3:一意専心
「一意専心」とは、わき目もふらずに一つのことに対して精神を集中させることという意味です。「一意専心で勉強に励む」「一意専心の気持ちで仕事に取り組む」などのように使われます。一つのことにひたすら集中するという意味を持つ「一意専心」は、一球ごとに全精力を注ぐという「一球入魂」の類語といえるでしょう。
英語表現は?
野球の試合などで使われる、一球一球に魂を込めるという意味で「一球入魂」を英訳する場合は、one ball, one spirit(一球に魂を込める)、every pitch with all one’s heart(全ての投球に心を込める)などの英熟語が挙げられます。
一方で、一生懸命に頑張る・真剣に取り組むという広義の意味として「一球入魂」を英訳する場合は、very hard(一生懸命に)、take it seriously(真剣に取り組む)などの英熟語も使えるでしょう。
1:He took on that game with the spirit of “one ball, one spirit”. (彼は、一球入魂の精神でその試合に挑んだ)
2:We took that issue seriously. (私たちは、その問題に対して一球入魂で取り組んだ)
3:She studied very hard to make her dream come true. (彼女は、夢を叶えるために一球入魂の気持ちで勉強した)
最後に
今回は、「一球入魂」の意味や由来、言い換え表現について紹介しました。「一球入魂」とは野球に対する心構えを説いた言葉であるということ、高校野球の父とも評される野球評論家の飛田穂洲によって生み出されたということなど、調べてみると様々な意味や由来があってとても面白いですよね。
また、「一球入魂」は、自分自身や相手の気持ちを鼓舞する役割も果たすということが分かりました。大事な場面で自分を勇気づけたい時、相手を応援したい時などに、ぜひ「一球入魂」を使ってみてください。
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