、なんて大変なことをしているんだろうと。客席で見ているときに、交響楽団のオーナーの花村理子として、檀れいとしても、もううちの弥生交響楽団は本当にすごいんだよ!って、どこにも負けないくらい素晴らしい人たちなんだよ!って叫びたいぐらい、皆さんかっこよかったです。

――素敵な話ですね。そして石丸さんもご覧になっていかがでしたか?

石丸:最初に顔合わせをしたときに、その直後にオーケストラのメンバーが練習するという時間のあり方だったんですね。僕たちは演奏しないので帰ろうとしていたら、もう真剣なまなざしで楽器の練習が始まってまして、これは本気だなと。で、ラッキーなことに、とあえて言葉を使いますがコロナで(撮影が)1年延びたので、皆さん存分に練習してきてるんですね。だからそこで鳴っている音は、つい最近始めた音じゃないんです。もうしっかり練習してる音が鳴っていたので、そこでまずワクワクしました。皆さんもおっしゃってましたけども、実際に最後の撮影が会場で聴くんですけど、その時のこの鳴り響いてる音に、なんか父兄参観の親のような感じがしました(笑)。自分の喜びもすごく加わって、本当の意味でブラボーの演奏を聴かせてもらって感激でした。

――吹き替えでね、他の方にしていただくことももちろんあったと思いますが、それでもやはりこだわって監督が決められたそのまさにクライマックスシーンはどんな心境でしたか?

水谷:そうですね。クラシックの世界、音楽の世界ですね。これがテーマですから、どうしても吹き替えなしでやって欲しかった。テーマが他にあって、何かのシーンで演奏をするというのだったら、吹き替えを使ったかもしれませんね。だけど今回はとにかくオーケストラで演奏を全部見せたいと。で、そこからちょっと皆さんに頑張ってもらって、何としても吹き替えなしで、と。皆さん大変だったと思いますし、精神的に辛いという経験もしたと思うので。僕も楽器の経験がありますから、でもそれを乗り越えた先の世界というのを味わってますから。それもまた、みんなに味わって欲しかったっていうことも、どっかにありましたね。だからあんまり稽古中とか優しくしなかったんですね。なんかそこでこう、大変な思いでその世界を経験して欲しいなと思っていましたね。

――さて、ネタバレにならない範囲でのことにはなるんですけども、劇中のセリフで、心に残っているもの、好きだっていうのがもしあれば、皆さんにお伺いしたいです。

檀:ネタバレにならない? 何がネタバレになるのか…(笑)。私が脚本を読んで一番好きだなっていう点が、 「願えば叶う。願い続ければ叶う」っていう言葉があったんですけれども、まさにこの作品が延期になってしまって撮影するかどうかわからないっていうときに、やっぱり何度台本を読んでもその言葉が響きました。その気持ちっていうのは、いつどんな時でも持ち続けたいなと思いましたね。

――作品を通した大きなテーマでもありますよね。 石丸さんは?

石丸:そうですね。鶴間芳文として、セリフが素敵だなと思ったシーンがありましたけども、「音楽はマジックです。みんなで楽しみましょう」っていうその言葉をきっかけにみんなでワーッとなるシーンがどっかにあります。それはどこでしょう。その言葉がすごく深く心に残りますね。大好きな言葉でした。

――どこで登場するか楽しみですね。 町田さんはいかがでしたか?

町田:(じっくりと考える様子)はい。僕はですね、圭介がどこかで走っているんですけれども、「好きなことをやるには、何かを犠牲にしなきゃできないのかな」っていうセリフがあるんですけども、すごく考えさせられまして。それってそのまま受け取ると、そうなんですけれども、でも好きなことをやっていて他のことを失っているかいないかは、多分自分次第だなと思いますし、なんかそういうところがこの映画ではすごく描かれているので、ぜひそこにも注目していただければと思っています。

――森さんはいかがでしょう?

森:はい。これは、あかりとしてうれしかった言葉で圭介のセリフで、これちょっとヒントになるんですけどアインシュタインが言っていた言葉。

町田:あーはい!(頷きながら笑顔の町田さん)

森:もう、とてもロマンチックで、私にとっても理想のシチュエーションでした。皆さん、楽しみにしていてください!

――では、続いてですね、この登場する弥生交響楽団のメンバーは、音楽を愛しています。そのメンバーのように、皆さんにとってもずっと好きなことっていうのはあるでしょうか?また、そうなったことを続ける秘訣があれば教えてください。

檀:ずっと好きなこと…そうですね。この仕事ですかね。お芝居をしたり、歌ったり、踊ったりっていうことを、やっぱり長くしてきましたので。この表現すること、エンターテイメントの世界でお仕事をすることっていうのは、 何よりも好きなことですし、それを続けるにはやはりどんなに大変でも苦しくても、それ以上に好きっていう気持ちが一番かなと思いますね。

――石丸さんいかがでしょう。

石丸:そうですね。僕は子供の頃からずっといろんな楽器を演奏してきて気がつくと、いつも音楽に包まれていたんですね。だからやはり今振り返って言うと、音の中にずっと身を置くっていうのが僕にとって幸せだと思いますし、また今回の映画は音楽ざんまいですよ。 だからこの映画に出られて本当によかったと思ってます。水谷さん、ありがとうございます。

(客席から大きな拍手)

――町田さんはいかがですか?

町田:はい。僕はですね、いろんな現場に行くときに絶対思うことなんですけども。 いろんな方のいろんな感性に触れていくっていうのがもう本当に大好きで! だから、出会いが楽しいですし、今回だったらどういう形で皆さんがこの役を演じられるんだろうなとか、この物語を終えた時に僕はどういうことを思えるんだろうとか、はたまたこうやって皆さんの前で公開になったときに、皆さんがどういう風に思ってくれてどういう感情になっているのかなって。僕はそういうのをすごく知りたいし、触れることがやっぱり好きだなあと思うので、はい。そこかなと思います。

――ご覧になった皆さんの感想が伝わるような形でね、フィードバックがあると、よりワクワクしますね。そして森さん、いかがでしょう。

森:私は漫画が大好きです。小学生の頃から、今までほぼ毎日漫画を読んでいて、大人になるにつれて感情が動くことってちょっと少なくなると思うんですけど、漫画を読むことで、子供の頃のワクワクした気持ちだったり、 そういう感情を思い出させてくれるので、これは好きなこと続ける秘訣というか、もうやめられないことですね。

――ちなみに今はどんな漫画がお好きなんですか?

森:うわーこれは!やっぱり今、 流行ってるので皆さんご存知だと思うんですけど、『SPY×FAMILY』はアニメと漫画で見ています。

――お顔がキラキラされていて好きなのが伝わってきます。そして監督は好きなこと、いかがでしょうか?

水谷:いや、何が好きだろうって考えてたんですけれども、何が好きなんでしょうねえ。あの、いつもとにかく思っているのは「人って何だろう」って思っているんですね。人って何だろうって言ってそれが自分を動かしている原動力みたい。一番人ってわからなくて、ましてわかったような気持ちになるんだけどやっぱりわからないって言って、 素晴らしい人に会いたいっていつも思っています。いろんなことがある、辛いことも悲しいこともある。でもその先に必ずいい世界が待ってる、こう思いながら…。すみません。やっぱり最後、いろんなことを最後に必ずいい芝居が待ってるって思いながら、生活をしてますし、仕事をしてるんですけど、それが好きなことですね。

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