「律する」とは?基礎知識を解説
「律する」という言葉は、「自分を律する」などの表現として使われることが多いです。「律する」の読み方は「りっする」で、なんらかの規範をもとに統制・管理することを指します。

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はじめに、律するとはどのような言葉か、基礎知識を確認していきましょう。まずは、言葉の意味や使い方・例文、律するの類語・言い換え表現などを解説します。
■意味は一定の規範を設けて統制・管理すること
【りっ・する律する】
(動サ変)りっ・す(サ変)
1.一定の規範を設けて統制・管理する。「おのれの行動を―・する」
2.ある基準に当てはめて判断・処理する。「大人の考えで子供を―・するべきではない」
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
律するの意味は2つあります。1つ目は、「一定の規範を設けて統制・管理すること」です。例えば、「自分の行動を律する」と表現した場合の律するとは、ある一定の規範にコントロールするようなことを指します。
2つ目の意味は「ある基準に当てはめて判断・処理すること」です。例えば、「良く知らずに相手を律するべきではない」と表現した場合の律するとは、自分の基準などに当てはめて判断・処理することを指します。
また、律するの文語的な表現として、「律す」という言葉もあります。この場合の読み方は、「りっす」もしくは「りつす」です。
■「律する」の使い方・例文
律するの使い方を、簡単な例文でチェックしておきましょう。
・ダイエットをしようと思っていたのに、ついついケーキを食べてしまった。自分を律することは本当に難しい。
・子どもには子どもの考えがあるものだ。親の考えで子どもを律するのは良くないよ。
・やる気が起きないときもあったけれど、自分を律することで目標を達成できました。
このように、自分を対象として律するという表現を用いているケースが多くあります。
■律するの類語・言い換え表現
律すると似た意味を持つ言葉には、「規制」「規正」「紀律」「管する」「規定」などがあります。また、自分を対象とした場合に、律すると似た意味を持つ類語・言い換え表現は以下のとおりです。
・自制する
・自らに打ち勝つ
これらのように、「自分で決めたルールをしっかりと守る」といった意味の言葉であれば、自分を対象とした場合の律するという表現との言い換えが可能です。
「自分を律する」とは?
続いて、「自分を律する」ことに関しても理解を深めていきましょう。
自分を律するの意味は、自分をコントロールできるようになることです。これがうまくできるようになると、さまざまなメリットがあります。ただし、実際には思いどおりに自分を律することは困難です。

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それでは、自分を律するとはどのようなことか、またそのメリットや実現が困難な理由、実行するためのトレーニング方法などを解説します。