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2023.12.04

「利子」「利息」の違いとは? それぞれの注意点・利息の計算方法

 

「利子」はお金を借りた人が払うお金で、「利息」はお金を貸した人が受け取るお金のこと。それぞれの言葉の違いや、注意点、「利息」の計算方法も紹介します。

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「利子」の意味とは?

「利子」とは、お金の貸し借りをするときに、お金を借りた人が貸し手に対して追加で支払うお金のこと。手数料と考えるとわかりやすいでしょう。「利子」は、借りた金額や借りる期間に応じて変動し、借りる期間が長ければ長いほど、「利子」も増えるのが一般的です。

「利息」の意味とは?

「利息」とは、お金を貸した人が受け取るお金のこと。銀行にお金を預けたときに、受け取ることができるお金を「利息」といいますよね。「利息」も「利子」と同様に、貸した金額や貸した期間に応じて変動します。

豚の貯金箱とコイン

「利子」「利息」「金利」はそれぞれどう違う?

ここまで見てきたように、「利子」も「利息」も、お金の貸し借りが発生したときに生じる対価のこと。つまり、2つとも同じお金のことを指しています。しかし、上記で説明したように、借りる側か・貸す側かによって言葉の使い分けがされているのです。借りる側が、借りた額に追加で支払うお金のことを「利子」、貸す側が、貸した額に追加で受け取るお金のことを「利息」といいます

ただし、このような違いがあるとしても、「預けたお金の利子を受け取る」「借りたお金の利息を払う」などと使われることも。つまり、あまり厳密に使い分けがされているわけではありません。また、ゆうちょ銀行の貯金においては「利子」を使い、銀行預金では「利息」が使われるなど、金融機関によって使い分けがされているケースも。

ただし、法律用語においては、しっかりと使い分けがされています。例えば、利息制限法では「利息」、所得税法では「利子」が使われているようです。

銀行から融資を受け取る企業、資金調達・資金繰りのイラスト

続いて、「金利」について見ていきましょう。まず、「金利」とは、「お金を借りた人が、貸し手に対して追加で支払うお金の割合」を指す言葉です。「利子」「利息」は、金額そのものをさしますが、「金利」はその割合をあらわします

例えば、100万円を「金利」1%で借り、これを1年後に返済するとしたら、「利子」「利息」は1万円です。つまり、「金利」も「利子」「利息」も、追加で支払うお金を指すことに変わりはありませんが、割合なのか、実際の額面なのかが違いといえるでしょう。

なお、「金利」と似た言葉に「利回り」があります。「利回り」とは、投資額に対する年間収益の割合のこと。これには「利息」や、投資した商品を売る際に得られる「売却損益」なども含みます。「利回り」は、〈利回り=利益÷投資元本÷運用年数×100〉といった計算式で簡単に算出することができます。

「利子」と「利息」の注意点を解説

「利子」「利息」には、注意点があるのでいくつかピックアップして解説します。

「利子」の所得には税金がかかる

預貯金や債権などの「利子」「利息」や、投資信託の収益の分配で得たお金を「利子所得」といいます。この利子所得には、実は税金がかかるのをご存じですか? 例えば、銀行などに預けたお金の「利子」には、税率20.315%の税金がかかります。ちなみに、この税率20.315%の内訳は下記の通り。

20.315%=所得税15%+地方税(住民税)5%+復興特別所得税(東日本大震災の復興のための財源にされるもの)0.315%
※復興特別所得税が課される期間は、2013年1月1日〜2037年12月31日

ただし、子供銀行の預貯金の「利子」や、勤労者財産形成貯蓄の「利子」などは、非課税対象なので税金がかかりません。なお、「税金がかかるとなると、申告が必要なのでは…」と思うかもしれませんが、「利子所得」を受け取る際には、すでに源泉徴収が完了しているため、自己申告は必要ありません。

税金のイメージ

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