子どもの誕生は、人生でいちばん幸せな瞬間です。
PROFILE
出身地/ロシア・サハリン
家族構成/妻(日本人)、息子(1歳)
住まい/埼玉県
職業/フリーの通訳・コンサルタント(英語・ロシア語)
ロシア童話のレコードを繰り返し聴かせます
2018年1月、私の実家があるロシアのサハリンの病院で、息子は生まれました。ロシアでは出産後に退院するとき、車のボンネットを飾りつけてお祝いをします。子どもの誕生は喜びの象徴で、人生でいちばん幸せな瞬間なのです。
実家の両親は初孫のうれしさで、ベビーベッドから着るもの・食べるもの、全部そろえてくれて、もう何もかもが「かわいい」「幸せ」といった様子でした。では、私は何ができるだろう。そう考えたとき、「感謝を伝える・態度で表す」ことだとわかったのです。
だから、妻にはいつも「頑張ってくれてありがとう」を言うようにしました。深夜に夜泣きで妻が目を覚ますときも、ミルクをあげるときも、いつも隣にいるようにして。言葉だけでなく、態度で感謝の気持ちを伝えるんです。ときどきオムツ交換を代わってあげるけれど、あれだけは今も苦手ですね。
産休の間は妻が息子とふたりでずっと過ごしていたから、日本に帰った今は、たまにはひとりの時間をもてるようにしてあげたい。うちは2階建の一軒家で、2階のひと部屋が子ども部屋です。私と息子ふたり、そこで時間を過ごすんです。絵本を読んだり、ロシア童話が入ったアナログのレコードをかけて聴かせたり。ロシア語の動画を観たり。そして私も一緒に踊ったり(笑)。
掃除は一日中。元気過ぎるくらい元気なんです
もうひとつ、私の大きな役割が、家の掃除。息子が1歳になって、家の中では動き回って物は散らかすし、食卓の上も床も食べ物が散乱…。気がつけば車の中も、おやつが散乱…。常に彼のあとを追いかけて、掃除機をかけて、ふきんで拭いて。ふー、また掃除かって。最近はダイソンの新しいハンディクリーナーを買ったから、ずいぶん効率よくなりましたけどね。まったくこれ、いつまで続くんでしょう。
料理と洗濯は妻が、片付けと掃除は私がすることが多いですね。ただ、とにかく息子が元気過ぎるんです。ひとときも静かにしていることがないし、何にでも関心を示します。それは悪いことではないし、散らかしたらまた掃除すればいいんだけど、また別の心配ごとが生まれたりもして…。(後編に続く)
●スタニスラフさんの1日
7:00 妻が先に出社。息子に食事(準備は妻)・着替えをさせる。
8:00 息子を保育園へ送る。
9:00~17:00 商談・取材などの現場に出向いて通訳の仕事。
仕事時間・場所はその日の仕事内容によりさまざま。
18:00 保育園へお迎え。
19:00 夕食(料理は妻)。
息子をお風呂に入れる。
20:00 妻が寝かしつけている間、翌日の仕事準備。
動画鑑賞など。
23:00 就寝。
取材協力/株式会社ニーズアーチ
イラスト/松元まり子
南 ゆかり
フリーエディター・ライター。半年にわたって取材・執筆した書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』が6月28日小学館より発売されます! ほかにOggi誌面「お金に困らない女になる!」「この人に今、これが聞きたい!」などなど連載中。