「昴」の意味や読み方とは?
「昴」は「すばる」と読みます。曲名や企業名などに使われている漢字なので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。
「昴」は「すばる」の他に「ぼう」とも読みます。「昴」はプレアデス星団(おうし座の一部)の日本語名。肉眼でも観測できるので、昔から多くの人に親しまれてきた星団の1つ。「古事記」や「万葉集」、随筆「枕草子」にも登場します。また、人名や、企業名、ブランド名、雑誌名などに幅広く使われる漢字です。
「昴」の語源は?
輝く星を意味する「昴」。星からどのようにして「昴」という漢字や読み方になったのでしょうか。
「昴(すばる)」の語源は、統一するという意味の「統べる(すべる)」に由来するといわれています。漢字の意味になっているプレアデス星団は、いくつもの星が集まったもの。肉眼で見えるのは5~7個ほどですが、星の総数は100~200個とも。星の集まりが1つにまとまって輝くように見える様子から、多くのものを1つに「統一する」意味の「統べる」という言葉が使われるようになりました。
また、「昴」の漢字の成り立ちには、私達にもなじみ深い「十二支」も関係しています。十二支の「卯(うさぎ)」の方角に「昴」が見えたことから、太陽系を表す「日」と方角を表す「卯」を組み合わせてできた漢字が「昴」です。
「昴」と「昂」の違いに注意!
「昴」に非常によく似た漢字に「昂」があります。ぱっと見ただけではわかりにくい2つの漢字は、読み方も意味も違うので注意が必要です。
「昂」の読み方と意味は?
「昂」は「こう・あがる・たかぶ(る)・たか(まる)」と読みます。「激昂」や「昂揚」のように「高」と同じ意味で使われることが多い漢字です。