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2023.02.19

「転ばぬ先の杖」ってどんな意味?類義・対義語や使い方を例文付きで解説!

「渇して井を穿つ」

転ばぬ先の杖の反対語には、必要になってから慌てても手遅れといった意味の言葉もあります。それが「渇して井を穿つ」です。

「渇して」とは漢字の通り、喉が渇いている状態のことを表しています。そして「穿つ」とは「穴を掘る」という意味で使われます。つまり「渇して井を穿つ」とは喉が渇いてから、井戸を掘ってももう手遅れであるという意味で使われる言葉だとわかります。

「盗人を見て縄を綯(な)う」

非常事態が起きてから、その対処をおこなうことを指して「盗人を見て縄を綯う」という言葉があります。こちらも「渇して井を穿つ」と同様に、何かの出来事(不幸なこと)が起きてから、慌ててその対策を始めることのたとえです。

「縄を綯う」とは、糸から縄を作るという意味です。盗人(泥棒)を見てから(捕まえてから)縄を作り始めても、完成することには逃げられてしまうことから「手遅れ」という意味で使われます。

転ばぬ先の杖を使った例文

最後に「転ばぬ先の杖」の例文をいくつか紹介します。準備に準備を重ねておくと言った意味をもつこの言葉は、以下のように使ってください。

ハザードマップを確認する家族のイラスト

・将来的に部署を移動するか守れないから、「転ばぬ先の杖」として会計の勉強もしておこう

・防災グッズをしっかりと準備しておくことは、災害に対する「転ばぬ先の杖」

・降水確率はあまり高くないものの、「転ばぬ先の杖」として折り畳み傘をもっていこう

転ばぬ先の杖を正しく使おう!

万が一に備えて準備をしておくことを指して「転ばぬ先の杖」といいます。またこのことわざには「用意周到」「石橋を叩いて渡る」「備えあれば憂いなし」「濡れぬ先の傘」「用心には網を張れ」といった類語があります。いずれもしっかりと準備をしておけば、どんな事態に陥っても安心という意味で使われる言葉なので、合わせて覚えておきましょう。

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