「昴(すばる)」との違いは?
とてもよく似ている「昴(すばる)」と「昂(こう)」ですが、読み方以外の違いは漢字のつくりと意味です。「昂」という漢字には、「位置が高い」や「高く見上げる」ことを意味する「卬(ごう・ぎょう)」が使われています。「日」が上にあり、高く日を見上げることから、「昂」は太陽を表します。
「昴(すばる)」は星を表す漢字ですが、「昂(こう)」は太陽を表す漢字のため、意味が全く異なります。
【目次】
「昴」は名付けに人気
今では子どもの名付けに人気の「昴」。「昴」が人名漢字として使えるようになったきっかけは、歌手の谷村新司さんが制作した歌「昴」の大ヒットです。実はそれまでは、人名漢字として登録されていませんでした。しかし、歌のヒットと共に「名付けに使いたい」というリクエストが急増。1990年代に「人名用漢字」として「昴」が認定されました。
人気の理由は?
子どもの名前に「昴」を付けるときには、様々な想いや希望を込めるのではないでしょうか。「昴」はその意味が表すように、「光り輝く星のような人になってほしい」、「友達や仲間と助け合いながら何かを成し遂げてほしい」といった願いを込める人も。星や天体を表す漢字から、「広大さ」や「無限の可能性」、「唯一無二」を連想して名付けるパターンもあるようです。
男の子の名前として付けられることが多い印象でしたが、最近では性別問わず「昴」を使う名前が増えています。
名づける時の注意点
「昴」を子どもの名前にする際、「昂(こう)」と間違わないようにすることが一番の注意点! 漢字のつくりが非常に似ていることから、出生届に名前を記載する時、間違えて「昂」の字で提出しないように要注意です。
「昴(すばる)」は星、「昂(こう)」は太陽を表します。意味も異なるので、どんな子に育ってほしいかを想像しながら、どちらの漢字を使うか決めるとよいでしょう。漢字も「昴」一文字だけでなく、「昴晴」や「昴瑠」のように2文字にして名付けるケースもあります。
最後に
星の集合体を意味する「昴(すばる)」。多くの事を統一することが「すばる」という読み方の由来です。子どもの名前にも人気の漢字。子どもの成長に想いを馳せながら、言葉の意味や語源を理解して、素敵な名前を考えてください。
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