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かわいいのに大人っぽい、甘いのに媚びてない、その理由教えてください!
レースが好き。リボンが好き。フリルも、もちろんピンクだって…。子どものころからずっと、甘い要素が好きでした。その「好き」の感情を信じて、今に至ります。身長172㎝。決して小柄ではありません。顔だって決して甘くはありません。
実はかわいい世界とは、だいぶかけ離れたところにいる私。年齢を重ね、母となり、それでも好きな「かわいい着こなし」を大人っぽく取り入れるには―――いつも真剣に考えています。ときに冷静に、自分のことを客観視しながらいくつになっても「甘い」世界観の着こなしを楽しみ続けたいと思っています。
▲「グレーと淡いピンクは、私の大好物配色。女の子ママだからでしょうか、以前よりも気負いなく取り入れられるようになった気がします。フィット&フレアのレディなワンピースは、ハットやソックスなどカジュアルなニュアンスをプラスしながら、コンサバに終わらないスタイリングを目ざします」
ワンピース/ツル バイ マリコ オイカワ ピアス/MAAYA ネックレス/4℃ 帽子/CA4LA バッグ/TOD’S 靴/PIPPICHIC リング/セルジオ ロッシ
Point1:「きれい色」は川人的ベーシックカラーです
以前は白黒ベージュといった、いわゆるベーシックカラーが好きでした。色に抵抗がなくなったのは、新婚当初に暮らしていたアメリカのダラスで出会った人々の装いが大きく影響している気がします。ポイント使いではなく、色の服を主役にする。色と色を組み合わせている。もっと大胆な色合わせに挑戦してみる。ちょっとしたゲーム感覚(笑)。
色を楽しめるようになって、着こなしの幅が広がりました。もちろん、やりすぎは禁物だし、あくまでも好感度の高さは大事。好きな色、似合う色を見極めつつ、「かわいい」の可能性を探っています。
▲「きれいな発色のイエローニットを探していて、やっと出合えた一枚。スカートもベーシックではないし、靴だってプリント(笑)。こんな大胆な着こなしなら、ほっこり甘いムードを回避できます。鮮やかな色が好きですが、苦手意識のある色ももちろんあります。選ぶ素材やアイテムしだいだったりもするので、少しずつチョイスの幅を広げる努力も続けています」
ニット/MACPHEE スカート/ZAYAN THE LABEL バッグ・サングラス/セリーヌ 靴/ザラ ピアス/オーダーメイド
Point2:基本「小バッグ」主義です
娘と出かけるときはママバッグとダブル持ちになりますがよほどのことがない限り、バッグはかっちり系の小さめサイズ。中に入れるのはスマホにデジカメ、財布、キーホルダー、リップが一本。デジカメがちょっと場所を取りますが、小バッグひとつで十分な量です。
背が高いから大きいバッグも似合いそう、とも言われるけれどこの身長でビッグトートを持った日には相当な圧迫感(笑)。斜めがけしたり、ちょこんと手に持ったり小さいバッグは持ち方のアレンジがきくところもいい。何より、女性らしさを醸し出す、有効なツールだと思うのです。
▲「レディなワンピに端正なバッグ、という直球のスタイリングではつまらない。クロスボディでカジュアルダウンさせるのが、私らしいバランスです。ストラップがメリハリを添えてくれるから、ワンピがのっぺりとして見えないのもポイントです」
バッグ/デルヴォー Gジャン/ドゥロワー ワンピース/SEVEN TENby MIHO KAWAHITO 靴/ツル バイ マリコ オイカワ ピアス/ディオール」
Point3:「ラルフ好き」は永遠です
物心ついたころには、すでに身近にあった〝ポロ ラルフローレン〟の世界観。母も好きなのでDNAに刷り込まれているのかも…なんて、ちょっと大袈裟ではありますが私の無条件な〝ラルフ〟好きは筋金入りだと思います。
ネイビーブレザーやボタンダウンシャツなどアイコニックなアイテムの魅力はもちろんですがコレクションなどで表現されるセンスのいいカントリーテイストも永遠の憧れ。毎日のスタイリングはもちろんクリエイションにおいても私のインスピレーションの源です。
▲「もう10年は着ているネイビーのブレザーを白のセットアップにはおってセレモニー対応のきちんと感に。タータンチェックを合わせたり、ウエスタンブーツを合わせたり、ひねりをきかせたスタイリングにも活躍してくれるブレザーなんです」
ブレザー/ローレン ラルフ ローレン トップス・スカート/SEVEN TEN byMIHO KAWAHITO バッグ/CARBOTTI 靴/ツル バイ マリコ オイカワ ピアス/MAAYA ネックレス/4℃[ホースシュー]、ティファニー[ひと粒ダイヤ] リング/ポロ ラルフ ローレン[人さし指]、カルティエ[薬指]
Point4:「甘トラ好き」なもので…
トラッドは私のスタイルを語る上で外せない要素。ベーシックに通じるもの、という認識があるので正統派にまとめるのではなく自分らしいアレンジを加えるようにしています。たとえば、甘いものをトラッドに着こなすのが好き。
わかりやすくいえば色使い。黒白キャメルのような正統派配色ではなく、淡いトーンを重ねながらどことなくトラッドなニュアンスに。自分の原点に立ち戻ったような気がするのです。
▲「甘トラな着こなしを意識したときに、よく登場するのがチェックのパンツ。カーディガンのブルーやパンプスのピンクといった、わかりやすいトラッドとは違うアイテムも、白シャツとチェックパンツがまとめてくれるのです」
シャツ/ポロ ラルフ ローレン パンツ/COS カーディガン/GALERIE VIE バッグ/ストラスベリー 靴/PIPPICHIC ピアス/オーダーメイド ネックレス/4℃[ホースシュー]、ティファニー[ひと粒ダイヤ]
Domani2/3月号「『真似したい!』川人未帆さん流かわいい女♡スタイル」より撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY)モデル/川人未帆 ヘア&メーク/RYO(ROI)撮影協力/中村真弓 構成/西道倫子 再構成/WebDomani編集部
デザイナー
川人未帆さん
大学卒業後、アパレルブランドのPR兼ディレクターとして活躍し、注目を集める。結婚当初は夫の赴任先である米・テキサスで過ごし、帰国後、自身のブランド〝SEVEN TEN by MIHO KAWAHITO〟を立ち上げる。1歳の女の子のママ。10万人超えのフォロワーを擁する大人気Instagram@miho0319kawahitoにも注目!