こんにちは、editor_kaoです。
先日、シルクのブラウスを買ってみました（厳密にはシルクコットン）。素材が素材なだけに、なかなかの高級品。実は手持ちのワードローブには、すでに2枚のシルクブラウスがあるのですが、懲りもせず買い足しまして。
と、いうのは。今回手に入れたブラウスは、これまでのものとは、立ち位置が異なるのです。シルクブラウスと聞くと、エレガントできちんとした印象。私の手持ちのものも「まさに」で、一枚はボウタイ付き、もう一枚はベーシックなシャツ型で、ちょっとした会食や、ハイブランドの展示会に訪れるのにぴったりのデザインです。そういう目的で手に入れたし。ただ実は、この2枚のシルクブラウス、あまり稼働率がよくなくて。というのは、一度着たらクリーニングが必須。正直ケアが面倒で、よほど特別なシーンでないと手が出せません。買ったのも結構前のことで、当時は華やかな場面もそれなりにあったから、こういったアイテムも必要だったけれど、ここ数年でライフスタイルも、ずいぶん変わりました。美しくても手間ひまのかかるアイテムは、これ以上買い足さなくてもいいかな、という思いに。
今までと違う「上質な素材のカジュアルアイテム」という選択
だけど、今回はちょっと違う！ 素材こそシルクコットンですが、ノーカラーで胸元に大きなポケットが付いた、カジュアルなデザインなんです。ややメンズっぽい雰囲気もあり、ボタンを開ければ、羽織りとしても活用できそう。これなら、今までと違った感じで着られそうです。
カジュアルなデザインなら、素材も気楽なコットンやレーヨンにしたらよいかとも思えますが、それはまた違っていて。やはりシルクだからこその風合いや、品のある光沢が、着こなしを一段大人に見せてくれます。カジュアルなデザインだからこそ、上質な素材のものを選ぶ。これこそが、大人の贅沢ではないでしょうか。
もうひとつ、私がこの夏のお気に入りとして着ているのが、リネンジャージーのセットアップ。フレンチリネンを使ったノースリーブとワイドパンツの組み合わせで、肌触りも優しいですし、着ていて涼しいし、猛暑にはぴったりです。ただ素材がジャージーなので、セットで着たときの、多少のルームウェア感は否めません。価格がそれなりだったわりに、きちんとしたシーンには不向きなので、好みが分かれそうですが、体がすっきりと見えるパターンや、透け防止のアンダーショーツが付いているなど、素材だけでなく細かいところにも配慮がされていて、ストレスなく着られるのはうれしいポイント。よいお買い物したな！ と、思えるんです。
いい素材は、着ている自分が幸せな気持ちに
カジュアルなアイテム、それも素材にお金をかけるのって、とても贅沢ですが、それこそが「大人のおしゃれのしどころ」という気がします。きっと似たようなものは、プチプラでも見つかるけれど、実際に身につけてみると、どれだけ違うかわかるはず。着心地がいいのはもちろん、どこか安心感があるというか、幸せな気分になれるのです。周囲にどう見られるかよりも、着ている自分が、いちばん満たされるおしゃれ。私は、この気持ちに浸りたくて、投資しているのかもしれません。すべてを揃えるのは非現実的ですが、この先目指したいおしゃれの形。お買い物をするときの、ひとつの基準にしていこうと思っているんです。
【今日のひと手間】
マスクを外し出したことで、ピアス熱が止まりません！ 先日手に入れたのは、こんな「ぐるんぐるん」デザイン。ずっと紐が引っかかりにくいピアスを選んでいたから、新鮮で楽しい！ もう片方の耳には、シンプルなひと粒パールか、小さなゴールドのフープをしようと画策してます。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム＠editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura（クフラ）でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト／柿崎こうこ
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