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LIFESTYLE インタビュー

2023.11.05

『LUPIN』出演 柚希礼音さん×真風涼帆さんクロストークvol.1 「ワクワクする冒険活劇です」

 

ミュージカル『LUPIN』は、宝塚歌劇団元星組トップスターの柚希礼音さんと元宙組トップスターの真風涼帆さんがダブルキャストを務めるということで大きな話題に! お稽古最中のおふたりにお話をうかがいました。

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最後に大どんでん返し!? 素晴らしい音楽と先の読めないストーリーを心から楽しんでほしい

11月9日に帝国劇場で幕を開ける『LUPIN 〜カリオストロ伯爵夫人の秘密〜』。古川雄大さんを主演のルパンに迎え、物語のカギとなるカリオストロ伯爵夫人を、宝塚歌劇団の元星組トップスター柚希礼音(ゆずき・れおん)さんと元宙組トップスター真風涼帆(まかぜ・すずほ)さんがダブルキャストで務めます。脚本・演出は宝塚歌劇団所属でありながら数多くの劇団外の作品も手がける小池修一郎さん、音楽は世界的作曲家のドーヴ・アチアさんが担当するという、完全オリジナルの超絶期待作! さっそくこの話題の作品についてのあれこれをうかがいました。

ふたりが演じるのは、男性にもなって女性にもなる男装の麗人・カリオストロ侯爵夫人

柚希さん(以下敬称略):最初に今回のダブルキャストの話を聞いたときは、「ほんまにー!?」と驚きと喜びで。ゆりか(真風さん)と同じ役を演じるのが楽しみだった。

真風さん(以下敬称略):私は本当にびっくりして。こんなに素敵なご縁をいただいて感謝しています。

柚希:今までのタブルキャストは、自分と全然違うタイプの方とのことが多かったの。コロナ禍のころはお互いのお稽古を見ずに進めていたんだけれど、今はずっと一緒にやっていてね。ひとりずつやってみて、注意されたことをそれぞれ吸収しながら進めています。星組時代をともに過ごし同じ方向を向いてやってきたゆりかと、カリオストロ伯爵夫人についてふたりで研究していっぱい確認しながら作ってるよね。

真風:宝塚歌劇時代のダブルキャストは、相手の方がその役をやっているときは自分は別の役をやっていたので、ひとつの役を本当にふたりでやるのが初めてなんですよ。ちえさん(柚希さん)が演じられているときは自分で見て、それを自分もやるというのが刺激的で勉強させていただいています。ひとつひとつの出来事がとにかく初めてなのですが、常にちえさんがいてくださるので安心感も大きいです。

柚希:お稽古でついた振りとか、カツラとか衣装のこととか、気になったことをたくさん話しながらね。

真風:お互いに相手役をやりながら、セリフの確認を一緒にさせていただいたりしてますね。

柚希:ポスターが黒燕尾でファンの方も驚かれたと思うんですけど、男装の麗人なんだよね。カリオストロ伯爵夫人が男性を演じている、ということなんだけど、自分としては男役を何年か離れていているなかで男役像の姿になるので、なんだか男役を演じてしまいそうになる。そこがすごく難しいなぁ。

真風:心が男性か女性かという違いがあり、今回は女性ですもんね。

柚希:自分が退団してから女役をやったときは、やっぱり女性言葉が難しくて。「〜だわ」みたいな語尾がどうしても気になっちゃって、退団後しばらく経ってから出演した『お気に召すまま』あたりでもまだしっくりこなかったんだけれど、ゆりかはもう大丈夫。(星組時代の)『ノバ・ボサ・ノバ』でメール夫人もやっていたし。

真風:ありがとうございます。メール夫人! 女役でしたね。

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柚希:ゆりかは今回、男性のいる稽古場が初めてで驚くことが多かった?

真風:男性の声の響きが新鮮ですよね。ガニマール警部役の勝矢さんはすごい声量で、私も「わー!」となったんですけど、ふと小池先生を見たら体をバウンドさせて喜んでいらしたので、勝矢さんはかなり気になっています(笑)

柚希:みんないい声なんだよね。アンサンブルのみなさんもすごいの。

真風:ちえさんも何度も後ろを振り返ってみなさんを見ていらっしゃいましたよね。

柚希:すごいおじいちゃんみたいな声が聞こえてきたのに、おじいちゃんではなくて若い人なの(笑)。そのくらいみなさん芸達者で。女性だけでやっていたのとはまた違う、老若男女が織りなす重厚さみたいのはあるよね。また主演の古川雄大さんはピュアなお人柄でね。私たちに、「ここはどう踊ったらカッコよく見えますか?」と聞きにきてくださったり。

真風:「手の角度はこうですか?」とか。

柚希:すでにとてもカッコいいんですけれど、「ここだけちょっとこうしたらさらに素敵なんじゃないでしょうか」と少しお伝えしたらますますカッコよくなられて。本当に素直で、こうしていろいろなことを吸収されているんだなと思いました。

真風:そういうちょっとした会話で、お人柄のよさが伝わってきますよね。

柚希:古川さんはルパンなのでいろんな扮装をされて、どんな役になっても素敵なんですよ。

小池修一郎作・演出ならではの面白さと高揚感を客席にしっかり伝えたい

柚希:私は小池先生とご一緒するのが星組の『眠らない男・ナポレオン-愛と栄光の涯に-』(2014年)以来という、ものすごくお久しぶりで。セリフを発するときの音程やお芝居のつけ方がより繊細になられた気がする。それがきっとお客様に聞こえやすかったりすると思うので、自分のものにできたらきっと素敵に見せられるんだろうなと精進しているところ。

真風:私は退団公演(『カジノ・ロワイヤル〜我が名はボンド〜』)に続いての小池先生です。今回はいろいろな人を騙す役だから、演じながら作っていく場面が多いんですよね。お芝居のなかの細かい女性の動きなどを自分のものにしていく作業をしているところです。

柚希:ミステリアスな役で、目的のために女性になったり男性になったりするしね。最後は小池先生渾身の長ゼリフがあって、私たちもアッと驚いてしまって。そこに向けて魅力的な人物を作っていきたいと思っている。

真風:最後は大どんでん返しですよね。カリオストロ伯爵夫人としては、妖艶さだったり目的を達するためのアグレッシブな部分だったり、役として躍動していく感覚をお稽古で作り込んでいきたいですね。

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柚希:素材としてルパンやシャーロック・ホームズにかかわるいろいろな作品が入っているのかもしれないし、私も「カリオストロ伯爵夫人の役をやるんだ!」と思って資料として本を読んだりしていたけれど、これは小池先生の完全オリジナルだからね。この作品ならではの出演者たち、という感じでみんなそれぞれに魅力があってね。

真風:イギリスのあの時代の世界観が好きな方はテンション上がりますよね。私も在団中からご縁のあった時代背景でイメージがわきやすく、とても楽しいです。「ルパン」というだけでシンプルに楽しみじゃないですか。

柚希:小池先生がまた小池先生でね(笑)。「それ絶対に無理でしょう」ということを「やってほしい」と。「リフトからポンって感じで登場してほしい」とか、こうしたいと思ったらそれをなんとか叶えるようにするところは本当にお変わりなくて。イメージが実現できたときはやっぱり、他の演出家の方とは違う小池先生ならではの面白さが絶対にあるから、すごくいいなと思って。ワクワクする作品だよね。

真風:なんでしょうね。冒険活劇感というか、快活なキャラクターの生きざまというか。もちろんオリジナル作品なのですべてが史実にもとづいているわけではなく、わかる人にはわかるツウっぽさと言いますか。お衣装をつけて舞台に上がるまでの過程でどんな見え方になっていくかというのはまだ私自身も想像の域を出ていないのですが、私たちが感じるワクワク感や高揚感がお客様にも伝わるといいですよね。

柚希:ドーヴ・アチアさんの楽曲がまたいい曲なんです。すっごく素敵。古川さんが歌っていらっしゃる曲とか聴いていると高まるよね。

真風:本当に。「いい曲!」ってなります。なにもかもが新しいことだらけで毎日必死なんですけど、信頼する小池先生から与えていただく課題に向き合いながら、いただいた役を人としてしっかり息づくレベルまで持っていけるように精進したいです。

柚希:この公演は私にとって退団後初の小池先生の演出、初の帝国劇場です。節目のときに現れてくださる小池先生は自分を成長させてくださる存在なので、今回も新しい自分が生まれて新たな一歩を踏み出せるような役になるといいなと思っています。みんなと一丸になり、素敵な作品作りをしていきたいです。

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次回は柚希と真風さんの現役時代の思い出や、生活のこだわりなどについてうかがいます。お楽しみに。

[柚希さん]
ジャケット¥253,000・パンツ¥149,600(アオイ<ファビアナ フィリッピ>) 03-3249-0341
ブラウス¥88,000(ドゥロワー 二子玉川店<ドゥロワー>) 03-5797-5780
イヤリング¥847,000・2連のネックレス¥1,914,000(メシカ ジャパン<メシカ>) 03-5946-8299
※イヤリングは左右でデザインが異なります。

[真風さん]
ジャケット¥59,400・シャツ¥64,900(ykF) 03-3403-6758
パンツ¥49,500・スカート¥49,500(エム<ウジョー>) 03-6721-0406
イヤーカフ[小]¥7,700(ドゥエドンネ) https://duedonne.net/
イヤーカフ[大]¥10,000・リング¥22,000・バングル¥35,000(ヨア)  https://yoaa-official.com

撮影/五十嵐美弥 ヘア&メイク/菅野綾香(柚希さん)、CHIHARU(真風さん) スタイリスト/間山雄紀(M0/柚希さん)、後藤仁子(真風さん) 構成・文/淡路裕子

華やかな舞踏会を舞台に描かれる怪盗ルパンの世界
ミュージカル・ピカレスク『LUPIN 〜カリオストロ侯爵夫人の秘密〜』

LUPIN

日本ミュージカル界を代表する演出家小池修一郎と、フランスの人気作曲家ドーヴ・アチアによる新作ミュージカルが誕生。日仏巨匠がタッグを組んだ作品は『1789―バスティーユの恋人たち―』が日本で上演されているが、日本で新作が製作されるのは今回が初。また、小池修一郎の書き下ろし作品が帝国劇場で上演されるのも初となる。本作はフランスの小説家モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズを下敷きに、自由な発想で、各キャラクターが入り乱れる冒険活劇ロマン。アルセーヌ・ルパンと魅惑的な美女カリオストロ伯爵夫人、令嬢クラリス、シャーロック・ホームズをはじめとした著名なキャラクター達が登場し、財宝を巡って様々な駆け引きを繰り広げる。ドーヴ・アチアによる心躍るオリジナルミュージカルナンバーはもちろん、ダンス、アクション、ルパンとカリオストロ伯爵夫人による男女を入替えた対決などエンターテインメント性をふんだんに盛り込み、観客をベル・エポックのパリの舞踏会へと誘う。

【Staff&Cast】
脚本・歌詞・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団) 
音楽:ドーヴ・アチア

出演:古川雄大 真彩希帆 黒羽麻璃央(東京公演のみ)/立石俊樹<Wキャスト> 加藤清史郎 勝矢 小西遼生 柚希礼音(東京・名古屋・大阪・福岡公演のみ)/真風涼帆<Wキャスト> 宮川浩 章平 他

【公演詳細】
<東京公演>
日程:2023年11月9日(木)~28日(火)
会場:帝国劇場
<名古屋公演>
日程:2023年12月7日(木)~20日(水)
会場:御園座
<大阪公演>
日程:2023年12月29日(金)~2024年1月10日(水)
会場:梅田芸術劇場メインホール
<福岡公演>
日程:2024年1月22日(月)~28日(日)
会場:博多座
<長野公演>
日程:2024年2月8日(木)~11日(日)
会場:ホクト文化ホール 大ホール

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