Domani

働く40代は、明日も楽しい!

 

LIFESTYLE インタビュー

2020.04.27

ワーママたちへのエール!漫画にもなった、『あさりちゃん』著者のお母様のエピソードとは!?【室山眞弓・眞里子先生に突撃インタビュー】

名作コミック『あさりちゃん』の作者に体当たりインタビューする、話題の連載第3弾をお届け。今回は、現代のワーママにも読んでもらいたい、実話をもとにしたお話をピックアップ!

あさりちゃんに学ぶ「目ウロコ生き方論」

40年以上愛され続ける少女ギャグ漫画『あさりちゃん』には、家事や仕事に頑張るワーママが楽しく生きるヒントが隠れてる!と聞きつけ、パワフルで豪快な作者としても有名な室山まゆみ(室山眞弓・眞里子)先生に体当たりインタビューします!

まずは、「あさりちゃん」の登場人物をおさらい。

登場人物

浜野 あさり…桜貝小学校4年生。明るく元気で学校一の人気者!運動大好き。勉強大嫌い。

浜野 タタミ…桜貝小学校一の秀才。弱点は、ピーマンと水泳。趣味は勉強と読書と貯金。

浜野 さんご…別名キューリママ。九州出身。不器用だけど何にでも挑戦する元気なママ。

浜野 イワシ…女3人に囲まれて優しくおとなしいが、賑やかな家族を大切にしているパパ。

【vol.3】ワーママの今を生きるヒントって

今回は、あさりちゃんのママであるさんごが、パートにチャレンジする「大怪獣さんごVSあさり (2)」をピックアップ。なんと室山家の実話をもとに描かれたお話なんだとか!そこには、現代のワーママへ贈る温かいメッセージが込められていました。

てんとう虫コミックス『あさりちゃん』(小学館刊) 第95巻「大怪獣さんごVSあさり (2)」より

パートに出た母が午後には帰宅⁉

成績が悪いテストを隠し持つあさりちゃんに、そのテストを見つけ出すさんごママ。そんなママさえ家にいなければと願うあさりに朗報が…。

ひょんなことからパートに出ることにしたママ。それをうれしく思うあさりちゃんに、「ママには仕事はできないよ」と決めつけるパパ。かなりリアルな内容でしたが

姉・眞弓(以下、姉)「そうなの。これはね本当にあった話なのよ。母が友人に誘われて、まかないかたのパートに行ったのよ。普段から料理が得意って豪語してたのに、いきなり100人分の食事をつくってくださいって言われて、びっくりしたみたいで…」

妹・眞里子(以下、妹)「周りの先輩スタッフがテキパキと手際よくこなしてる姿に、母は気後れして午後には戻ってきちゃった(笑)」

さすがのお母様も自信喪失しちゃったり?

「わたしには向かない! もう二度と行かないってスッパリ。でも、この漫画を読んでくれた読者から、すごくたくさん手紙をいただいたの」

「わたしもそうです!って。料理が好きだからお弁当屋さんに働きに出たけど、向いていませんでした、すぐ辞めました、ってね。自分だけじゃないんだって前向きな気持ちになりましたって」

「わたしたちだってお料理苦手だしね(笑)。仕事って向き不向きがあるんだなぁってしみじみ思ったけど、そんなことで悩んでる人もたくさんいるんだなって感じたもの」

「漫画で生計が立てられなかったら、わたしたちだって今ごろどうしてるのかしら(笑)」

結婚するって嘘をついて円満退職

噂によると眞弓先生はOL時代もあったと伺っていますが

「実はそうなのよ。高校を卒業したあと、会社勤めをして、働きながら漫画を描いていたの。5年間勤めないと退職金がもらえないんだけど、漫画の仕事が忙しくなって、5年待たずに辞めることにしたの。でもね、当時は、なんと結婚退職の場合は、組合からお祝い金がもらえたの。もちろん、結婚します…」

「って、会社に噓をついて結婚退職(笑)。田舎に帰って結婚しますって言って、お祝い金をゲット」

もう時効だから大丈夫ですかね(笑)。でも、実際は結婚退職される女性も昔は多かったような…。

「当時は、専業主婦を夢見て、出会いを求めて会社勤めしてる女性も多かったからね。わたしの場合、とある男性から交際を申し込まれたときも、専業主婦になる気はない!ってビシっとお断りしてやった」

「わたしに、あのとき、結婚するべきだった、人生誤ったって愚痴ってたときもあったわね(笑)」

「でも、わたしは専業主婦には向いてなかったと思うから、これでよかったのよ」

「やっぱり何事も向き不向きがあるからねぇ。仕事も、家事も適性があるんじゃないかしらね。少しくらい何かできなくっても卑下する必要なんてないのよ」

「万が一にも、わたしが結婚してたとしても、毎日ご飯つくる自信なんてないし、これでよかったのかも(笑)」

と、ざっくばらんに語ってくれた室山先生姉妹。ちょっとくらい苦手なことがあっても、そんなことでクヨクヨするよりは、何事も前向きに捉えることが今を生きるヒントかもしれません。わたしもおふたりに負けずポジティブに生きようと誓いました(笑)。

編集後記:今回もあっという間のインタビュー。いつでも前向きな室山姉妹はかっこいい!

今まで「ホンネとタテマエ」、「令和のジェンダー論」について室山姉妹にインタビューしてきましたが、実話に基づいた今回の「大怪獣さんごVSあさり」のお話の中には、現代のワーママへのエールが感じられました。何かと暗いニュースが多い中、わたしも元気と勇気をいただいたインタビューでした。

「あさりちゃん」最新情報はこちら!
▶︎「あさりちゃん」公式サイト
▶︎「あさりちゃん」公式Twitter

あわせて読みたい
▶︎不朽の名作コミック『あさりちゃん』から学ぶ「大人になること」って?【室山眞弓・眞里子先生に突撃インタビュー】
▶︎『あさりちゃん』の著者に聞く「令和のジェンダー論」って?【室山眞弓・眞里子先生に突撃インタビュー】

漫画家

室山まゆみ

熊本県出身の漫画家姉妹。姉・眞弓、妹・眞里子。1976年「がんばれ姉子」でデビュー。代表作「あさりちゃん」は、1978年「小学二年生」で連載スタート。2014年にコミックス全100巻をもって雑誌連載を完結。「二人組による1コミックシリーズ最多発行巻数(女性作家)」として、ギネス世界記録に認定された。

エディター

Keisui Suzuki

PRの仕事をメインにエディター業もこなす、年間100日は日本にいないデジタルノマド。世界中の〝イケメン〟とスイカが大好き。【ほぼ毎日更新中】Instagram@keisui

構成/鈴木啓水 再構成/WebDomani編集部

Read Moreおすすめの関連記事

スマートフォンプレビュー

【登録無料】
Domaniメルマガ会員募集中

管理職世代の通勤コーデ、明日は何を着る?子供の受験や習い事、
どうする?人気モデル、ハイセンスなDomani読者モデル、教育のプロたちから
発信されるタイムリーなテーマをピックアップしてお届けします。
プレゼント企画やイベント参加のスペシャルなお知らせも!