年下夫の浮気が結婚7年目で発覚
46歳の絵美さん(仮名)は、結婚7年目で夫の浮気が発覚。絵美さん夫婦には子どもがおらず、結婚後はずっと共働きを続けてきたとのこと。
「子作りを考えた時期もあったのですが、私の年齢的なことが理由なのか授からなかったので、もう天に任せようってことで不妊治療には踏み切りませんでした。当時の夫もそこまで子どもが欲しい!って感じではなかったので、子なし夫婦でも仲良く穏やかに生活していければいいよねって話していて、これまで特に夫婦仲にも問題はなかったんです。
だけど私は心のどこかで『いつか夫が子どもが欲しいと言い出して、若い女性と再婚を望んだら受け入れてあげよう』ってずっと思ってきたんですよ。だから夫の浮気がわかったとき、相手の女性が私よりも年上だと知り、とても複雑な気持ちになりました」
年下女性が相手なら離婚したかもしれない
「浮気相手が年下の女性なら、まだ夫が子どもをもてるチャンスがあるかもしれないから、私は静かに離婚を選んだと思うんです。だけど年上の女性で、しかも相手はバツ2で子どもが2人いるらしいんですよ。
それを知ってしまったら、そういう女性に夫を渡したくないと思ってしまって…」
夫の浮気が発覚してからすでに1ヶ月以上。夫から離婚の話は出ていないものの、浮気相手とのLINE履歴を見た絵美さんは「浮気というより本気の恋愛って感じで、ゾッとした」と言います。
「夫のことは好きでも嫌いでもないっていう感情がずっと続いていたので、浮気をされて悲しいとかつらいという感情はあまりなかったんですけど、これからどうしようかなっていう不安は強いです。異性としての夫にはもう興味がないけれど、私自身の老後とか生活とかを思うと、簡単に離婚を選べないなって。
浮気相手が年下女性で夫の子どもを生める可能性があるなら、すんなり私も納得できたでしょうに、この状況は複雑すぎます」
今も夫は、絵美さんには「浮気相手とは別れた」と言いつつも、逢瀬を続けている様子があるのだそう。絵美さんは「あのふたりの結束した様子のLINEを思い返すと、きっとすぐには別れない気がする」と話します。
「浮気相手が私より年上というだけで“意地”が出てくるなんて、おかしな話ですよね。でも今の私は、その意地のせいで離婚をしたくないと思っています。これが吉とでるか凶とでるかは、あとになってみないとわかりません。このまま意地を張り続けた先に、安定した結婚生活が取り戻せるのか…、今はそれだけが不安です」
すでに夫を異性として見られなくなっていたとしても、離婚をするかと聞かれればそれはまた別のお話。絵美さんのように夫の浮気のせいで夫婦の将来が見えなくなるのは、とてもつらい状況でしょう。しかし急いで離婚を選択して後悔を招く展開だけは避けたいもの。行動するだけのパワーが出てこないときには、“現状維持”の選択がベストであるケースも、夫婦問題には少なくありません。
取材・文/並木まき
※個人が特定されないよう、エピソードには一部の脚色を加えています。