YouTube
YouTubeには、動画中の一部を切り取る「自動サムネイル」機能があります。自動で設定されたもので満足できる場合は、自分で設定する必要はありません。
自分で作成した画像を設定する場合は「カスタムサムネイル」を選びます。カスタムサムネイルを設定する手順は以下の通りです。
1. YouTubeアプリ内「ライブラリ」の「作成した動画」をタップ
2. 編集する動画の横にある「その他のアイコン」から「編集」、そして「サムネイルを編集」をタップ
3. 自動生成されたサムネイルか「カスタムサムネイル」をタップし、カスタムサムネイルの場合はデバイス上の画像を選択
4. サムネイルを確認し、選択してから保存
YouTubeの推奨サムネサイズは1,280×720ピクセルです。推奨アスペクト比は16:9、ファイルサイズは2MB以下となっています。
「サムネ」の作成方法
ショッピングサイトや動画投稿サイトなどを見ると、さまざまなサムネが並んでいます。どのように作成しているのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
特別なツールを使用しなくてもサムネを設定できるSNSもあれば、投稿者がこだわって作成した画像を設定できるようにしている場合もあります。サムネ作成ツールや作成手順、作り方のポイントなどを紹介します。
サムネを作成できるツール例
Canva
「Canva」は基本無料(一部有料)でデザインの作成ができるツールです。テンプレートが豊富で、1億点を超える写真やイラスト素材の中から、好みのものを検索し使用できます。
Photoshop
「Photoshop」は、写真の編集・イラスト・デザインの作成が可能な画像編集ツールで、写真やデザインのプロも使用しています。単体プランだと1か月あたり2,728円(税込)で使用でき、7日間の無料体験も可能です。
Adobe Expless
「Adobe Expless」は無料でSNS用画像・チラシや動画を作成できる編集ツールです。有料プランにアップグレードする制限なく使用できます。
GIMP
「GIMP」は無料の画像編集ツールで、アイコン・画像・デザイン・イラストなどを作成できます。描画ツールが搭載されているところも、使いやすいポイントです。
サムネを作成する流れ
YouTubeやSNS、ブログなどに掲載するサムネを作る、一般的な流れは以下の通りです。
1. サムネに設定したい画像を選ぶ
2. 媒体ごとに指定された画像サイズに変更する
3. 背景に文字やイラスト・テキストを配置する
サムネ用の画像を撮影しても、フリー素材を使うことも可能です。動画の場合、動画のワンシーンを切り取って使用したり、その切り取り画像を加工してサムネにアレンジしたりする人も多いでしょう。
サムネを作成するポイント
サムネの作成は画像選定と、文字の配置が大切です。一目で内容が分かるインパクトのある画像を選ぶのがポイント。ユーザーの目に留まりやすいのは、物や人などがアップになっている画像だといわれています。
画像サイズが小さいため、たくさんの文字を入れると視認性が下がってしまう可能性があります。長い文章を入れるのではなく、できるだけ単語のみで構成し視認性を高めることを。画像だけでは伝わりにくい補足情報を入れるのも効果的です。
また、文字と画像のバランスを考え、サイズ・フォント・位置・カラーなどの工夫も必要。背景色を考慮し、文字にアウトラインを付けると読みやすくなります。
「サムネ」の設定における注意点
サムネは、どのような内容のものを使ってもよいというわけではありません。間違った選択をすると評価が下がったり、訴えられたりする可能性も考えられます。
どのような点に気をつけるべきなのか、押さえておくべき注意点について解説します。
差別や詐欺・誇張表現
人種や国籍・容姿などを差別するような表現や、他人を誹謗中傷するような表現は不適切です。また、内容とサムネが異なる、いわゆるサムネ詐欺や、誇張表現にも注意が必要です。
ショッピングサイトで実物と違う印象を与えるサムネを掲載すれば、クレームにつながる恐れがあります。インパクトを与えたいがために設定し、一時的に売上数や再生数が伸びたとしても、信頼を失っては意味がありません。
また、YouTubeのように収益が発生するサービスでは、意図的に内容と異なるものを表示していると動画の評価が下がってしまいます。度を超えれば、視聴者離れを引き起こす原因にもなりかねません。
著作権の侵害
サムネに使う画像を選ぶときは、著作権の侵害に注意する必要があります。画像などを作成した人を著作者といい、著作者には著作権という権利が与えられますが、著作者が意図しない形で他人が著作物を使用するのは、法律で禁じられています。
つまり、他人が撮影した写真を勝手に使用するのは、著作権侵害となり得るのです。フリー画像を使用する際も、利用規約をよく読んでから使うのが基本です。自分で撮影した写真であっても、キャラクターなどが写り込むと著作権侵害に該当するケースもあります。
著作権法では、個人が楽しむ範囲で著作物を使用することは認められていますが、SNSのアイコンやサムネなどに使用するのは、私的利用とは言い切れない場合も。著作者が許可していないものは、使用しない方が賢明かもしれません。
肖像権の侵害
芸能人や著名人の画像を無断で使用すると、著作権の侵害だけではなく、肖像権の侵害に該当する可能性もあります。芸能人だけではなく、一般人にも肖像権があります。
しょうぞう‐けん〔セウザウ‐〕【肖像権】
自分の顔や姿をみだりに他人に撮影・描写・公表などされない権利。人格権の一つとして認められている。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
他人を撮影し、無断で画像をサムネに設定するなどしてインターネットにアップロードすると、肖像権の侵害に該当しかねません。被写体となった人から、損害賠償を請求される恐れもあります。
「許可を得ていない場合は撮影やアップロードをしない」「偶然写り込んでしまった人は個人が特定できないように加工する」などの配慮が必要です。
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