「金利」の期間をチェックしておく
「金利」は、基本的に1年間の利率をあらわす年利で表記されています。そのため、1年未満の定期預金の場合は、金利における「利息」「利子」をしっかりと計算しておくことが大切です。
例えば、「3か月の定期預金」で「金利1.2%」と表示されていたとしましょう。この場合、「金利」は1年間の4分の1=0.3%ということに。50万円を預けた場合、3か月後に受け取れる利息・利子は、1500円になります。うっかり、「金利1.2%だから、利息は6000円」と考えてしまうと、想像していた額面より利息・利子が少なくなることに。金利の数字と、預金期間の確認はしっかり行うようにしましょう。
「単利」と「複利」の2種類がある
利子・利息には「単利」と「複利」の2種類があるので、それぞれの違いを知っておくことも大切です。「単利」とは、元のお金に対してつけられる利子・利息のこと。「複利」とは、元金に利子・利息を足した額に、さらにつけられる利子・利息のこと。
つまり、利子・利息に対して、さらに利子・利息がつけられるということです。国債や社債、投資信託などは「単利」で、銀行などの定期預金には「単利」に加え、「複利」も用意されていることが多いです。「複利」は、期間が長ければ長いほど、受け取れる額面が増えることがほとんど。そのため、運用期間に合わせて、「単利」か「複利」かを選ぶといいでしょう。
【目次】
「利息」の計算方法とは?
お金を返済するときに支払わなければいけない「利息」。ここでは、利息の計算方法を紹介しましょう。利息は、〈元金×金利(利率)÷365×借入期間(日数)〉の計算式で求めることができます。いくつか、計算例を見ていきましょう。
<利率10%で100万円借りた場合>
・7日後に返済する場合の「利息」→100万円×10%÷365×7日=1917円
・30日後に返済する場合の「利息」→100万円×10%÷365×30日=8219円
<利率15%で10万円借りた場合>
・7日後に返済する場合の「利息」→10万円×15%÷365×7日=287円
・30日後に返済する場合の「利息」→10万円×15%÷365×30日=1232円
<利率20%で5万円借りた場合>
・7日後に返済する場合の「利息」→5万円×20%÷365×7日=191円
・30日後に返済する場合の「利息」→5万円×20%÷365×30日=821円
最後に
「利子」も「利息」も、お金の貸し借りの対価として支払われる額のこと。しかし、それが借りる側か貸す側かによって、言葉を使い分けるということがわかりました。厳密に使い分けされているのは法律など限られた場面のみですが、意味の違いを知っておくと、いざというときに役立ちます。なかなか難しいお金に関する言葉ですが、当記事を参考にして、ぜひ知識を深めてみてください。
▼あわせて読みたい