【目次】
夏休みの自由研究はもう終わった?
夏休みも終盤。みなさんの子どもは、もう夏休みの宿題は完成されたでしょうか? もう終わらせたという子もいれば、今まさに必死にやっているという子もいるはず。そんな中映像配信サービス「dTV®」が卒業生を含む小学生の親に対して「夏休みの自由研究に関するアンケート」を実施したところ、やはり自由研究課題に苦戦する人が多いことがうかがえる結果に。
そこで、自身の公式YouTubeチャンネルで子どもの学習を支援する動画「おっぱっぴー小学校」を配信し、小学生やその親世代から人気を集めているお笑い芸人の小島よしおさんが、自由研究についてアドバイス! dTVにて配信中の8,000を超える映画から、自由研究の材料として、また親子でも楽しめるエンタメコンテンツとして、計5作品を選んでいただきました。詳しいアンケートの結果とともに、小島さんのアドバイスとおすすめ映画作品をお届けします。
小学生の夏休みの自由研究について調査! みんなが苦労するポイントとは?
Q1:自由研究のテーマは誰が決める?
dTVのユーザー会員のうち小学生 (卒業生を含む) の親1,070人に対して行われた今回のアンケート調査。まず、小学校の夏休みの自由研究の「テーマ選び」について、「親が決めたい」「親子で話し合って決めたい」「子ども本人に決めさせたい」の3つから当てはまるものを聞きました。その結果最も多かったのは「子ども本人に決めさせたい」という回答。「親子で話し合って決めたい」も全体の36%の381人に上り、「親が決めたい」が最も少ない8人という結果になりました。
Q2:自由研究のテーマ選びで苦労した経験はある?
続いて、子どももしくは親である自分が、小学校の夏休みの自由研究のテーマ選びで苦労したことがあるか質問したところ、76%もの人が「はい」と回答。「自由研究だけれどもう少し題材を絞ってもらえるとよいなぁと思った」(60代女性) とある程度の方向性を求める声や、「子どもが興味を持つ題材を選ぶのに苦労した」(60代女性) と前向きに取り組んでもらうのに苦心した様子がうかがえるコメントも。
Q3:自由研究を完成させたタイミングはいつ頃?
次に、小学校の夏休みの自由研究を完成させたタイミングはおおよそいつ頃か聞きました。その結果、69%にあたる736人が自由研究を8月中旬以降に完成させたと回答。自分も自由研究の宿題はギリギリだったなぁ……と思い当たる人も多いのでは。1か月以上あるとはいえ、毎日があっという間に過ぎていく夏休み。テーマ選びや子どものモチベーションを保つのも難しい自由研究は、後回しになったり完成までに時間がかかったりしがちなようです。
Q4:夏休みの自由研究に関する心配ごとや悩みは?
子どもだけでなく親も悩むことが多いという声を聞く自由研究。最後に、自由研究に関する心配ごとや悩みについてコメントしてもらったところ、おもに次の3つの傾向が見えてきました。
【1】コロナ禍による制約
・「お友達と一緒に取り組みたいが、コロナ禍で難しい」(50代女性)
・「コロナ禍で、子どもの行動に制約があり、何でも自由にはできない」(40代男性)
・「野外体験や実験が、コロナ禍で難しくなっている」(60代以上男性)
【2】〝自由〟ゆえの迷い
・「何をすればよいかわからない」(40代女性)
・「情報があふれすぎていて、何をやりたいのか悩む」(50代女性)
・「やりたいことが決まらなくて、毎年ギリギリになってあわてていた。思いつかなかったらこんなことしてみましょう、と選べる題材を提示して欲しかった」(50代女性)
【3】どこまで手伝うかの葛藤
・「子どもの自主性を尊重したいのでなるべく親は口を出さない方がよいが、うまく行かないときに、どのタイミングで口を出すとよいのか悩ましい」(50代男性)
・「達成感と論理的思考をその年齢なりにもっていくように補助するのが難しい……手伝いすぎてもダメだし放任すぎてもできないし。加減が難しい」(50代女性)
・「なかなか子どもが手を付けず、多少の手伝いはしてあげようと思うが、あまり口を出してもいけないとも思う」(50代男性)
1つ目のテーマ決めに関する質問の結果にも見られたように、子どもの自主性を期待しつつも、家族が何かしら手伝ったり協力する場合も多いのではないでしょうか。また自由研究というだけあって、基本的にゼロベースから取り組まなければならないことに苦労する様子も見受けられます。
自由研究の題材に映画をおすすめする理由とは?
子ども向けのイベントを多数開催し、WEBメディアの連載コラムでは小学生からの真剣な悩みや疑問に対するユニークな回答でも話題の小島よしおさん。あらゆる形で子どもと向き合い続ける小島さんに、自由研究の題材に映画をおすすめする理由とそのポイントを教えていただきました。
「映画館に行かなくてもスイッチ1つで映画の世界に没入できる動画サービスは豊富なラインナップだけでなく、ジャンル分けやレコメンド機能で子どもの見たいものや取り組みたいテーマ選びをサポートしてくれます。
そして何より映画には1つ1つの作品にたくさんの情報が詰まっています。子ども自身で一度あらすじをまとめて自分が主人公になったら? と考えてみても面白いと思いますし、映画の公開された年代やその年に何があったか、歴史や映画の舞台について調べてみたり、製作費はいくらかかったなど、映画の裏側の部分をあえてビジネス目線で深掘りしてみたりすることも新たな知識欲が高まる機会になるのではないかと思います。あと、余裕があれば同じ作品を2回以上見るのもおすすめです! 1回目と2回目で気付くポイントや感じることが違ったりすることで、鑑賞体験がより深く、貴重なものになり結果として感想文の内容もより充実するのではないでしょうか」(小島よしおさん・以下同)
それではいよいよ、小島さんおすすめの映画作品5点をご紹介します!
1:バック・トゥ・ザ・フューチャー
スティーブン・スピルバーグ製作総指揮の下、ロバート・ゼメキス監督が手がけ大ヒットを記録したSFアドベンチャー。ふとしたきっかけで過去に戻り、両親の青春時代に巻きこまれた少年の冒険譚。
「僕が小学生の頃に見てとてもワクワクした作品です。過去に戻ることやタイムパラドクスなど時間の概念が学べる作品だと思います」
2:アポロ13
1970年、月に向けて飛び立ったアポロ13号で爆発事故が発生し、緊急事態に陥る。無事の帰還は絶望的と思われたが、3名の宇宙飛行士が地球に帰れるようにと、ヒューストンの管制センターの面々は全力を尽くして事態に対処する。
「宇宙はいつの時代も子どもの心をときめかせます。この映画は自分がまるで宇宙船に乗っているような感覚を味わわせてくれます。困難に陥ったときの解決方法、冷静に状況を伝える説明能力、仲間との絆が学べる映画だと思います」
3:ジュラシック・パーク
大富豪ジョン・ハモンドの招待で、古生物学者グラントとサトラー、そして数学者マルコムが南米コスタリカの沖合いに浮かぶ島を訪れる。そこは太古の琥珀に閉じ込められたDNAから遺伝子工学によって蘇った恐竜たちが生息する究極のアミューズメント・パークだった。だがオープンを控えたそのジュラシック・パークに、次々とトラブルが襲いかかる。やがて嵐の迫る中、ついに檻から解き放たれた恐竜たちは一斉に人間に牙を剥き始める。
「迫力のある恐竜シーン。ドキドキの連続。今もなお解明されていないことの多い恐竜を通して、気候の変化や隕石の衝突など、地球史を学ぶ機会にするのもよいと思います」
4:カメラを止めるな!
山奥の廃墟でゾンビ映画の撮影をしていたチームに、突然本物のゾンビが襲いかかる。リアルなサバイバルの光景を見て、本物志向である監督は狂気のうちに大喜び。その撮影の裏側には、色々な事情や秘密が隠されていた。
「画期的な手法での撮影方法。アイデアの自由さ面白さ。モノ作りの裏側の苦労をコミカルに表現してくれているので、子どもの中にあるクリエイター心を覚醒させてくれるかもしれません」
5:手紙
人気ミステリー作家・東野圭吾の同名小説を映画化した社会派映画。兄が強盗殺人を犯したことでいわれなき差別に苦しむ主人公の姿を通して、加害者の家族をとりまく社会のあり様を真摯なまなざしで見つめる。
「なぜ加害者が加害者になってしまったのか。その家族はどういう人生を歩んでいくのか。テーマ的にはかなり重いので悩みながら選びました。このテーマと頑張って向き合い、その心情を学ぶことで優しさ、寛容さが育まれるのではないでしょうか」
宿題に悩む子どもたちへ小島よしおさんがアドバイス
最後に小島よしおさんに、夏休みに限らず宿題に悩む子どもたちについてアドバイスをいただきました。
「今の小学生はオンライン授業も経験している世代ですし、リモートで集まってオンライン勉強会をしているという情報も耳にしました。僕の小学生時代、図書館やそれぞれの家で友達と一緒に宿題をすることは友達であるゆえに集中できないなどデメリットも覚悟の上取り組んでいましたが (笑) 、今は誰かと一緒に宿題に取り組むにしても子どもたち自身が創意工夫をもって実のある時間にできるのではないかと思います。マイルールを作ってみたり、快適に取り組む環境を家族と協力して整えたり『宿題をいかに楽しく取り組むか』を追求し、友達同士で情報交換してみるのも面白いと思いますね。
また予習・復習でも情報源が教科書・参考書の枠にとどまらないのが僕らの世代からすると本当に羨ましいです。動画コンテンツでも海外作品から英語を浴びるように学習できますし、今回映画作品を選んだdTVにはカラオケ作品もあるので、気分転換を兼ねて全英語詞の作品を思いっきり歌って家族・友達で盛り上がるのもいいと思います」
インタビュー
小島よしおさん
1980年11月16日生まれ。沖縄県出身。血液型O型。2007年、「そんなの関係ねえ!」「おっぱっぴー」がブレークし、同年の「流行語大賞」にノミネートされる。趣味はサイクリング・筋トレ・英会話・喫茶店めぐり・オーガニック、特技はギャグソムリエ。
早稲田大学卒の経歴を活かし、バラエティー番組やクイズ番組で活躍の傍ら、キッズコーディネーショントレーナーをはじめ、ジュニア野菜ソムリエ、パーソナルフィットネストレーナー、ジュニアアスリートフードマイスター、漢字検定準1級、さかな検定3 級、ダイエット検定1 級など多くの資格を持つ。これらの豊富な知識を活かし、子どもたちと楽しめる歌もたくさん制作している。子ども向けのライブ、YouTube「小島よしおのおっぱっぴー小学校」「小島よしおのピーヤの休日」などからも配信を続けている。「日本一ベビーカーの行列ができる芸人」と称されることもあり、子どもからの人気が高いが、老若男女問わず皆から愛される「お茶の間の人気者」である。
【調査概要】
調査名:小学生の夏休みの自由研究に関するアンケート
実施時期:2022年7月29日 (金) ~8月9日 (火)
調査手法:インターネット調査
調査対象:全国の10 代から60 代以上のdTV 会員1,070人
情報提供:dTV information