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2024.06.26

「迎合」とは?意味や類語、語句を使った慣用句、英語表現を解説!

「迎合」とは、自分の考えを曲げて、相手に合わせることを表した言葉です。本記事では「迎合とは」をテーマとして、語句の意味や類語、対義語を解説します。「迎合」に使われている2つの漢字や英語表現についても紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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「迎合」とは?

「迎合(げいごう)」とは、他者の意見や要求に自分自身の意見を合わせることを指します。しばしば社会的なコミュニケーションにおいておこなわれるものです。この行為は、他者との関係を円滑にする一方で、自己の主張や価値観を犠牲にする可能性もあります。本章では「迎合」の意味や例文を解説するため、ぜひ参考にしてください。

媚びる人

「迎合」の意味

「迎合(げいごう)」とは、他人の意見や要求に合わせて自分の考えや行動を変えることを指す言葉です。他者との関係を円滑に保つためにおこなわれますが、その過程で気づかぬうちに、自己の主張や価値観を犠牲にしているかもしれません。

また他人に気に入られるよう、意見を合わせることへの批判的なニュアンスも含んでいるため、使用には注意してください。なお、辞書で「迎合」と調べると、以下のように解説されています。

[名](スル)自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「迎合」の例文

「迎合」は、日常会話のなかで用いられることも多い言葉です。ここでは「迎合」の正しい使い方として、以下の3つを紹介します。

1.彼は上司の意見に迎合して、自分の考えを抑えてしまった

2.政治家が選挙の際には、有権者の期待に迎合して政策を変えることがよくみられる

3.その芸術家は市場の需要に迎合して、自分の本来の芸術性を失ってしまった

 

「迎合」の類語は?

「迎合」の類語にはさまざまな言葉があります。そのなかでも、特によく使われる言葉として「媚びる」「おべっか」「お先棒を担ぐ」が挙げられるでしょう。これらの言葉は、他者に合わせて行動することを指し、自己を犠牲にして周囲との調和を図る行為を示します。それぞれの意味やニュアンスを理解し、適切な状況で使い分けることが大切です。

YESマン

(c)AdobeStock

「迎合」の類語
  1. 媚びる
  2. おべっか
  3. お先棒を担ぐ

媚びる

「媚(こ)びる」とは、他人に対して過度にへつらったり、自分を取り繕って好意を得ようとしたりすることです。この言葉は否定的なニュアンスをもっており、本来の自己や信念を犠牲にして他人に取り入ろうとする態度を表します。

媚びる行為は自己を欺き、真の自己表現や人間関係の真実性を損なう恐れがあります。また過度な媚びは信頼を失い、偽りの印象を与えることもあるため、注意してください。

こ・びる【×媚びる】
[動バ上一][文]こ・ぶ[バ上二]
1 他人に気に入られるような態度をとる。機嫌をとる。へつらう。「権力者に―・びる」「観客に―・びる演技」
2 女が男の気を引こうとしてなまめかしい態度や表情をする。「―・びるような目つき」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

おべっか

「おべっか」とは、相手に対して本心ではなく、都合の良い言葉や態度を示す行為です。相手から気に入られるために、心にもないお世辞を言うことを表しています。

他人に対して好意をもちながらも、その本心を素直に表現できない場面でも使用される言葉です。おべっかを言うことで、相手を喜ばせたり関係を円滑に保ったりできる一方で、場合によっては信頼を損なう原因にもなり得ます。

お‐べっか
相手の機嫌をとろうとして、へつらったり、心にもないお世辞を言うこと。また、その言葉。おべんちゃら。「おべっかを使う」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

お先棒を担ぐ

「お先棒を担ぐ」とは「おさきぼうをかつぐ」と読みます。これは軽々しく、他人の手先となって行動する様子を表した言葉です。こちらもやや批判的なニュアンスが含まれているため、使用には十分に注意してください。

御先棒(おさきぼうを)担(かつ)・ぐ
軽々しく人の手先になって働く。

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「迎合」の対義語

「迎合」は、他人の期待や要求に合わせて行動することを指します。そして迎合の対義語には、反論や指摘があります。「反論」は、自らの信念や原則を貫き、他者との意見の相違や対立も厭わない姿勢を示す言葉です。「指摘」もまた、自分自身の考えに基づいて、問題点を示す行為です。ここでは、反論と指摘といった2つの単語について解説します。

意見を出し合う

(c)AdobeStock

反論(はんろん)

「反論(はんろん)」とは、ある主張や意見に対して反対の立場から、意見を述べる行為を表す言葉です。議論やディベートにおいて、異なる立場からの意見交換や対話を促進する役割を果たします。反論は、根拠や論理的な理由に基づいておこなわれるべきであり、相手の主張を正確に理解し、その弱点や誤謬を指摘することが求められるでしょう。

はん‐ろん【反論】
[名](スル)相手の論や批判に反対の意見を述べること。また、その議論。「反論の余地がない」「論評に反論する」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

指摘(してき)

「指摘(してき)」とは、特定の事柄や点について、問題や誤りを指し示す行動です。他者に対して間違いや不備を指摘する際に使われます。例えば、学術論文やレポートの校正時には、誤植や論理の飛躍を指摘します。ビジネスや職場環境では、プロジェクトの進行状況や成果物に対する、改善点を指摘するケースもあるでしょう。

し‐てき【指摘】
[名](スル)大切な点や注意すべきこと、欠点や過失などを具体的に取り上げて指し示すこと。「弱点を指摘される」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

「迎合」に使われている2つの漢字

「迎合」という言葉は、日常的に使われる表現です。熟語には「迎」と「合」といった、2つの漢字が使われています。それぞれの漢字には、異なる意味が含まれています。熟語を構成する漢字について、その意味や特徴を把握しておくことで、言葉がもつ豊かなニュアンスを理解できるでしょう。なぜ「迎合」と言う熟語が、現在の意味で用いられているのか、漢字を通して考えてみてください。

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