ザワザワしない、前髪とヌーディネイル【今日からは、自分のために服を着たいvol.54】

こんにちは、editor_kaoです。

私は、月に１度のペースでヘアサロンとネイルサロンに通っているのですが、どちらもマメな割に、いつも変わり映えのない仕上がり。ヘアサロンは、おもにカラーリングのためなので、カットは基本的に長さを調整するだけです。以前も、この連載で書いたことがあるのですが、髪質が「多い」「硬い」「くせっ毛」と、なかなかやっかいなので、ヘアスタイルを変えるとか、自分でアレンジするなんて、夢のまた夢……。いかにしてまとまるかだけに焦点を置き、普段はひとつに結んでいます。

「ちょい前髪」で、いつものヘアスタイルに変化を

そんな私でも、ちょっとだけこだわっているのが、前髪の存在。理想的なのは、長すぎず、眉の少し上で斜めに流れているような、チャーミングな感じのスタイルです。めちゃめちゃ短い、モードな前髪は勇気がいるけれど、大人の長い前髪って、相当気をつけないと地味に見えてしまう。そこで1年くらい前から、少しの量だけ、短めの前髪をつくってもらうようにしました。難だらけの私の髪でも、それがあるだけで、ちょっとウキウキするんです。

とはいうものの、これも私の月のスケジュールによって、つくったりつくらなかったり。正直言うと、夏あたりから、すっかり前髪はなくなっていて……。なぜならこの前髪、きちんとセットしないと決まらないからです。「あー、今月は仕事が慌ただしそうだなー」と思う月は、前髪オーダーはストップ。朝の準備の時短のためにも、サイドの髪と一体化させて、おでこを出して過ごしています。

忙しいときこそ、ネイルはヌーディ一択です！

不思議なことに、ネイルカラーに関しても、同じような気持ちがあって。ネイルは自分で手を加えることはないので、あまり関係がないようですが、仕事が忙しければ忙しいほど、なじみのいい色、いわゆるヌーディカラーにしたくなります。私はそれを「サロンでいちばんつまらない色」と呼んでいるのですが（失礼）、長い付き合いのネイリストも、それをよく理解してくれていて、ヌーディカラーの中からも新色を提案してくれたりも。ひと言で「ヌーディカラー」といっても、種類は鬼のように豊富なので、そこから季節や気分によって選び、微差を楽しんでいます。だから本当は、全然つまらなくないのですけど。

身だしなみは、心のザワザワもウキウキも受け止めて

なんでしょう、気持ちが慌ただしいほどに、余計なものを身につけておきたくないというか。朝、どうやっても前髪が決まらない憂鬱さや、服とネイルの色が合わない不愉快な感情と、付き合っているヒマはない。だから忙しい時期はなるべく、心がザワザワしないヘアとネイルでいるようになりました。ちなみに忙しいからと、ヘアサロンもネイルサロンも行かないという選択はありません。ボロボロの髪やネイルでいることは、それはそれでストレスですし、仕事をしている相手にも失礼。身だしなみを整えておくことがまた、ザワザワを抑えてくれるのです。ただ、10月からは仕事が落ち着きそうなので、前髪を復活させようかなと。ネイルもいつもと違うカラーにしようかしらと、いろいろ考えあぐねています。

ザワザワもウキウキも受け止めて。小さなことではありますが、私にとって髪とネイルは、普段の生活に大きく作用しているようです。いつもの自分でいることで、余計な気をつかわなくてよくなる。だけど時間にゆとりができたら、新しい挑戦もしてみたい。この両方があってこそ、心のバランスが取れているのかもしれません。

【今日のひと手間】

着こなしを、ちょっと華やかにしたいけど、大げさな印象にはしたくない、っていうシーン、ありませんか？「週末のレストランランチ」とか「仕事帰りの観劇」とか。そういうときにおすすめなのが、レースニットです。繊細さとカジュアル感、両方を併せもっていて、なかなか便利。私はインタビュー取材などにも、着ていくことが多いです。お店で見つけたら、ぜひチェックしてみてください！

エディター

editor_kao

大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム＠editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura（クフラ）でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。

イラスト／柿崎こうこ