19歳で出産。子連れ就職だとわかったとたん、不合格通知が【ワーママ転職/ミホさんの場合・前編】 | Domani

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LIFESTYLE美しい女性には美しい物語がある。

2020.04.30

19歳で出産ー子連れ就職だとわかったとたん不合格【ワーママ転職/ミホさんの場合・前編】

さまざまな転職の形を体験談でお届けするシリーズ。今回は、学生結婚をして19歳で出産したミホさんのケースをご紹介。若くして母になったことのメリット・デメリットも振り返ります。<前編>

Text:
南 ゆかり(フリーエディター)
Tags:

「早く帰れていいね」の声は笑顔で受け流す!

●PROFILE
ミホさん・40歳・神奈川県在住
税理士事務所代表
子ども/21歳・14歳(ともに男児)

●キャリア遍歴
・19歳/大学在学中に結婚・第一子出産。その後1年間休学。
・23歳/コンピューター関連企業に就職。
・26歳/第二子出産。
・27歳/育休から復帰するが、体調を崩して休職。
・28歳/退職して税理士事務所に転職。
 税理士試験勉強スタート。
・36歳/税理士として登録。
・38歳/独立・税理士事務所開業。

赤ちゃんを連れて大学へ

大学1年生で、同級生の彼との間に子どもができたことがわかったときは、戸惑いと同時にうれしかったのを覚えています。ところが、親は大反対。そして彼までも…。いっときは中絶も考えたけれど、同時に私の体に別の病気が見つかって、産む以外の選択肢はなくなりました。19歳で結婚して、長男を出産して、1年間は大学を休学。20年ほど前のことですが、世の中で話題になりつつあった「待機児童問題」も、身をもって体験しました。

保育園は、第1希望から第3希望まですべて落選。これでは、大学に戻れない! と焦って役所に電話をして交渉してみたり。そんな折、第1希望だった保育園の定員が増えたと連絡があり、運良く滑り込み入園。とはいえ、熱を出したり保育園が休みとなれば、私が面倒をみるしかありません。大学の授業がある日は、何度か教室に連れて行ったこともありました。息子も周りの友達も、面白がっていましたね。

でも、本当に大変なのはその先でした。

何を言われても、笑って受け流すしかない!

同級生と同じように、就職活動をして社会人になって…と考えていたけれど。そう簡単にはいきませんでした。採用面接で順調に進んでも、「子どもがいる」と話したとたん、すぐに不採用通知が来たり。でも落ち込んでいる暇はなく、夫が先に働き始めていたコンピュータ会社に私も就職。すでに社長は我が家の事情を知っていたので、協力的だったのです。子どもがいることも、残業ができないことも、全部理解してくれました。

ただ、社内では同僚から「早く帰れていいね」とささやかれたり、取引先からは「子どもを預けてまで働くなんて」と面と向かって言われたりすることもありました。

そんなときは、とにかく笑って受け流す! 深刻にとらえたり、人を恨めしく思うこともありません。というより、まだ若いし経験もなくて、社会のことも子育ても、大変さがよくわかっていなかったというのが正直なところです。

子どもを保育園に預けて、朝8時に出社して、18時過ぎに会社を出てダッシュでお迎えに。残業はできなかったけれど、フルタイムで働きました。同じ会社でも、夫のほうは毎晩遅くまで残業。めまぐるしい生活の中、26歳でふたりめを出産。次男の保育園入りと、長男の小学校入りが重なって、忙しかったけれど、若くて体力もあったからできたことです。

休職中にゆっくり将来を考える

ところが、二度目の育休から復職してしばらくたったころ。異動になった人事の部署は、どうやら私には合わなかったようでーー。汗や動悸が続いたかと思ったら、ある日キッチンで倒れてしまったのです。夫のすすめもあり、仕事は休職。ただ不思議なもので、家で休んでいれば症状は落ち着き、そして2~3か月たつと気持ちも元気になって次のことを考えられるようになるものです。そのとき、ようやく気づきました。

好きなことを仕事にしよう。

仕事をしていれば、ストレスに感じることもイヤな思いも、必ず起こる。でも、どうせなら「好きなこと」でイヤな思いをしたほうがいい。もともと勉強は好きだし、高校のときから簿記もやってきました。で、それは案外自分に向いているし、楽しい。それなら…。

やりたいことが明確になった私は、税理士事務所に転職。面接では、「残業ができない」ことは伝えましたが、「事前に知らせてもらえれば、対応できる」ことも言い添えました。とかく、「できないこと」や自分の権利ばかりを主張しがちだけれど、「どうしたらできるか」を伝えることも大事だと思うのです。

転職と同時に私が始めたのが、税理士試験に向けての勉強でした。難しいことはわかっていたけれど、やりたいことがあるうれしさと、今後の仕事を考えれば「法律の知識」は必要になる。迷いはありませんでした。息子は2歳と9歳、私は28歳のときでした。(後編に続く)

写真/Shutterstock.com

南 ゆかり

フリーエディター・ライター。Domani「EXITのお悩み相談」、Oggiインタビュー「この人に今、これが聞きたい!」「お金に困らない女になる!」など連載中。書籍『真夏も雪の日もかき氷おかわり!』『今の私は(後藤真希・著)』も担当。

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