【目次】
なぜ花粉は髪に付着しやすいの!?
髪は体の中でいちばん花粉が付着しやすい場所とも言われています。でもなぜ、髪に花粉がつきやすいのか、その理由をヘアケアブランド〝ラ・カスタ〟のオフィシャルヘッドセラピスト 細川ひろ子さんに聞きました。
【髪に花粉が付着しやすい理由】
- ダメージヘアは静電気がおきやすく、花粉が付着しやすい(毛先中心)
- 髪が乾燥していると静電気がおきやすい(髪全体)
- 皮脂量が多く頭皮がベタつく場合、髪の毛もベタつきやすく花粉が付着しやすい
(表面の根元付近)
「花粉は静電気によって髪に付着しやすくなります。その静電気がおきる原因となるのが、髪のダメージと乾燥。さらに、頭皮や髪がベタついていると、そこに花粉がつきやすくなります」(細川ひろ子さん 以下同)髪についた花粉は玄関先で髪をブラッシングしたり、髪を洗うことで取り除くことができますが、花粉をつきにくくするためには、ヘアケア自体を見直す必要があるようです。
対策1:週1度のスペシャルマスクでダメージヘアを補修
「ダメージの補修には、まず髪の内部にタンパク質を詰め込んで丈夫にすることが必要。髪の毛の主成分(タンパク質)がしっかり満たされていると、パサつきにくくなり、髪表面のダメージも補修できます。そのため、毎日のシャンプー、トリートメントに加え、週に1度スペシャルマスクを使用して集中ケアすることをおすすめしています」
対策2:乾燥を防ぐため、髪の中の水分量を増やす
アロマエステ ヘアローション (スムース・エモリエント・モイスト)各150ml ¥1,870(ラ・カスタ)
「髪内部の水分量が増えると静電気が起こりにくくなります。そこでぜひ使っていただきたいのが、ヘアローション。聞きなれない方もいるかもしれませんが、髪専用の化粧水です。髪内部をうるおいで満たすことで、細い髪や絡まりやすい髪もサラサラと指どおりがよくなり、静電気も起きにくくなりますよ」
ヘアローションは髪を洗いタオルドライした後に使用。適量を手のひらに取り広げ、毛先から揉みこむように浸透させます。その後、アウトバストリートメントをつけることで、水分をしっかり髪の内部に閉じ込めることができるそうです。
対策3:頭皮のベタつきを防ぐ
アロマエステ スキャルプ クレンジング リファイン 150ml ¥2,420(ラ・カスタ)
「頭皮のベタつきが気になる方は、頭皮のクレンジングを試してみてください。頭皮クレンジングは、シャンプーだけでは落としきれない、毛穴に詰まった汚れや皮脂をすっきり落とし、清潔で健やかな頭皮に整えてくれます。においやかゆみが気になる方にもおすすめ。クレンジングジェルを使い、週に1〜2回くらい、シャンプー前にケアするとよいでしょう」
クレンジングジェルはシャンプー前の乾いた頭皮全体に塗布し、指のはらやバスタイムブラシを使ってなじませ、マッサージします。しっかり髪になじませた後、しっかりすすぎ、通常のシャンプー&トリートメントをすればOK!
「頭皮のTゾーン」に要注意! しっかり洗ってベタつきを予防
頭皮の皮脂は、顔よりも約3倍多く分泌されていると言われています。特に、皮脂分泌の多い、頭皮のTゾーンは、クレンジングやシャンプーでしっかり洗い、洗い残しやすすぎ残しがないように注意しましょう。
毎日のブラッシングやシャンプーに加え、ダメージケアや頭皮ケアをすることで、花粉がつきにくい健やかな髪を手に入れることができるようです。今回ご紹介したのはすべておうちで実践できる方法なので、花粉を家にもち込まないためにも、ぜひヘアケアをアップデートしてください!
ラ・カスタ オフィシャル ヘッドセラピスト
細川ひろ子
管理美容師、毛髪技能士、毛髪診断認定指導講師。ラ・カスタ銀座本店でメインヘッドセラピストを務めながら、イベントやテレビ出演、NHKセミナーなど幅広く活躍。専属技術インストラクターとしての技術指導、専門知識の提供も行う。著書に『解決! 大人の髪のSOS』(講談社)。