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今宵は絵本の世界でもお月見しよう
まだまだ暑さは続くものの、暦の上では秋。この時期の楽しみのひとつが夜空に輝くお月さま。一般的に月が一番美しくみえるのは、中秋の名月である9月~10月頃。この時期は雨が定期的に降るため、空気中のちりが洗い落とされて空気が澄むので、月がはっきり見えるそうです。だんだんと日も短くなり、子どもたちと夜の早い時間からお月見するには良い時期。今年は夜空を見上げてお月見するのに加えて、絵本の世界でも月を感じてみてはいかがですか。ちなみに2019年は9月13日(金)が十五夜となります。
絵本『わたしお月さま』は満月の美しさを存分に味わえる一冊。
▲『わたし、お月さま』文/青山 七恵 絵/刀根 里衣
こちらの絵本の魅力は、なんと言ってもその絵の色彩。黄色と群青色をベースとした優しい色合いで、ページをめくる度に、その輝く美しさに溜め息がでるほど。まだ文字が読めない子どもや大人でも、見ているだけでうっとりしてしまいます。
もう一つの魅力は本の副題。実は、夏目漱石の名言『月が綺麗ですね』をほうふつさせる物語なんです。ネタバレになってしまうので詳しくは控えますが、読み終わったあと、誰かと『月がきれいだね』と言い合いたくなるなるはずです。子どもたちと、夫と、愛するひとたちと、同じものを見てきれいだねと言い合える関係はなんて幸せなんだろうと心があたたかくなります。
こちらの絵本、我が家では子どもたちの大のお気に入り。お姉ちゃんは好きすぎて最初の4ページを丸暗記。読んだあとは必ず窓から月を探すようになりました。
ちなみに、こちらの本は恵比寿のセレクトブックショップ『ちえの木の実』で購入しました。「親が子どもに読ませたい本」「親が子どもに好きになってほしい本」をコンセプトに子ども向けの様々なジャンルの本が揃います。海外著者の珍しい絵本も豊富に揃えているので、プレゼントにもおすすめです。
Domanist
石本さや香
海洋プラスチックごみを減らすべく、環境保全に関わる企画、運営を担当。サステナブル関連のイベントに関心が強く、休日も清掃活動などのボランティアに参加している。女性の生き方研究家。
IG:https://www.instagram.com/sayaka_ssss/